うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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医療再生、各党は? 自民 研修見直し主張 民主 医学部1.5倍増員
2009年1月5日 朝刊

 国民の生命と健康を最前線で守る医療。
安心して治療を受けられるようにするのは、政治の重要な役割だ。
「医療崩壊」が叫ばれる中、各党はどんな取り組みをしているのだろうか。
昨年には自民、民主、公明各党などの有力議員ら約百五十人が参加して、
医療再生を目指す議連が発足するなど、与野党が足並みをそろえた動きもあるが、
ここではできる限り各党の違いにスポットを当てたい。

 新人医師が自由に研修先の病院を選び、短期間ずつ各科を巡回する現行の臨床研修制度は、
結果として外科、産婦人科、小児科などへの敬遠を招いた。
このため政府は二〇〇九年度、全国の四十大学で不人気科目に限り、
専門性を高めた研修が受けられる特別コースを設け、二百十二人を受け入れる。

 さらに、厚生労働省と文部科学省は、臨床研修の大幅な見直しも視野に、
専門家の検討会で議論を進めている。特定科目の研修専門化に加え、
研修医が集中しがちな都市部の定員に上限を設けることも検討している。

 政府に歩調をあわせるように、自民党側も、臨床研修を見直すべきだとの意見は強い。
元厚労相の尾辻秀久参院議員会長は「科目、地域の偏りを大きくしたのは事実。
何らかの方法で、無理やりにでも医師を配置する方法を考えなければ」と主張する。

 これに対し、民主党も臨床研修制度の見直しを提唱。
都市部の研修人数を調整し、別の研修先に振り向ける必要性を指摘している。
 ただ、研修の抜本見直しは、職業選択の自由を奪われかねない医師にとっては好ましい話ではない。
医療問題に詳しい同党の鈴木寛参院議員は「単純に昔に戻すことはできない。
戻したら、医学部を希望する高校生が減る」と、規制再強化には否定的だ。
民主党は解決策として、大学医学部の大幅定員増と、不人気科目の待遇改善を打ち出している。

 大学医学部の定員は、現在は七千人台後半。
政府は〇九年度は約七百人増やし、過去最高の八千四百八十六人を受け入れる予定。
だが同党は現状の一・五倍にあたる一万二千人程度まで増やすことを念頭に置いている。

 不人気科目の勤務医の待遇も「サービス残業が多すぎる現状を是正し、
休みと適正な給料をあげれば、少しは立ち直る」(鈴木氏)という考えだ。

 自民、民主両党の最大の争点は、医療費を賄う財源論だろう。

 自民党は、年間の社会保障費の自然増を二千二百億円圧縮することを義務づけた
「骨太方針」に縛られ、〇九年度予算案でも転換を踏みとどまった。
医療費は、ぎりぎりやりくりしているとの意識が強く、
根本的な打開策は消費増税しかないとの見方が支配的だ。

 民主党は当面、特別会計や公共事業費の削減などで、国民負担を増やさずに医療費を確保する考え。
消費税をどうするかは、まだ明示していない。
ただ民主党の政策をすべて実現すると、大幅な歳出増になるだけに、
財源について一層の説明責任が求められる。

 共産党は、医師数の増加や国の責任による産科や小児科の支援を提言。
社民党は、医療費の国庫負担割合引き上げ、
地方の病院で臨床研修を受ける医師への奨励金制度の創設などを求めている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009010502000075.html

尾辻議員は「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の会長ですし、
少しは期待していたのですがね…
(もちろん、この報道を鵜呑みにする訳ではありませんが…)
「医師数が過剰になっても構わない」
「社会保障費削減は限界」元厚労相が意見
と記事も取り上げています。

