うろうろドクター

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予後・合併症…患者に通じない736語、国語研が言い換え例
3月6日14時32分配信 読売新聞

 「予後」や「病理」といった医師が使う専門用語について、
国立国語研究所が全国の医師を対象に調査した結果、
患者に意味が伝わらなかった言葉が、736語に上ることがわかった。

 同研究所は来年春をめどに、医療用語をわかりやすく言い換える例などを示した
「病院の言葉の手引」(仮称)を作成する。

 日本語の調査研究をしている同研究所が、
ある特定の分野の専門用語についての用語集を作るのは初めて。
同研究所の杉戸清樹所長は「医師の説明を理解できず、
不安を感じながら治療を受けている患者は多いことがわかった。
医師と患者さんの橋渡しをしたい」と話している。

 調査は昨年11月、全国の医師約2000人に、
患者に理解してもらうことが難しいと感じた言葉や、
言葉が通じずに困った具体的な経験などを尋ね、364人から回答があった。

 このうち最も多くの医師が誤解された言葉として挙げたのが「予後」。
一般的には、病後の経過や病気のたどる経過についての医学的な見通しを指す言葉だが、
がん診療の際には「余命」の意味で使うことが多い。
これは医師側の言葉遣いが日本語として適切さを欠くケースとみられる。
77人の医師が「意味が通じなかった」などと回答していた。

 「合併症」も40人が「通じない」などと答えた。
多くの医師は、「手術後に最大限努力しても起こってしまう可能性のある副作用の一部」
などと言い換えているとしたが、「いくら説明しても『医療ミス』のことだと間違われる」
といった声もあった。

 「陰性」の場合は、「『インフルエンザは陰性でした』と言うと、
『やはりインフルエンザでしたか』と言われた」。
本人や家族にショックを与えないよう「がん」を「悪性腫瘍(しゅよう)」と言い換えたところ、
「『がんでなくてよかった』と誤解された」という回答も。
 同研究所は、言語学者や医師、看護師など約20人による「病院の言葉委員会」を設け、
今年秋までに中間報告をまとめる。最終的には、医療用語50〜100語を選び、公表する。
患者側にも広く公開したい考えだ。
私も、患者さんや家族になるべくわかりやすく話しているつもりですが、
なかなか通じないことは時々あります。

「合併症」とは、「手術後に最大限努力しても起こってしまう可能性のある副作用の一部」であり、『医療ミス』とは違う

という事は、声を大にして言いたいですね。

あと、

悪性の腫瘍=がん

という事は、知らない人は知りません。

現在は、末期でもない限りは殆ど「がん」は告知しますので
(家族が渋るようなら、基本的には説得します)
『手術の結果は悪性の腫瘍、つまり「がん」でした』といった風に言います。

「がん」と告知することは、患者さん本人に多大なストレスを与えますが、
じっくりと説明し、家族のサポートがあればほとんどは乗り越えられます。

より良い治療を行なう為にも、全身状態の悪くないうちに告知すべきなのです。

こういった用語集が、医師と患者さんの橋渡しになると良いですね。

閉じる コメント(6)

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普通は、専門外の人には専門用語は理解されていないものです。
ですが、病気は一般の人でも知っていることが様々ある(内容は、中途半端だったり間違っていたりもするが)ために、ある程度は話が通じるし
逆に、専門的内容を平易な言葉で説明することが難しい(例えば高校の数学を小学生に分かり易く説明できるか、と同じようなことか)ために、話が通じないこともありますね。
私自身の仕事に役立てるためにもこういった試みは望ましいし、国立国語研究所には良い言い換え方をまとめて貰いたいものです。
成果に期待します。

2008/3/7(金) 午後 5:58 [ 桜井純一郎 ]

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桜井先生、コメント有難うございます。
>高校の数学を小学生に分かり易く説明できるか
いい例えですね。

いかにして、患者さんや家族に解り易く説明するかは日々悩みますね。
私も成果に期待しています。

2008/3/8(土) 午後 1:09 さすらい泌尿器科医

私はこのニュ−スはけっこうショックでしたね。
知らない人がこう多いことが。
分かりやすくはもちろん大切ですが、知らない人っていうのは
どこまでいっても理解できないものです。
決して難解な用語を羅列しているわけでもないのに、
こう誤解があること自体情けないことです。
貧血を立ちくらみだと信じている人や、
ショックという言葉を、ふつうに使用するように心が傷付くと
思っている人の多いこと、ニュ−スや新聞を見聞きしているだけでも
分かると思うのですが。
ドクタ−の苦労が目に見え、気の毒に感じますです。

2008/10/23(木) 午後 1:50 mh291860

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本当は、患者さんだけでなく、コンピュータにもわかるように、諸外国のような体系的なコードを整備して欲しいのですが、今の医療事情では望むべくもないかもしれませんね。トラックバックさせていただきました。

2008/10/23(木) 午後 3:36 Wagon the 3rd

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mh291860さん、コメント有難うございます。
仰る通りで、自分の病気のことはもう少し興味を持って欲しいと
思うことは時々あります。

最近も報道があったばかりですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000045-yom-soci

2008/10/23(木) 午後 4:00 さすらい泌尿器科医

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wagonさん、記事を拝見させて頂きました。
治療の標準化は確かに大切です。
SNOMED CTですか、いい方法だと思います。

現在も、DPCなどの浸透や保険請求によって
少しずつ『体系的なコード化』は進んでいるはずですが、
医療界全体に余裕がないのも悲しい事実ですね。

2008/10/23(木) 午後 4:07 さすらい泌尿器科医

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