|
7月の出稼ぎ労働のお給料がいつの間にか銀行に振り込まれていた。先月「交通費は申請した覚えはありますが、振込先銀行口座を申請した記憶はありませんが・・・」とメールを出したばかり。「どこで調べたんだ?」と不思議に思ったが、きっと申請書を提出しているのだろう、どっかで・・・。
こんにちは。前回の「白神山地 ―共生の森を見つめる―」についてのコメントをいただき
ましたので、今日は「科学技術・伝統文化映像」の中から「クマタカ 森の精」(企画:不明、制作:(株)群像舎、1992年制作、40分)を紹介しましょう。
クマタカというのは日本最大のタカ。ワシとかタカは鳥の王様とか飛行の名人とか言われているようだが、ワシとタカの明確な違いというのは特に無いらしい。強いて言えば、大きいのがワシで中・小型がタカだとか。共通するのは生きた獲物をエサとする猛禽類ということ。
クマタカは北海道から九州までの山岳地帯に棲息しているけれど、一羽で4キロ四方の行動圏が必要だ。ということはかなり広大な森がなくては生きていけない鳥というわけだ。この映像はクマタカの生態を一年を通して観察した記録映像だ。
最初に「波状飛行」という縄張り宣言&メスへの求愛行動の飛行の様子が映されるが、これが結構感動モノ。やがてメスとつがいになって、くっついたり離れたりしながら飛び回る。これが楽しそうなんだな、実に。そうしてクマタカのつがいが巣作りを始める3月下旬あたりから、アカマツの木に作った巣をじっとカメラで追う。クマタカって一夫一婦制なのね。人間と違って離婚とか無いんだろうなあ。
クマタカのヒナというのがまた純白の綿毛で覆われてかわいい。クマタカは一年に一羽のヒナしか育て
ないというから、そりゃあ増やすのは大変だろうなあ。生まれて一月も経つと白い羽の中に黒い羽が混じるようになる。それよりも逞しい両脚が頑丈そうで印象に残る。
親鳥が幼鳥を独り立ちさせるために見せる無関心とか、既に親鳥と同じくらいに見える幼鳥がそれでも甘えた声で鳴く様子などは胸にせまるものがある。幼鳥の巣立ちの日のたどたどしい飛行は、親鳥のようにまだ風をうまく捉えられないので、ひとしきり飛んだあとはアカマツの枝に不時着!という感じだ。だけどこれもまた感動的な場面。
映像の後半はクマタカの保護と観察を行う「生態研究グループ」の活動の様子や地道な作業への取り組みなどを紹介する。まだまだ解からないことが多いというクマタカの生態。この映像が撮影された92年から15年経ったわけだけどどれくらい状況が変わったのだろうか。
そして、森に棲む生き物たちを脅かす様々な出来事が起こる。例えば、害虫駆除のためのヘリコプターによる農薬散布。無計画な木の伐採。道路の建設。家や工場などの宅地造成やリゾート開発。視点を変えれば、開発とか発展とかの言葉の下で全国どこでも行われてきたことだけれど、言葉を持たない森やそこに棲む生き物たちは淘汰されてしまう。これも自然淘汰っていうのかなあ。
映像のチカラというのは案外大きくて、もう既に存在しなくなったもの、絶滅しそうなものなどを
視覚的に訴える最も有効なツールという気がする。だからこのような映像作品はできるだけ多くの人の目に触れるような仕組みづくりが大切なのでは、と思う。一度、教材として有用な作品を学校へ貸し出しできないものか尋ねたことがあったけど見事にNGでした。権利処理とかいう問題があるのだとか。なら、処理すればいいのにっていうのは無茶っすか。
|