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米内沢総合病院:医師不足、診療科減少、赤字経営…地方の窮状凝縮 /秋田
この記事からすると、同じ北秋田市内に来年10月に『北秋田市民病院』2月27日12時1分配信 毎日新聞 ◇職員は46人減へ 赤字経営が続く北秋田市の公立米内沢総合病院=鈴木紀行院長(59)、252床= を管理する北秋田市上小阿仁村病院組合(管理者・岸部陞北秋田市長)が14日、 組合議員に提案した病院職員46人削減を骨子とした経営合理化案は、長時間の議論の末、承認された。 同病院の問題には、医師不足が原因で必要な診療科を維持できないことが患者減少につながり 経営を圧迫、それにより新たな体制縮小を余儀なくされるという、 地方の厳しい医療状況が凝縮されている。【村川幸夫】 米内沢総合病院は1972年12月、現在地に移築開院した。診療科目17科。 1日の外来患者は約480人。ピーク時17人だった常勤医師は現在6人しかいない。 これは厚生労働省が04年度から開始した「臨床研修制度」の影響をもろに受けた形だ。 この制度は新人医師の診療能力向上を狙い、2年間内科、外科など各科を回って 総合力を身に着けさせるもの。研修先は医師が自分で選べることになった。 それが大都市圏の大学での研修集中につながり、地方大学では医師確保が難しい状況を生んだ。 地方大学は地方病院への医師派遣をやめ、引き揚げる措置をとったため、 多くの地方病院で病棟縮小や休診に追い込まれるケースが目立つ。 米内沢総合病院でも、弘前大や自治医科大が派遣医師を引き揚げ、 その結果が常勤医師6人という数字だ。高齢化率が県内でも高い同地区では 整形外科や循環器科のニーズが高いが、必要な医療体制を確保できぬため、 それぞれ04年と07年に廃止された。精神神経科50床は04年に休床。 昨年11月には療養24床も休床に。 このあおりで同年12月の職員の期末手当は前年比50%カットとなった。 252床のうち稼働しているのは一般2病棟と療養1病棟合わせて約160床。 4月からは一般病棟を1病棟閉鎖し、一般65床、療養60床の計125床体制に縮小される。 3月末には勧奨退職に応じ、鈴木院長や鈴木博信事務長(54)、 看護師ら18人が辞めることが決まっている。 同病院の単年度赤字額は01年度に初めて6500万円を計上。 04年度には1億円を超え、06年度約2億7800万円、07年度約4億2000万円となり、 累積赤字は19億5000万円(06年度末)。 県内圏域ごとの病院(病床数20床以上)の病床数に対して適正で標準的な医師数を表す指標 「医師充足率」(05年度県調べ)で、米内沢総合病院がある鷹巣阿仁(北秋田市)は80・1%と 県内最低。大館鹿角88・6%、能代山本90・9%と県北は軒並み低調だが、 秋田市周辺や由利本荘、湯沢雄勝、横手平鹿は150〜100%台と高い。 全国には約7000医療機関があるが、このうち自治体病院は約1000 (全国自治体病院協議会調べ)。総務省の地方公営企業年鑑(05年度)によると、 このうち66・5%が赤字で、医業収益を医業費用が上回ったとしている。 ◇進む医療体制転換−−来秋には中核新病院 北秋田市の医療体制は今後、大きく変わる。地域の中核となる北秋田市民病院(仮称、320床) の建設が、来年10月の開院を目指し、大館能代空港に近い北欧の杜で進んでいる。 最新の医療機器を備えた新病院は急性期の患者を扱う1次医療機関との位置付けだ。 09年3月までに、公立米内沢総合病院は市立米内沢病院へ、 市立阿仁病院は市立阿仁国保診療所へと改称、合川国保診療所などとともに、 診療所体制に衣替えして、慢性期患者を引き受けることになる。 阿仁地域には高規格救急車も配備される。 新病院は市が建設し、県内で九つの厚生連病院を運営しノウハウがある 県JA厚生連に経営委託する公設民営方式を予定。 計画では320床に診療科目が21科、医師を31人と見込む。 産科や小児科を中心に医師確保が困難な状況は変わらないが、 岸部管理者は「最新の医療施設を完備すれば医師は集まる」と自信を見せる。 一方、米内沢総合病院の鈴木事務長は「地域医療は県や国が決めるものではない。 市が住民に示すものだ。市側の考えが見えてこない。 ただ統合病院を建てるだけでいいのか。医療の根本が問われている」と疑問の声を上げている。 2月27日朝刊 が開院するのですから、この『米内沢総合病院』は潰れても良さそうですね。 だから、「給与3割、ボーナス50%カット」などという、 如何に公立病院の職員の給与が高いとはいっても、 非人道的な事をするのでしょう。 しかし、その『北秋田市民病院』の管理者の発言は香ばしいですね。 計画では320床に診療科目が21科、医師を31人と見込む。