うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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医師の太田さん、周産期医療のあり方訴える 産科4割減 崩壊の危機
12月14日8時1分配信 産経新聞

 妊婦受け入れ拒否が続いたのを機に、周産期医療のあり方が問われている。
この20年で、出産できる病院は約6割に減少した。
産婦人科医も減り続け、母体搬送の“都府県境超え”は日常茶飯事という。
この緊急事態をどう受け止めればいいのか。対策はあるのか。
小説『産声が消えていく』(祥伝社)を刊行した医師、太田靖之氏に聞いた。(牛田久美)

 深夜の手術室。妊婦の緊急手術を始めたとたん、別の妊婦の容体が急変する。
当直医はひとり。「至急、もう1組カイザー(帝王切開)の準備を」−。

 小説には実体験が描かれている。
太田氏は米国で医師国家試験に合格後、国内で勤務医となった。
ところが「あまりの激務に」疲れ果てて一度は離職した。
“燃え尽きた”主人公はかつての自分そのものだという。

 徐々に復帰するつもりでいたが、求めに応じるうち再びハードワークに。
全国を飛び回り、飛行機の搭乗回数は今年だけで100回を超えた。
休みは月2日しかないそうだ。
「静岡の病院は医師2人体制。私が行く36時間だけ、どちらかの先生が休める。
沖縄では70代の先生1人が一島のお産を支えている。日本中で産科は崩壊しています」

 産科医が減る一因は訴訟のリスクだ、と太田氏はいう。

 「いくら医学が進歩しても死亡率はゼロにならない。科学が及ばない部分は存在し続ける。
ところが、お産はうまくいって当然という風潮から、医療の責任が問われ始めた

 例えば500人に1人とされる脳性麻痺(まひ)。
「原因特定は難しく国が支えるべきだが、日本では医師を訴えなくては救済されない」

 現場に衝撃を与えた“モンスター判決”もある。
大阪高裁は平成15年、救急患者を救命できなかったとして奈良県立五条病院に対し、
遺族に4900万円を支払うよう命じた。「最善を尽くした」とする主張は通らなかった。

 もちろん、故意や怠慢による医療事故ならば医師は責任を問われなければならない。
「ただ、力が及ばないこともある。万全でなければ、受け入れを制限せざるを得なくなる」。
判決後に、救急患者の受け入れ拒否が7倍に跳ね上がった地区もあるという。

 無用な刑事訴追を減らす制度を構築する。労働基準法を順守する。
この2つが達成されれば「医師は現場に戻る」と太田氏は言い切る。

 死亡事故を受けて、文部科学省が打ち出した定員増の対策には懐疑的だ。
「医師が逃げた原因に取り組んでいない。
劣勢の戦場に兵を送り込んでも、また去るだけでしょう」。
厚生労働省に対しては
「医師余りの時代がくるといっていたが、医学の進歩が医師の増加を吸収した。
循環器内科など昔はなかった科が増えている。一方で産科医は減るばかり。
医療再生のため、根本から政策を見直すべきだ」。

 問題は根深い。立ち止まっている余裕はない。
ご本人のホームページ
http://www.justmystage.com/home/yota/index.htm

とブログです。野犬日誌

合わせてご覧下さい。m(__)m

無用な刑事訴追を減らす制度を構築する。労働基準法を順守する。この2つが達成されれば「医師は現場に戻る」と太田氏は言い切る。

その通りだと思います。
多くの医療系ブログでも、さんざん述べられている事です。

『労働基準法を順守する』のは今すぐには不可能なのですから、

本来当然もらえるべき時間外手当を法で定められたとおりに支払えばいいのです。

(先生のホームページより借用しています)

死亡事故を受けて、文部科学省が打ち出した定員増の対策には懐疑的だ。

「医師が逃げた原因に取り組んでいない。劣勢の戦場に兵を送り込んでも、また去るだけでしょう」

その通りです。


とは全く異なります。

もうひとつのポイントである診療科ごとの医師偏在についても、過酷な勤務に見合う手当ての支給や、訴訟リスクを軽減するための保障制度などが議論なっているが、効果は未知数だ。

効果は未知数じゃないだろうに…、大田先生の話を聞いてますか?
(Yahoo!版には、後半が入っていないし…)

問題は根深い。立ち止まっている余裕はない。

そうですが、医療情勢が良くなる活動をマスコミさんは何かしてますか?

記者さんが自己陶酔している場合ではないと思います。

「医療崩壊(産婦人科)」書庫の記事一覧

閉じる コメント(4)

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フリーの麻酔科医です。
いつもブログを拝見しています。
労基法を守ろうとしない、医師に奴隷のような労働を求める職場からはさっさと身をひくべきです。
墨東病院の産科の先生方も一斉にやめるべきだと思っています、一度完全にブッ壊れなければ医療にお金をかけようとしません。
ちなみに、研修医を対象にしたアンケートで、研修先の病院を選ぶ判断基準で、第一位は給与だそうです。これには私も驚きました。
もうじき発表されると思いますが、症例数が多いとか優秀な指導医がいるより
、学生は労働条件を求めるようになっています。

2008/12/15(月) 午後 0:44 [ 何で労基法を守らないのか ]

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「ノー・フォールト」の時も思いましたが…。

ドラマ化 or 映画化しないかなぁ…。
「医療被害者団体」が猛反対するから無理かなぁ…。

2008/12/15(月) 午後 3:11 [ KRTさん ]

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何で労基法を守らないのか先生、コメント有難うございます。
>労基法を守ろうとしない、医師に奴隷のような労働を求める職場からはさっさと身をひくべきです。
>墨東病院の産科の先生方も一斉にやめるべきだと思っています、
>一度完全にブッ壊れなければ医療にお金をかけようとしません。
確かに『逃散』は有効な戦術ですが、
平行して、個々の病院での待遇改善も勝ち取っていかないと、
『完全にブッ壊れ』ても待遇は改善しないかもしれません。

>研修医を対象にしたアンケートで、
>研修先の病院を選ぶ判断基準で、第一位は給与だそうです。
これからの世代には、もはや『奴隷労働』の洗脳は通用しないですね。
当然の成り行きなのですが、日本の医療はどうなることやら…

2008/12/15(月) 午後 6:36 さすらい泌尿器科医

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都筑てんがさん、何時もお世話になっています。
「ノー・フォールト」、岡井先生の本ですね。(笑)

実は読んでいないのですが…(汗)
その頃は良い事を言っていたのですよね…

2008/12/15(月) 午後 6:38 さすらい泌尿器科医


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