うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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軽井沢病院の出産医療事故:元院長と医師ら3人を書類送検 /長野
毎日新聞 2008年5月2日 地方版

 軽井沢町立軽井沢病院で同町の鈴木良恵さん(当時32歳)が
長男を出産後に死亡した医療事故で、軽井沢署は1日までに、
同病院の当時の院長(58)と元担当医(73)、佐藤雅義町長の3人を
業務上過失致死容疑で、地検佐久支部に書類送検した。

 調べでは、鈴木さんは03年10月、帝王切開手術で男児を出産した際、
血圧低下や頻脈が続き、ICU(集中治療室)で心肺停止。
意識不明状態で南佐久郡内の病院に搬送されたが、翌日未明に出血性ショック死した。

 遺族側は「担当医が大量の出血に気づかず輸血などの措置を取らなかった」として、
町と元担当医に損害賠償を求める民事訴訟を起こした。今年1月、最高裁が上告を棄却し、
町などに7250万円の支払いを命じた東京高裁判決が確定していた。【大平明日香】
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20080502ddlk20040016000c.html

誰が告発したかは記事には書かれてはいませんが、
おそらくは謝罪要求が認められなかった遺族でしょうね。

3人が起訴されない事を、心からお祈りいたします。

上告棄却で母親、謝罪なく「不信感」 軽井沢病院の医療事故訴訟 
08/01/25 
記事:毎日新聞社 
提供:毎日新聞社 
ID:798039 

軽井沢病院の医療事故訴訟:上告棄却で母親、謝罪なく「不信感」 /長野 

軽井沢町立軽井沢病院で同町の鈴木良恵さん(当時32歳)が
長男を出産後に死亡した医療事故を巡る裁判は24日、
町などに約7250万円の支払いを命じた東京高裁判決が確定した。 

公の場での謝罪を求めて上告した最高裁の判断を受け、
良恵さんの母で原告の美津子さんは「頭を下げることがそんなに難しいことなのでしょうか。
納得できないし、裁判に対する不信感を持っています」と話した。 

また同町の佐藤雅義町長は「上告棄却の内容を見ていないので、
詳しいことは言えないが、高裁の協議で和解に至らず残念でした。
改めてご冥福をお祈りし、誠意をもって賠償に応じたいと思います」と話した。
【川崎桂吾、藤澤正和】
(元記事を捜せなかったので、m3掲示板からのコピペです)

しかしまあ、軽井沢病院の産科医療を滅ぼしただけでは飽き足らず、
町長まで刑事告発しますか…
恐ろしいですね。

産婦人科医療崩壊を少しでも回避に近づけるためには、産科リスクをどこかのラインで社会が容認することがきわめて重要だと私は思います。

http://case-report-by-erp.blog.so-net.ne.jp/20080502
という、なんちゃって救急医先生の正論は
産科医療が完全に崩壊するまで、国民や政府・マスコミには届かないのでしょうか?

「医療崩壊(産婦人科)」書庫の記事一覧

閉じる コメント(37)

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関西在住の元軽井沢住民さん、私の説明が悪くてすいません。
輸血については2つの論点が混ざっているので、分けて説明します。

1、輸血をなるべく避ける理由
>輸血はギリギリまで我慢し、可能な限り回避するは、
>遺族、患者から訴えられるリスクを恐れ避けたいからって事で
>理解してよろしいのですか?
これはむしろ逆で、
母体に危険が迫ったらドンドン輸血する方が、
分娩直後の訴訟を回避するためには良いのです。

輸血とは日赤できちんと調べた血液を輸血しますし、
未知の感染症や、『現在の医学の標準で』は防げないHIVなどは、
手術後すぐに発症する訳ではないからです。

じゃあ、何故可能な限り輸血を回避するのかというと、
若く、未来のある妊婦さんの将来の危険を少しでも減らしたいからです。

もちろん妊婦さんの安全が第一です。
輸血が必要なら、迷わず輸血をしなければいけません。

2008/7/27(日) 午後 8:14 さすらい泌尿器科医

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2、輸血さえすれば、必ず助かるのか?
仮に10リットルの輸血を準備しようとも、
それを上回る出血があれば救命はできません。

輸血の準備量が問題なのではなく、
そういう事態を招いてしまった病態と、
手術手技とその後の対応の問題です。

2008/7/27(日) 午後 8:15 さすらい泌尿器科医

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>裁判にせず紛争を解決する仕組みがないため、
>納得できない患者は刑事や民事の訴訟を起こさざるを得ない状況なのでは?
それは、われわれも憂いている、
現在の医療崩壊を招いている大きな原因であります。

多くの貴重な経験を経て、現在は病院は事故調査委員会を設置したりして
遺族側に正直に話すようになってきています。
http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=14190