「最新の医療施設を完備すれば医師は集まる」医師の待遇なんて何も考えていないのは間違いありません。320床に診療科目が21科、医師を31人? 意味不明です。 各科一人か二人にしかなりません。 マイナー科はともかく、産婦人科、小児科や外科も多くても二人? 急性期を扱うのでしょう? そんな人数で『当直』を組めるとでも思っているのでしょうか? 最新の医療施設を完備すれば医師は集まる 最低の発言です。 ハコモノ行政の典型です。 この発言を聞いただけで、私なら赴任を取り止めますいくら設備を充実させようとも、職員の待遇が悪ければ失敗するというのは多くの先例があるのですがね…ただ統合病院を建てるだけでいいのか。医療の根本が問われているその通りですが、ハコモノ好きな政治家、役人には届かないでしょう… このままでは、「仏作って魂入れず」となるのは確実です。 その他の記事も紹介しておきます。 米内沢病院運営支障恐れ 看護師退職希望、想定超す 2008年2月28日 読売新聞 経営改善を目指し、大幅な職員削減案を打ち出した公立米内沢総合病院(北秋田市)で、 退職希望の看護師が殺到し、4月以降の病院運営に影響を及ぼす恐れがあることがわかった。 病院は医師不足による休診の影響で患者の減少が続き、 今年度末は赤字額が4億2000万円に上る見込み。 経営改善のため、昨年12月、職員のボーナスを一律50%カットしたほか、 今年4月から一般病棟3棟のうち1棟(38床)を閉鎖し、 2病棟(一般65床、療養60床)に縮小することを決めた。 これに伴い、職員153人を107人に縮減する方針で、 看護師17人を含む46人の早期退職希望者を募っていた。 病院によると、27日までに看護師20人を含む30人が退職を希望。 これにより、病院に残る看護師は72人となり、 4月以降の2病棟の運営や訪問看護、外来対応に必要な看護師数(75人) を下回る事態に陥る可能性が出てきた。 同病院を運営する北秋田市上小阿仁村病院組合(管理者・岸部陞北秋田市長)と 同病院労働組合(石崎政美執行委員長)が26日夜に行った団体交渉で、 不足する看護師の問題を問いただすと、 岸部市長は「看護師の数に合わせて運営すればいい」と述べ、 具体的な解決策には至らなかった。http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20080227-OYT8T00730.htm 看護師17人を含む46人の早期退職希望者を募っていた。のに対し、看護師20人を含む30人が退職を希望。つまり、事務職員その他の退職希望は、予定の1/3…(職員の内訳はこちらをご参照下さい。http://www.hos.akita-u.ac.jp/pct/cooperation_hf/yonaizawasougou.html) というところが、実情を表していますね(笑)。 給与3割カットを提示 米内沢病院、管理者と労組団交
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20080227b秋田魁新報 2008年2月27日 経営改善に向け人員整理を行っている北秋田市の公立米内沢総合病院(職員153人)で 26日、同病院労働組合(石崎政美執行委員長)と経営側の市上小阿仁村病院組合 (管理者・岸部陞市長)が団体交渉を行った。岸部管理者は2008年度の給与削減案を提示した。 削減案は、職員を45人減らして108人体制にした上で、給料と期末・勤勉手当を3割カットする。 この場合、3億円余と見込まれている08年度の赤字が約1800万円に圧縮されるとしている。 同病院は看護師や放射線技師などの希望退職者を募っている。 今回の提案に対し労組側は「まず医師確保などの経営改善に取り組むべきだ」 「給与そのものを減額するのか、一部返納させる形を取るのかが不明確」などと反発。 岸部管理者は「給与削減は本来、病院組合議会で条例を改正すれば決まること」としながらも 「合意を得られるよう努力したい」と話した。次回の交渉期日は未定。 |
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事務屋から言わせて頂けば、医師を除く職員の給与をカットするのが一番です。
潰しても良いなら潰した方が良いです。
多分地域の住民は困るでしょうね、お年寄りは足が無いので・・・。
3割カットなんて言えるのは理由があるからだと推察します。
2008/2/29(金) 午後 1:41
瑞山さん、コメント有難うございます。
>医師を除く職員の給与をカットするのが一番です
これは申し訳ないのですよね…
確かに公立病院の事務職員やその他の方々の給与は高いと思いますが、
3割もカットできる余裕があったということでしょうかね?
