うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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「メタボ」解消作戦参加の伊勢市課長、運動中に急死
8月17日12時15分配信 読売新聞

 三重県伊勢市で、生活習慣病予防のために、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と
疑われる市長ら幹部職員7人による減量作戦に参加していた男性課長(47)が
運動中に死亡していたことが17日、わかった。

 死亡したのは、市生活支援課長奥野睦司さん。奥野さんは夏休みだった14日午前9時10分ごろ、
同市の自宅近くの道路で倒れていた。通行人が見つけ、救急車が出動したが、
奥野さんはすでに死亡していた。死因は急性虚血性心疾患。午前7時ごろ家を出て、
ジョギング中に倒れたらしい。歩数計は3500歩を示していた。

 市は7月から、市職員が率先して肥満予防に取り組もうと、「7人のメタボ侍、内臓脂肪を斬る」
と銘打ち、市長ら、腹囲85センチ以上の部課長級職員のうち7人がそれぞれ減量目標を立て、
10月に成果を公表することにしていた。  
まずは、お亡くなりになった課長さんの、ご冥福をお祈りいたします。
asahi.comによれば、http://www.asahi.com/health/news/NGY200708160008.html

当初は「腹囲10センチ減」を目標に掲げたが、7月中旬に面談した保健師が急激な減量をいさめ、「3カ月で腹囲4センチ減、体重4キロ減」に修正した。

そうですが… ウエストを減らすことが、市長から言われた「業務命令」なら、
市長にも責任があるのでしょうか?

労災認定して欲しいものです


同じくasahi.comによると、

森下市長は「まじめな性格で、仕事もコツコツする方だっただけに、つらい」と話している。

こんな酷暑のなか、業務命令を遂行していたことだけでも、真面目な人柄が偲ばれます…

ただ、皆様に知っておいてもらいたい事は、
メタボリックシンドロームは、全ての医師が認めている概念ではないことです。

高血糖や高血圧などが、心血管障害のリスクを高める

ことは、ほぼはっきりしてますが、
メタボリック症候群のリスク評価は、判断が分かれています。
今朝の朝日新聞からです。
メタボ診断に温度差
2007年08月17日(金)更新

東京科学グループ・田村建二

生活習慣病につながる不健康な状態の代表として定着しつつあるメタボリック症候群。
だが、診断基準を日本に先がけてつくった欧米では、同症候群へのむしろ冷めた見方が目立つ。
心筋梗塞(こうそく)や脳卒中の予防にどれだけ役立つのだろうか。

◇リスク評価で意見割れる

「健康にとってより良い結果につながるかどうか、まだわかってはいない」。
米国心臓協会が毎年更新している心臓病と脳卒中の予防戦略に関するリポートに今年、
メタボリック症候群の診断をめぐるこんな記述が加わった。

同症候群の人は、そうでない人より心臓病などにかかるリスクが高い。
ただ、米国などで積み重ねられた従来の疫学調査を通して、
高血糖や高血圧などが病気のリスクを高めることはほぼはっきりしている。

これらに加えて、新たに「メタボ」というくくりを作るのにどれだけ意味があるか、
明確でないという。

「メタボリック症候群という皇帝は、服を着ていない(裸の王様だ)」。
米医学誌に昨年、そんな見出しの論評が載った。

著者は、米糖尿病協会のリチャード・カーン博士。同症候群の考え方は、医師や患者に誤解を招く
と批判している。「最高血圧が130で少し太った人と、165で病的に太った人。
同じメタボリック症候群でも、リスクはぜんぜん違うはずだ」

統計学的な手法で他の危険因子の影響を除外すれば、メタボそのもののリスクがはっきりする
かもしれない。最近、そんな研究が出始めている。

その一つが昨年発表されたスウェーデン男性の調査だ。糖尿病や高血圧などの因子を除いても、
同症候群の人が心血管病などで死亡するリスクはやはり高い、とした。
リスクはメタボや高血圧などの因子にそれぞれ該当しない人を「1」として計算している。

一方、この調査では、総死亡には喫煙習慣単独の方が、心血管病死では高血圧単独の方が、
それぞれ同症候群よりリスクを高めることがわかった。
個々の危険因子にきちんと目を向ける大切さを改めて示したともいえる。