訴訟には真相を明らかにする能力はありません。
遺族と病院の間の憎しみを増幅するだけです。

ADRや無過失保険の充実が望まれます。

本来は遺族へのグリーフケアが最も重要だと私は考えます。
http://www.e-sogi.com/arekore/griefcare.html

2008/7/27(日) 午後 8:17 さすらい泌尿器科医

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>軽井沢病院の産科医療を滅ぼさない為の、
>あなたの逆の立場の場合の対処方法を是非教えていただきたい。
>まさか訴訟はおろか損害賠償請求や謝罪要求もしないのですか?
私がその遺族の立場なら、その病院で出産をさせた
自らの(夫としての)非を責め、訴訟や損害賠償はしません。

どの病院(助産院)を選ぶかの選択権は患者さん側にあるのです。

>この患者さんや遺族には落度は無いと思いますよ
と元軽井沢住民さんは仰いますが、

元軽井沢住民さんが
>事件前から、古くからの住民は軽井沢病院へは軽い風邪以外は行きません。
と仰っているように
多くの病院の中から軽井沢病院を選んだことは、
落度ではないですが、本人と家族の責任なのです。
軽井沢病院には、60歳台の産科医が一人しか居ない
ということは入院前に知っていたはずです。

2008/7/27(日) 午後 8:23 さすらい泌尿器科医

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そして残念ながら、現在崩壊の真っ只中にある産科医療を守る為にも、
軽井沢病院のような『1人病院』は、集約化されるべきです。
この訴訟でその時期が早まってしまっただけとも言えます。
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2008/03/post_d6f6_9.html
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-49.html

2008/7/27(日) 午後 8:25 さすらい泌尿器科医

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遺族の方は考え方が少し極端ではないかと思います。木を一本たりとも切るべきではないというスローガンを掲げて自然保護活動をしているようですが、生類哀れみの令的発想だと思います。同じ思考で、訴訟も遂行しているのではないでしょうか?

2008/8/20(水) 午後 10:19 [ CATMAN ]

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だれか教えてください
ご遺族は民事を先に優先され、いくら周囲が勧めても刑事は何年も経ってから
訴えられました。何か特別な意図はあるのでしょうか?

2008/10/7(火) 午前 9:47 [ のろのろ ]

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のろのろさん、はじめまして、
>ご遺族は民事を先に優先され、
>いくら周囲が勧めても刑事は何年も経ってから訴えられました。
あなたは、その『刑事告訴を勧めた周囲の方』なのですか?
貴重なお話しを有難うございます。

>何か特別な意図はあるのでしょうか?
こちらが知りたいくらいです。

2008/10/7(火) 午後 5:19 さすらい泌尿器科医

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事故後数ヶ月もたたない間に、刑事告訴を勧めた人は何人もいると思いますよ。
わたしだけでしょうか?普通、刑事告訴を先に又は民事と一緒にしませんか?
でもご遺族(お母様)は刑事告訴の行動はあまりおこさなかった。
民事の決着後(約5年後)時効すれすれに刑事が2度も不起訴になりました。

2008/10/8(水) 午前 0:23 [ のろのろ ]

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のろのろさん、重ねてコメント有難うございます。
>普通、刑事告訴を先に又は民事と一緒にしませんか?
訴訟戦術上、民事訴訟を有利に進めるためにもそうすると言いますね。
告訴する権利は誰にでも保障されています。

私は、故意以外の医療行為への刑事訴訟には反対する立場ですので、
不起訴にした地検の判断を支持します。

2008/10/8(水) 午前 6:44 さすらい泌尿器科医

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関西在住の元軽井沢住民さんが書かれている経緯と、判決の事実認定はかならずしも一致していませんね。
医療安全推進者ネットワーク>判決紹介
http://www.medsafe.net/contents/hanketsu/nflash_20070115.html

ところで、判決を読むと、注意義務違反過失と死亡との因果関係の存在の認定には、「・・・むしろ本訴提起前から相当高額の和解金を提示している。このような事情,被告らの態度ないし弁論の全趣旨にも鑑みると,外部の臨床所見等から早期発見が困難であるとまでは認められず,・・・」と、提訴前和解交渉の存在を一因にあげているが、
医療事故の解決に悪影響が出ないか心配です。

2008/11/11(火) 午後 7:30 [ 町民 ]

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町民さん、情報有難うございます。
>(注意義務違反がないことについての具体的な)主張をせず,
>むしろ本訴提起前から相当高額の和解金を提示している。

>このような事情,被告らの態度ないし弁論の全趣旨にも鑑みると,
>外部の臨床所見等から早期発見が困難であるとまでは認められず,
>上記のとおり被告E沢医師にはd江の異常状態について
>腹腔内出血を含めて検索検討すべき注意義務に反した過失があり,
>かつ,同過失行為とd江の死亡との間について因果関係も認められるものと判断するほかない。
自爆行為ですね。
大野病院事件の遺族への保険金支払いのための『事故報告書』と同じですね。

