週刊ブログ 『経験者と考える 正しい精神科のかかり方2011』

『正しい精神科のかかり方』の2011年度版を作りなおしてみることにしました。

第3章 いい精神科病院を選ぶ

すべて表示

ベッド数と病棟の構成

イメージ 1
 
 
イメージ 2
 
 
■■■VOL.20 2012年2月7日(火)発行■■■
 
 
いい精神科病院を選ぶ
ベッド数と病棟の構成
 
 
■■■ Club-lamappa の経験者に聴いてみました■■■
 
 
ワタシの病院は、規模が大きいとおもいます。300床以上あります。構成は、閉鎖病棟、開放病棟、急性期病棟、リハビリ病棟、老人合併症病棟に分かれていて、そのうち、開放病棟とよばれているところが50床くらいあります。ワタシは再発した時、具合がものすごくわるかったので、閉鎖病棟の保護室に入院でした。両親の承諾で入院の決まる医療保護入院でした。幸い、回転率のいい病院だったこと、ワタシも自宅を離れて休息を十分にとれたことで、1ヶ月くらいで退院できたように記憶しています。ただし、退院できるくらいになっていても、「家族をはじめ地域での受け入れ先がないために退院できない人はかずおおくいるのよ。」 と看護師さんとのやりとりのなかで聞いたことがあります。ベッドの数が多いとやっぱり入退院を頻繁にくりかえすことが多いですね。あたっているかどうかわかりませんが、入院設備の大きいところは、 ぴあ〈経験者)のチカラが育ちにくいような気がします。
でんで  40代男性 アルバイト てんかん ADHD(発症30代) 千葉県】
 
 
僕が入院したのは30年近く昔でしたので、参考になりますかどうか。閉鎖病棟ひとつのミニ病棟でした。僕のいたところはベットではなく、大きな畳部屋。そこに合宿みたいに布団を敷いて寝るのです。6ヶ月半入院したのですが、社会的入院が当たり前だった時代、当時としては短い方だと思います。ミニ病棟だったため、みんな家族みたいだったです。刺身も肉も出ましたよ。先生方や看護婦(当時はそう呼んだ)さんらとスポーツをしたり、レクエーションをしたりしました。みんな家族みたいにして過ごしました。その方々とは今も付き合いがありますよ。天理の街の中にあったので、「ちょっと遊んでくるわ」と街に繰り出しました。今の妻と出会ったのも病棟でした。作業所もなにもない大昔の話です。
【キクボチ  51歳 男性 文筆業 統合失調症(20代発症) 奈良県】
 
 
看護助手だった頃、保護室は牢獄のような待遇ではありませんでした。むしろ個室のような利用しやすい環境です。保護室でも鍵をかけずに、トイレ付きの日当たりの良い部屋でした。病状が良くない時期は鍵を使用し、身体拘束もありましたが、薬の投与ができない危険な状態のときに、抑制帯を使い、点滴などで体の緊張をほぐしゆっくり休む処置をおこなっていました。しかし、女性スタッフの身に危険を及ぼす患者さんには、男性スタッフが沢山呼ばれ、男性スタッフ総出で、処置をおこなうケースもありましたが、看護長(男性)の指示にておこなわれました。15年以上前の私の経験ですが、現在病院は建物は新しくなり、当時のスタッフも何人残っているかわかりませんが、私が配属された病棟は閉鎖病棟で年間何人も脱走するのを許す病院でした。反対に脱走を許さない態度を示す病院は、入院したくないものです。入院日数は私は、3ヶ月から半年くらいです。
【雪だるま  30代男性 会社員 統合失調症 (発症19歳) 千葉県】
 
 
私が最初に入院した精神病院は海外の保養地にある一見ホテルのようなところだった。個室が与えられ、食事は部屋にナースが運んできてくれた。シャワーも単独で浴びることが可能だった。ところが、私は鎮静剤を打たれていたため身動きが取れず、何より自分の身に起こった苦痛に耐えられず、出入り口の厚い鉄の扉が鍵をかけられて閉まったときは恐怖で身が凍るようだった。なんとか帰国したが、自殺企図があったためまた入院となった。あとは、いわずもがなである。病室のベッド空間は余裕があるに越したことはないし、長期入院は避けたい。そもそも、隔離収容型の精神病院の存在そのものが要らないものなのだ。
【はしる  40代男性 会社員 統合失調症 (発症18歳) 千葉県】
 