元厚労相の尾辻秀久参院議員会長は「科目、地域の偏りを大きくしたのは事実。何らかの方法で、無理やりにでも医師を配置する方法を考えなければ」と主張する。

今年は読売新聞主導の、この論調が定着してしまうのですかね…

民主党は解決策として、大学医学部の大幅定員増と、不人気科目の待遇改善を打ち出している。

サービス残業が多すぎる現状を是正し、休みと適正な給料をあげれば、少しは立ち直る

いくら舛添大臣や鈴木先生が正論を唱えても、医師憎しのマスコミは『強制配置論』を繰り返しそうですね…

国民の健康などそっちのけで…

政府は二〇〇九年度、全国の四十大学で不人気科目に限り、専門性を高めた研修が受けられる特別コースを設け、二百十二人を受け入れる。

過酷な現実を知って辞退する医師が続出したらどうなるのでしょうか?(笑)
産科・小児科・精神科・地域医療を細切れに回るのではなく、
病院・個人の希望でいくつか選択できるようにすれば良いと思うのですが…

新年早々、暗い話ばかりですいません…m(__)m

閉じる コメント(13)

本当にこの手の話題は、改善しませんね。
この議論以前の問題として、診療科によって人気・不人気が出てしまうこと自体が問題。それが、例えば医師になって目しか診れないのではつまらないからと眼科に人気がない、とかならまだしも、救急の激しい科がその激務ゆえに敬遠されるなんて論外です。救急が必要な科には、出来高報酬以外の備え報酬が必要なのは当然のこと。その報酬で手厚くスタッフの配置をするような流れにすべきです。そして、そういった科は当直でなく、交代勤務にすべきなんですよ。そのための人件費は手厚く盛るべきです。そういった診療科の特色を無視した今の診療報酬体系では何も解決しません。
地方問題に関しては、やはり過疎地の勤務で一生を終えるのはしんどいですよ、家庭も持ちたいし、そうなると子供の学校とかありますから・・。これは、医局のような一定期間区切ったルーチンという形ははずせないと思います。

2009/1/5(月) 午後 6:00 あい

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>大学医学部の大幅定員増と、不人気科目の待遇改善を打ち出している
>サービス残業が多すぎる現状を是正し、休みと適正な給料をあげれば、少しは立ち直る
これってまともな意見だと思いますがね。医師強制労働など逃散加速でしかありません。

2009/1/5(月) 午後 8:53 [ 元外科医 ]

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憲法が保障した“学問の自由”“居住地の自由”“職業選択の自由”を否定する論理であり、論外です。法案作成の段階で内閣法制局の審査を通過できません。

どうしてもというなら、自治医科大学方式で学費・生活費と引き換えに一定の年限での“将来の居住地”“将来の選択診療科”に制限を加えるしかないでしょうね。モチベーションの低下が更なる医療崩壊を招くことは必定であり、実効性についても非現実的ですが、自民党や公明党や読売新聞の痴性ではこんなことしか考えられないのでしょう。

仮に自民党と公明党の強権付会で法案化して衆議院を通過させても参議院で止まってしまいます。そうしているうちに衆議院任期満了となり廃案になります。自民党も公明党も他に衆議院再議決したいことはいっぱいあるでしょう。医師不足問題で再議決するほどの国会対策上の余裕はないはずです。

ということで、無視していいと思います。

2009/1/5(月) 午後 9:19 [ dokokanoafo ]

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こういうのも“たらい回し”報道が招いた誤った解なんですよね。
まいまい倶楽部の例の記事に二階大臣の例を挙げ
政策を誤った方向へ導いていると書き込んだら、
キッチリ無視されました。

2009/1/5(月) 午後 9:46 [ nya*aj* ]

今年もよろしくお願いします。

医者は政治家の駒ではないですよね。無理矢理になんか配置されたらたまりません。冗談じゃないから医者やめます。医者になんてなるんじゃなかったと本当に後悔します。

2009/1/5(月) 午後 10:28 sak*ra0*1*1115

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あい先生、コメント有難うございます。
>救急の激しい科がその激務ゆえに敬遠されるなんて論外です。
激務の科はその分やりがいは大きいですよね。
ただ、あまりにひどいと身体が持ちませんし、働いた分の報酬は欲しいですよね。
訴訟の恐怖も大きいですし…

