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細菌性髄膜炎 ヒブワクチンが足りない
『ヒブワクチン』についての詳細は、小児科医であるYosyan先生の記事もご覧下さい。3月11日16時13分配信 産経新聞 ■10年遅れで発売も…品薄で接種困難 乳幼児が感染しやすく、かかったら重い後遺症が出たり、亡くなったりすることもある細菌性髄膜炎。この原因菌の中で最も多い「Hib(ヒブ)(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)」に対するワクチンが昨年末、日本でも世界から10年遅れでようやく発売された。ところが、ワクチン不足で予約すらできなかったり、接種まで1年も待たされたりするというケースも起きている。(武部由香里) 「かかったら高い確率で重症化し、亡くなってしまうこともあります。ワクチンで予防できるので、受けてほしいですね」 大阪市の中野こども病院の予防接種外来担当医は、他の予防接種に訪れた子供の親に、ヒブワクチンについて丁寧に説明をしている。生後2カ月から5歳未満が対象だが任意接種のため有料で、接種するかどうかは親の判断次第だ。 副院長の圀府寺美(こうでらうらら)医師は「重症化するまでの時間が早いため、初期治療が大事で、救急でも非常に重要な病気として位置づけています。ワクチンで予防できるのに品薄で打てないことは非常に残念です」と話す。 ワクチン不足の原因は単純で、需要に供給が追いついていないため。ヒブワクチンを輸入し、日本で販売している第一三共は「任意接種なので、絶対数が分からない。2月からは需要が供給を上回り、すべての発注には応えられなくなった」(広報)。現在はワクチンの割り当てを病院には1カ月10人分、診療所には3人分としている。 兵庫県に住む2歳児の母親は、今月初めにかかりつけ医に予約したら1年待ちで、多くの病院に問い合わせ、ようやく自宅から2時間かかる京都府内の病院で4月中旬に予約が取れた。しかし「入荷の状況によっては接種日が延びることもある」と言われたという。 一方、細菌性髄膜炎のもう一つの大きな原因菌の肺炎球菌に対して2歳未満にも接種可能なワクチン(小児用7価ワクチン)は、治験が終了し承認申請されているが、承認はまだだ。 こうした状況に対して、「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」代表の田中美紀さんは「一刻も早く、ワクチンを子供たち全員に打てるよう、定期接種化してほしい。ワクチンさえ打てば、救われる子がいます。子供たちを守るワクチンや薬があっても、私たちのもとに届かないことは問題だと思います」と訴える。 田中さんの長男(5)は、5カ月の時に肺炎球菌が原因の細菌性髄膜炎にかかり、水頭症、てんかん、肢体不自由、難聴の後遺症が出た。まだ首はしっかりとは据わらないが、声を出しておしゃべりに参加したり、名前を呼ばれてほほ笑んだり。保育園にも通っている。 同会では今、ヒブワクチンの早期定期接種化、肺炎球菌ワクチンの早期承認を求める署名活動を行っている。 ◇ 「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」への問い合わせ、署名は同会(http//zuimakuen.net)。 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20081117 アクトヒブとはHib菌に対する予防接種で、ヒブワクチンとも呼ばれており、アクトヒブとは第一三共の商品名になります。Hib菌とはヘモフィルス・インフルエンザb型菌(Haemophilus influenzae Type b)の略称で日本語ではインフルエンザ桿菌b型とも呼ばれます。ここで名前の中に「インフルエンザ」が入っていますが、これから流行が懸念されるインフルエンザ・ウイルスとは全く別の種類(Hibは細菌、インフルエンザはウイルス)の病原菌ですから、お間違いの無いようにお願いします。 インフルエンザ桿菌自体は三大市中感染症に挙げられるほどポピュラーな病原菌です。ここでHibはb型菌としましたが、bがあるなら他もあるわけでa〜fまであるのですが、アクトヒブはこのうちb型菌の予防接種になります。なぜb型菌の予防接種がわざわざ作られたかと言うと、b型菌が髄膜炎を起こしやすい性質を持っているからです。つまりb型菌の髄膜炎を予防するために開発されたワクチンという事になります。 第一三共が作ったパンフレットからの引き写し情報なので、細かい補足情報に欠ける分はご容赦頂きたいのですが、アクトヒブ自体は既に欧米諸国を中心にポピュラーな予防接種になっていたのですが、ようやく12/19から販売接種可能となっています。接種対象者は2ヶ月から5歳未満までとなっています。 発生率は年間600人程度だそうです。決して少なくはありません。 しかし、『細菌性髄膜炎って何?』『ヒブワクチンって?』という方が大多数ですよね。 国民全体への啓蒙活動は殆ど進んでいないはずです。 (私もこのブログで取り上げるのは始めてです。) それでも『品薄で接種困難』になってしまう… 何故でしょうか? その理由は、 昨年末、日本でも世界から10年遅れでようやく発売された。という大幅に承認が遅れた事実やはしかや日本脳炎ワクチン騒動にもみられるように、 予防接種ワクチンに過度の安全性を求める(一部の?)国民性、マスコミ報道によるものです。実際、品薄の大きな理由は厚労省が「日本向けは他国向けと別に作らせなさい」と言ったからです。 