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イメージ 1

銚子ケ口 南峰より
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【山行日】2011年11月24日(木)
【山域】鈴鹿
【天候】曇り時々晴れ



【コース】
 風越谷林道8:17---9:10モノレール終点9:15---9:31東峰9:34---9:37三角点

 ---9:47中峰---10:00西峰---10:27水舟ノ池10:50---11:02大峠---11:36中峰
 
 ----11:45南峰----11:52中峰----12:00北峰----12:30中峰----12:43東峰
     
 ----13:16風越谷林道




鈴鹿を歩き始めた頃からいつかは訪れてみたいと思っていた「水舟の池」、山深い銚子ケ口の懐に抱かれたその小さな池に何かしらの神秘さと郷愁を覚えたものだった。

日の短いこの時期、最短のコースを検索すると、風越谷からのモノレール道があった。これなら池までの道のりをゆったりと歩くことが出来るだろう。

神崎川から風越谷の林道に入って丁度2キロ、突然現れたモノレールの始発駅。
見上げるような急斜面に延々とレールが延びている。
やや薄暗い植林帯の中をレールを手すり代わりにしながら急坂を行く。木の根がうまい具合に足場を作ってくれていて大いに助かる。

黙々と歩を進めると、1時間あまりで約400mもの高度を稼ぐことが出来る。レールが切れる頃には周囲はいつの間にか気持ちいい二次林に囲まれて、目の前には東峰が手の届くところで大きく盛り上がっていた。

気圧配置はまたもや冬型、尾根も上部に来れば木枯らしが裸木を激しく揺すり、
落ち葉も舞い上げてしまうほどだ。

開けた斜面をひと登りでさらに開放感の広がる東峰山頂に出る。眺める鈴鹿の西面は尾根と谷が複雑に絡み合い、御在所の上空から差し込む日差しと雲の陰影がさらに立体感を深めている。
なかでもひと際大きく裾野を広げる釈迦の雄大さには、あらためて圧倒される思いである。
1076.8の三角点峰はここからほんの数分のところ。猫の額ほどの広さで展望はあまりよくない。
銚子ケ口から西峰にむかって緩く降ると二次林の小広い平坦地にでる。振り返れば冬枯れた雑木の間に本峰がのぞく。ほどなく辿りついた西峰からは、南東に張り出した南峰の端に釈迦ケ岳が印象的だ。

西峰のコルから植林の森の中を70〜80m降れば池に出るはずだったが、どうしたことかなかなか池が見当たらない。そのうち尾根が急激に降りに入った。高度計を見ると950を切っている。赤テは付いているがおかしい。引き返しの登りほど精神的に堪えるものはない。(どうやらこれが佐目子谷の拝坂尻から姫ケ滝に通じる古い道形だということを知ったのは、帰ってから西尾本を読み返してからだった)

ようやく辿りついた水舟の池は、多少のさざ波は揺れているものの上空で唸る北風とは裏腹に静まり返っていた。湖面を覆う枯葉の混ざった水草と、映りこむ青空が忘れ去られた山奥の哀愁をいっそう募らせる。ゆっくりとした歩調で池を一周してからひと息いれた。

静寂の湖畔から帰路は、南の大峠を目指す。こちらは明瞭な踏み跡が続いていた。
大峠からは、舟窪を経てイブネに尾根は続いている。東に降れば北谷尻谷だ。
いつの日か歩きたい奥深く興味深い山域である。私の中の鈴鹿にはまだまだ未知の領域も多くある。

水舟の峰に上がって振り返ると、佐目子谷を挟んでこんもりとして印象的なタイジョウと、どっしりと構えた綿向山が冬空の下でいい顔を見せてくれた。
西に目を移せば、日野の町か湖東平野から琵琶湖、遠く比良の山並みも霞の中に浮かんでいた。

朝から吹く風はおさまる気配もないが、せっかくなので南と北の峰にも足を延ばしてみよう。中峰から南南東に踏み跡を辿れば5分ほどで南峰。周囲に遮るものもなく、クラシ・イブネの台地越しに鎌の穂先がのぞく。
引き返し、北峰へと向きを変える。こちらにも明瞭な踏み跡、この尾根道は黒尾山に続いているものだろう。ところが北に突き出た細い尾根のどこが北峰のピークなのか分かりづらい。尾根が落ち込む手前辺りだろうとひとり勝手に納得して元の道に戻ったが、いまいち釈然としなかった。

強風の東峰で最後の展望を楽しみ、北風に向って再びモノレールの道に入った。
木枯らしの吹きすさぶ肌寒い一日、誰ひとりとして出会うことのない静かな山歩きだった。

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風越谷林道からモノレール道に取り付く




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東峰からの展望






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間違って直進してしまった植林の道




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水舟の峰







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四日市方面 山腹にはハト峰

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東峰からイブネ・クラシ・雨乞

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モノレール道取り付き部の駐車場は、こんなに整備されていたんですね。
かの“西尾本”ならぬ“西内本”でモノレール道の存在は知っていましたが、詳しい状況がよく分かって助かりました。感謝、感謝!

とりえあず三角点峰だけでも踏んでこようかな(^-^;)

2011/11/29(火) 午後 9:36 ひとり部

私はモノレール取りつきまで神崎川林道から歩いたので、余分に30分ほどかかってしまいました。
銚子ヶ口岳は西側から鈴鹿主稜線が見れる面白い山ですね。
山頂付近の雰囲気もいい山なので、私もここを起点にいろいろ新コースを開拓していきたいと思います。

2011/11/30(水) 午前 6:48 鈴鹿探検人

なかなか面白そうなコースですね〜
私も西内本で存在は知っていましたが、今度行ってみようかな♪

2011/11/30(水) 午後 7:10 メタボ男爵

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ひとり部さん
お久です。風越谷の林道は完全舗装の立派なものでした。
モノレール道を利用すれば、三角点峰はおろか、舟窪あたりまではゆったり歩けます。

2011/11/30(水) 午後 10:36 AYATAKU

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探検人さん
東峰からの眺めは最高ですね。
色んなアプローチがあるので、私も違ったコースを歩いてみたいと思います。

2011/11/30(水) 午後 10:37 AYATAKU

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メタボさん
銚子ケ口は予想以上にいい雰囲気です。
メタボさんならハードな北尾根(黒尾山経由)からがお勧めですね。

2011/11/30(水) 午後 10:37 AYATAKU

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銚子ヶ口は朝明から谷尻谷経由で入った事がありますが、鈴鹿深部と言う感じがしてとてもいいですね。石榑トンネルのおかげでアプローチも楽になりました。冬場も行けそうですね。

2011/12/2(金) 午前 0:22 たろー

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たろーさん
お金明神から北谷尻、そしてクラシ・イブネ、雨乞へ
いい山旅が出来そうです。テント担いで歩いてみたいです。

2011/12/3(土) 午後 9:50 AYATAKU


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