今後は『事故報告書』の誤りは認めてはいけないでしょう。
遺族側にとっては不利になるはずですが…

大淀病院事件の判決に注目ですね。

2008/11/11(火) 午後 10:26 さすらい泌尿器科医

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うろうろドクター先生、はじめまして。先日、患者さんのお母様のご著書「風になったしいある」を読み、どう理解したらいいのか悩んで検索し、先生のエントリにたどり着きました。みなさまのコメントも大変参考になり、ありがたいです。

余談ですが、里山の森林保全活動のはじっこのすみくらいに関わっている自分としては、一本も木を切らないというのは信じられません。クマも住めない森になって、山菜もキノコも採れなくなっちゃいます。お母様の自然保護活動についても、調べてみます。

2009/6/3(水) 午後 1:54 [ 忍冬 ]

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忍冬さん、はじめまして。
こんな本があったのですね。知りませんでした。

>一本も木を切らないというのは信じられません。
気持ちはわからないでもないですが極端ですね。
「木を見て森を見ず」という、ことわざがあったような気がしますが…

>お母様の自然保護活動についても、調べてみます。
何かわかりましたら、教えて下さい。m(__)m

2009/6/3(水) 午後 4:06 さすらい泌尿器科医

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うろうろドクター先生 コメントをありがとうございます。

お母様の自然保護活動について、検索が下手なのか、お母様のHP以外めぼしいものは発見できませんでした。

お母様、一本も切るなとはおっしゃっていません。切られそうになる大木は、署名して残したり移植しているようです。地所の木を不便だから切りたいという持ち主に、切らない方向で説得なさっているようですね。樹木を家具等で利用する話題もHPにはありません。そのあたり、「一本も切らない主義」と言われてしまうゆえんでしょうか。

2009/6/5(金) 午前 4:39 [ 忍冬 ]

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風になったしいある、と言う本を読みましたが・・・
この被害者の母は木を一本も切るなとは一切言っていませんでしたね。何処からそういう話になったのでしょうね。

2009/7/2(木) 午前 0:51 [ やまね ]

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この方、私の友人の友人でした。
学生時代はファッションモデルをやられていて、美しい人だったと聞いています。まぁ、容姿は関係ないですね…
友人はお葬式にも行きましたが、その時のご家族の挨拶では、執拗に病院を責めるような態度ではなかったようです。きっと、その後の対応が家族を苦しめたんだと思います。

又聞きで正確な情報か解りませんが、体調が悪化し、それを看護師が主治医に知らせたところ、主治医は私用により病院に来られず、他の医師も処置に当らなかったので手術跡からの出血の発見が遅れたと…。発見した時にはお腹は真っ黒だったとか。
自分も今妊娠中なんで、怖いですね。「すぐ訴えられるから産科医はリスクが高い」という問題があるのも事実ですが、この病院、それ以前の問題じゃないですよね。

2009/12/21(月) 午後 7:07 [ 通りすがり ]

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今看護倫理の勉強をしていて、風になったしいあるを読みました。
その後この記事を見つけて読みましたが、この記事の書き方は患者家族の活動を“恐ろしい”と表現し、非難しているように感じてとても不愉快でした。本当に担当医は悪くなかったのでしょうか。本当に医師として不適切な行為をしていても、大変だから…で擁護できるのでしょうか。わたしも看護師を目指す立場として産科が減っていて大変な現状は知っています。しかし、医療者としてもう少し患者家族の気持ちも考えた記事の書き方があるのではないでしょうか…。専門職であるからこそです。

2012/1/6(金) 午後 1:17 [ 看護学生 ]

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看護学生さん!あなたに拍手です。私も本を読みました。きっと素敵な看護師さんになられることと思います。どうぞ、ご自身のお体に気をつけて医療者として充実した人生をお送られますように。なお、私も三男出産の折には、かかりつけの産科医で28週で破水にもかかわらず、看護師さんに電話で門前払いをされてしまいました。が、たくさんの医療者のご尽力で幸い子供は元気に育っております。もちろん訴訟までには至っておりません。今こうしている瞬間もNICUで小さな赤ちゃんと向き合っている医師・看護師に感謝です。

2012/8/17(金) 午後 9:21 [ よしの ]

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うろうろドクター様は、医療事故が自分の最愛のひとに起こって180度違う発言者になるんでしょうね。
ご遺族の著書も知らず(本を拝読してもご遺族の苦悩の片隅にも寄り添えないほどその絶望は底知れない)ご遺族の何も知らずに軽々とよくもこのようなコメントを書けますね。
人間のクズ。
いや、クズ以下です。

2017/8/30(水) 午前 10:37 [ えろえろドクター ]


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