◇日本、ウエストが前提/米国、血糖・血圧も重視

メタボの象徴ともいえるウエストサイズをめぐり、独自の日本人向け基準をつくったのが
国際糖尿病連合(IDF)だ。

IDFの「男性90センチ、女性80センチ(以上)」は中国や南アジアの値と同じ。
日本の基準の「男性85、女性90」より病気になるリスクを正しく予測できる、
とIDF側は説明する。

ウエストはもともと、メジャー一つで肥満の程度を簡単に知ることができる手法として広まった。
IDFや日本の基準はウエストを重視し、血糖や血圧がどんなに高くてもウエストが細ければ
メタボとはしない。一方、米国の基準だとウエストは絶対条件ではなく、
血糖や血圧などの値が高ければ、やせていてもメタボに該当する。

メタボリック症候群は日本では「内臓脂肪症候群」と訳されることが多い。
高血糖や高血圧を招くのは、内臓脂肪の蓄積があるからとの考えが背景にある。
これには異論もある。欧米では、糖を処理するインスリンが十分に機能しない
「インスリン抵抗性」状態が問題という説も根強い。

英国人の糖尿病患者の平均的な体格指数(BMI)は29・4という報告がある。
日本人患者は24ほどといわれ、同症候群には該当しない人が少なくない。

国立国際医療センターの野田光彦・臨床検査部長は「今のメタボリック症候群の基準に
問題があるのは確か。ただ、日本人で欧米型の肥満が増えていることも見逃せない」と話す。
喫煙など個々の危険因子を軽視しない。その上で肥満にも注意する。
「そういう形で活用するなら、メタボ対策にも一定の意義はある」

◇予防策決めるのが目的

日本基準作成の中心だった松澤佑次・住友病院長の話 

メタボリック症候群に関して一番訴えたいのは、予防策を決めるための基準だということです。
病気かどうか区別するためのものではない。

メタボに該当する人は、薬を使わなくても、運動や食事に注意することで血管病の予防が期待できる。
高血糖や高血圧に個別対応するより、共通する要因の内臓脂肪を減らして一網打尽にした方が
効率がいい。

肥満でなくて、血糖や血圧が高い人もいます。そんな人は内臓脂肪を減らしても
あまり効果は期待できず、より早い段階で医療の関与が必要になる。
メタボリックを使えば血管病すべてを予防できるなんて、最初から考えていません。

欧米での議論は参考にしますが、日本とは事情が違うと思う。
あちらにはBMIが30を超えるような人がたくさんいて、肥満対策は成功していない。
内臓脂肪の研究もそれほど進んでいません。ただ、ウエスト値などの再検討は考えていきたい。
「太っている人は運動を!」という標語はわかりやすいですが、
過ぎたるは及ばざるがごとしです。

こんな酷暑のなか、運動不足でメタボになった方が、急に激しい運動を始めるのは非常に危険です

自覚症状が無いから、心臓病が無いとは限りません

可能なら、心臓の検査(心臓エコー・運動負荷検査・Holter心電図など)を行なってから
運動を始めた方が良いと考えます。

みなさまは無理をなさらず、お身体をご自愛下さい。

閉じる コメント(5)

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こんな気候の時にジョギングとは・・・。

クーラーのきいた部屋でブートキャンプにしておけば・・・。

2007/8/17(金) 午後 3:51 [ ssd**6 ]

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2007/8/17(金) 午後 8:11 [ fds*ds*ds*dsmus**23 ]

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初めまして
大変役に立ちました。
ありがとう。

2007/8/17(金) 午後 9:09 みー

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ssd先生ですよね?コメント有難うございます。
仰る通りですね、「こんな気候の時にジョギングとは…」
まじめな方だったのでしょうね。

「クーラーのきいた部屋でブートキャンプにしておけば…」
良かったのですがね…、ご冥福をお祈りします。

2007/8/18(土) 午前 2:18 さすらい泌尿器科医

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tamaise2000さん、コメント、ファン登録有難うございました。
これからも宜しくお願いします。

2007/8/18(土) 午前 2:21 さすらい泌尿器科医


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