>そういった診療科の特色を無視した今の診療報酬体系では何も解決しません。
医療費の総額が増えないと、報酬を下げられる方の抵抗が強く
何も改善しませんよね。
(もちろん適正化は大事なのですが…)

>やはり過疎地の勤務で一生を終えるのはしんどいですよ、
>家庭も持ちたいし、そうなると子供の学校とかありますから・・。
その通りですね。自分で行かない人には理解できないのでしょうね。
単身赴任となると家庭崩壊の危機が…

2009/1/6(火) 午後 2:34 さすらい泌尿器科医

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元外科医先生、私もまともな意見だと思います。
鈴木先生のご意見は、事故調関連を除けば
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/25573762.html
同意できるものが多いですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/26501330.html

2009/1/6(火) 午後 2:39 さすらい泌尿器科医

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dokokanoafo先生、仰る通りで論外なのですが、
大読売新聞がバックに付いてますので、どうも落ちつきません。

医学部入学時から地方勤務枠を別枠で募集するのなら、私も反対しませんが、
防衛医大生のように卒業間際に言われると辛いですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/24094155.html

2009/1/6(火) 午後 2:47 さすらい泌尿器科医

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nyamaju先生、まいまい倶楽部は酷いみたいですね。
お疲れさまです。

私は取り上げなかったのですが(今さらだと思ったので…)
この話ですよね。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/12/133-910c.html

誰かさんの年頭所感にそっくりですね。(笑)
http://homepage1.nifty.com/hkr/simin/

2009/1/6(火) 午後 2:54 さすらい泌尿器科医

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SAKURAさん、今年も宜しくお願いします。
本当にどうなるのでしょうね…

dokokanoafo先生も仰る通り、論外な話なので
万が一実行しようとしても強力な抵抗にあうと思いますが
「もしかしたら…」と思うだけでも嫌になりますね…

2009/1/6(火) 午後 3:48 さすらい泌尿器科医

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話題がそれてしまうが、医療や看護は経済対策の柱にもなることを書いておきたい。
第一に、人件費の割合が大きいので、雇用を増やすという点では他の経済政策よりも優れている。
第2に、現実に医療介護では人材不足が深刻である。ド素人をいきなり現場に出すことはできないけど、1〜2年程度の短縮教育の上で国の制度として看護助手とか介護助手というのを正規の職種として認めればそれなりに受講する人はいるはずである。現行法規が規定する正規の教育課程を修めた者にのみ資格を与えるべきでありそうしないと2重資格になってしまうことの弊害は重々承知ながら、雇用を確保する産業として医療介護は貴重といえる

2兆円があれば相当数の雇用が確保されるはずである。看護助手の大増員で看護師の負担が軽減されれば離職看護師もいずれは減っていく。それは医師の負担軽減にも少しは寄与しうる。簡易過程の教育を受けた人材の一部はメディカルトランスクライバーとしても活用しうる。口述録音で各種記載業務から開放されれば医師の負担はかなり改善されるはずである。

どうして自民党や公明党にはそういう発想がないのだろうか?

2009/1/8(木) 午前 0:31 [ dokokanoafo ]

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dokokanoafo先生、コメント有難うございます。
>医療や看護は経済対策の柱にもなる
私もそう思います。

ただ、既存の利権を持つ道路族などの政治家や土木業者などにはメリットが無いので、
なかなかお金が回りませんね。
(この期に及んで、2200億円削減を止めないなんて信じられません)

これだけ反対されても定額給付金を止めない現在の与党には
そういう柔軟な発想は無理だと思います。

2009/1/8(木) 午後 7:09 さすらい泌尿器科医

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自民党と公明党には期待しないが、発想の転換が必要である。今まで土建業に従事してきた方々を、農業、林業、水産業、介護に再配置するしかない。一定の職業再教育はもちろん必要である。
公共事業をしてもそれによって金利が上がったら意味がない。公共事業は雇用をホンのわずか増加させるけど、大部分が無駄な材料費で終わってしまう。
定額給付金に至っては某新興宗教団体のお布施になるだけの効果しかないだろう。

2009/1/12(月) 午後 11:09 [ dokokanoafo ]

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