 
私が入院していた病棟は、閉鎖病棟で、保護室もありましたが、大部屋でも、ベッドは、4つしかなく、ゆったりとした感じでした。入院期間は、長くても3カ月ということで、私は2カ月入院していました。長期入院されている方がどれくらいいらっしゃるかは、わかりませんでしたが、症状が良くなった方は、開放病棟へ移る方もいらっしゃいました。実態をすべて把握しているわけではありませんが、私が入院した病院は、改善が進み、良い病院になっているのではないかと思います。
【ひさぴょん   30代 女性 編集者 統合失調症(発症30代) 埼玉県】
 
 
いい精神科病院を選ぶ
ベッド数と病棟の構成
どんな患者さんがどんな病棟で治療を受けているか
【月崎時央  [家族の立場から] 51歳・女性 ジャーナリスト】
 
 
病棟とベッドの数
 病院を知るうえで、その規模だけは少なくとも把握しましょう、精神科のベッドは全部で何ベッドあるのか。病棟はいくつあるか、病棟は何によって分類されているのかなどが大切です。鍵のかかる閉鎖病棟と鍵のない開放病棟がある場合は、どのような理由で使い分けられているのかを確認しましょう。病棟はある程度、機能別に分類されているほうが、治療計画をしっかり持っている病院といえます。次に個室があるかどうか。畳敷きの大部屋に患者さんを10人以上も詰め込むような病院もありますので、注意してください。また保護室と呼ばれる堅牢な個室は、精神科の治療には必要な機能ですが、そこには医療スタッフが多く配置され、もっとも手厚い医療が受けられる場所になっているかを必ず確認してください。保護室を懲罰の目的で、牢獄代わりに使うような病院は最悪です。
 
年間のベッドの回転率
 その病院で、患者さんがどのくらいの期間で退院していくかを知る目安です。病院が患者さんを受け入れ、積極的に退院させていけば回転率は高くなります。たとえば回転率が年間100%なら、病院のベッド数と同じだけの入退院が1年間にあったということを意味します。回転率が50%なら2年間で1回転、33%なら3年で1回転という計算になります。長期入院患者が収容されている病院ほど、ベッドの回転率は低くなります。ただし回転率が非常に高くても、機械的に転院させているために、回転率だけが高い場合もあるので、注意が必要です。ベッドの回転率という数字は公開されていませんが、病院は経営のためのデータとしても当然もっているはずです。
 
在院日数
 年間のベッドの回転率と同じように、患者さんがどのくらいの期間で退院していくのか、長期入院患者がどのくらいいるのかを何気なく観察することです。看護師さんなどに、「皆さんどのくらいで退院していくものなのですか」と尋ねてもいいでしょう。目安としては、新しく入院した患者さんの半数程度が、2,3カ月で退院していくようなら、まずまずの病院だといえそうです。病院を見回して、そこが生活の場となってしまっている長期入院の患者さんがどのくらいいるか、その病棟の環境なども見学させてもらえるかを、聞いてみてもいいでしょう。
 
 
◆次回の発行は2月24日(金)です。テーマは、医療スタッフの充実度となります。ぜひお読みください。
◆読者の皆様の、ご意見や体験を下記アドレスで受け付けております。是非ご協力ください。

その他の最新記事

すべて表示

精神科病院

2011/11/13(日) 午前 10:22

■■■VOL.17 2011年11月13日(日)発行■■■ 医療機関の特徴を知る 精神科病院 ■■■ Club-lamappa の経験者に聴いてみました■■■ ■ 精神科病院に入院しましたが、30年〜40年と入院されて ...すべて表示すべて表示

大学病院

2011/10/29(土) 午後 0:23

■■■VOL.16 2011年10月29日(土)発行■■■ 医療機関の特徴を知る 大学病院 ■■■ Club-lamappa の経験者に聴いてみました■■■ ■ 残念ですが、ワタシは大学病院にお世話になった経験がありま ...すべて表示すべて表示

病院の合併症対策

2011/10/22(土) 午後 2:27

■■■VOL.15 2011年10月22日(土)発行■■■ 医療機関の特徴を知る 病院の合併症対策 ■■■ Club-lamappa の経験者に聴いてみました■■■ ■ 総合病院での、総合的な治療をあまり覚えては ...すべて表示すべて表示



.


みんなの更新記事