しかし、士気は落ちるでしょうね…
患者さんや地域の住民はどう思うのでしょうか?
2008/2/29(金) 午後 3:52
>最新の医療施設を完備すれば医師は集まる<
で、何かちょっとしたことでもあれば、「最新の医療施設があるのに、何故!」なんて言われますね、絶対。
ハードではなく、ソフトにお金をかける方がよりよい、というのを、この国は知りません。
2008/2/29(金) 午後 4:25
難しい問題ではあります。
しかし、現行の医療制度では普通の公務員並みの給与を出せば改善は難しいと思います。退職金・年金・福利厚生と考えればかなり高いですし、超超年功序列式給与体系では年齢が高いだけで給与が破格になっているはずです。
3割カットは常識では考えられませんが、それが言えるというのは(普通3割カットすれば、食べるのもやっとになりますよ、零細病院の職員なら)それ程高いと理解するべきでしょう。
2008/2/29(金) 午後 4:28
この状態でも、モチベーションを維持するのが、公務員魂だと思います。
そして、順調にいきはじめたら、ちゃんと頑張った職員を評価してあげることが大事です。
2008/2/29(金) 午後 4:30
JUN先生、コメント有難うございます。
こちらで選んだ『最新の医療施設』を買ってくれるというのなら
喜んで赴任する医師は結構居ると思いますが、
管理者が既に選んでいては、価値は半減しますよね。
>ハードではなく、ソフトにお金をかける方がよりよい
その通りですけどね。
札幌の産科救急の件でもそうですが、
この国は、利権になる「ハコモノ」や「道路」にばかり
カネをかけつづけてますよね。
2008/2/29(金) 午後 10:31
瑞山さん、重ねてコメント有難うございます。
>超超年功序列式給与体系では
>年齢が高いだけで給与が破格になっているはずです。
これが、「給食のおばちゃん、800万円」の原因ですよね。
>3割カットは常識では考えられませんが
>それ程高いと理解するべきでしょう。
確かにそうですが、
職員に非は無いのに、3割・5割減給!
という内容は衝撃的でしたね。
厚労省の官僚の給料を5割カットしてやりたい…
2008/2/29(金) 午後 11:04
トラックバックさせてください。インカ
2008/3/1(土) 午後 10:17 [ sek**0120*6 ]
sekiさん、トラックバック有難うございます。
これからも宜しくお願いします。m(__)m
2008/3/3(月) 午前 11:34
はっきり言って腹立たしい!
その土地にご自分やご家族が住んでいらっしゃったらどのように思うのでしょうか?
その病院が完全に潰れることによる命のリスクも考えてください。
2008/9/27(土) 午後 11:16 [ khi*a*17 ]
khira817さん、コメント有難うございます。
本当に腹立たしいです。(もしかして私に対して怒ってます?)
銚子の件もそうですが、結局は政治家を含めた住民次第だと思います。
医療は道路以上に重要なインフラだと、私は思っていますけどね…
2008/9/29(月) 午後 5:45
> 銚子の件もそうですが、結局は政治家を含めた住民次第だと思います。
★同感です
バカな市長を選んだ結果とは言え、まだ解職させる道は残っているので、みんながんばってます
> 医療は道路以上に重要なインフラだと、私は思っていますけどね…
★岡野市長や市執行部が兵庫のように使ってきた「夕張になってしまう!」は、市議らの的確な批判で使われなくなってきました
最近は「夕張」に換えて、「バランス」を多用するようになっています
バランスねぇ…
「医療は道路以上に重要なインフラ」という当たり前のことすらわからないには、やはりこれ以上市政を委ねるわけにはまいりません
2008/10/26(日) 午後 0:26 [ あきもと ]
誤変換がありました
兵庫のように使ってきた → 標語
兵庫県民の皆様、大変失礼いたしました
2008/10/26(日) 午後 0:29 [ あきもと ]
あきもとさん、お疲れさまです。
>バカな市長を選んだ結果とは言え、
>まだ解職させる道は残っているので、みんながんばってます
他の自治体に波及させない為にも、私も応援しています。
市長は病院より、市の財政を選んだのでしょうが、
公約違反なのは間違いないのですから、
本来は自ら職を辞してもいいくらいですよね。
2008/10/26(日) 午後 9:20