アクトヒブはサノフィ・パスツール(フランス)という会社が製造しており、世界中で使われており、安全性もとっくに確認されていますが、原材料に牛のアルブミンが使用されており、これがフランス産のため、「BSEのリスクがある」と厚労省が文句をつけたのです。そのため、日本向けのアクトヒブだけ、ニュージーランド産の牛アルブミンを使用して別のラインで製造しているため、生産量を急に増やせなくなってしまっています。 これがいまの供給不足の最大の原因となっています。 (中略) ちなみに、Hibワクチンは10年も前からWHOが世界に向けて指導している「定期予防接種勧奨ワクチン」に入っており、公費の定期予防接種にしていない先進国は、あたりまえのように日本だけです。』http://blog.m3.com/TL/20090306/1 全ての予防接種には一定の確率で危険が伴います。 それでも社会防衛のため、「接種したほうが大多数の国民には有益」だから行なわれてきたのですが、 ごく低い確率でも『必ず発生する副作用』により予防接種自体を否定する被害者団体の活動にマスコミが便乗し、厚労省はその少数意見に振り回されてしまうのです。しかし、被害者団体だけが悪いわけではありません。医療訴訟もそうですが、 国などが、必ず発生する少数の犠牲者対策を十分に行なっていれば、圧倒的多数の国民の利益は損なわれないで済むのです。ワクチンの犠牲者は社会防衛のための犠牲者なのです。『ワクチン後進国』日本は今後どうなるのでしょうかね…
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こんにちは
Hibワクチンは、劇症型のインフルエンザ金感染症を防ぐだけでなく、抗生剤の聞きにくい慢性の中耳炎や副鼻腔炎も減らすのではないかと言われていて、特に保育園に通うような子どもではとても大事なことだと思います。
予防接種の効果には「個別免疫」と「集団免疫」の二種類がありますが、集団免疫についてはあまりと言うよりほとんど認識されていないと思います。集団全体として感染症が流行りにくい状態を作るのが集団免疫なのですが、そういう状態を作ることによりワクチンを受けられない人(接種年齢に達しない乳児、接種できない免疫不全症患者、免疫低下状態のお年寄り)を守るという意味があります。はしかが昨年のように流行すると、1歳以下のまだ予防接種対象とならない乳児を守りきることができないので大変でした。<つづく>
2009/3/12(木) 午後 4:20 [ motoko99 ]
すみません、長くなってしまったので切りました。
Hibも同じ事で、集団を構成する個体のうちある一定以上の割合に接種しないと、そのワクチンのすべての効果が発揮されないことになります。麻疹では95%以上だったと思いますが(ちょっと怪しい…)Hibも品薄だなどという状況ではどの程度効果があるのか不安です。しかも数回続けて接種する必要がありますから、どうなるんでしょうね。ちなみにうちの7ヶ月児は多分受けられないでしょう…残念です。受けさせたくて楽しみにしていたのに。
2009/3/12(木) 午後 4:21 [ motoko99 ]
被害者感情をしっかり受け止めることを、当事者を責めるのではなく一定の確率で起こり得ることとして、国が責任を持ってやらないから、こうなりますね。蒟蒻畑、割り箸、産科事故と全て同じ構図です。
2009/3/12(木) 午後 4:29
そのうち、日本国内でのワクチン生産、開発は不可能に成りそうな。
定期接種でも、低いですからね。
ワクチン接種は、全体の医療費を下げることが出来るのだが。
2009/3/12(木) 午後 5:44 [ おみぞ ]
こんにちは、お久しぶりです。
数年前から知り合いの小児科医がヒブワクチンのことを話してました。集団接種の件も含めて、日本はワクチン後進国なのですね。
2009/3/12(木) 午後 6:03 [ ロートル医師 ]
ろず先生、ご教示有難うございます。
>抗生剤の聞きにくい慢性の中耳炎や副鼻腔炎も減らすのではないか
そうなんですか、それならなおのこと対策が急がれますね。
>集団免疫についてはあまりと言うよりほとんど認識されていないと思います。
その通りですね。
いつ乳児や免疫低下状態のお年寄りなどが犠牲になってもおかしくないですね。
そのためにも、公費の定期予防接種にすることが必要ですよね…。
2009/3/13(金) 午後 1:18
Wagonさん、その通りですね。
>被害者感情をしっかり受け止めることを、
>当事者を責めるのではなく一定の確率で起こり得ることとして、
>国が責任を持ってやらないから…
まったくです。
被害者は声を上げることによって、さらなる被害を被るのですから…
(私も被害者バッシングをしてないとは言えませんが…)
2009/3/13(金) 午後 1:20
おみぞさん、本当にそういう時代が来るかもしれませんね…
投薬も治療もどんどん制限されて、国民が犠牲になる時が…
2009/3/13(金) 午後 1:22
ロートル医師先生、コメント有難うございます。
>集団接種の件も含めて、日本はワクチン後進国なのですね。
本当にそうですね。
これからが心配です…
2009/3/13(金) 午後 1:24
ヒブワクチン接種の副作用を調べていてたどり着きました。
「日本向けのアクトヒブだけ、ニュージーランド産の牛アルブミンを使用して別のラインで製造しているため、生産量を急に増やせなくなってしまっています。」とはどのように情報をお知りになったのでしょうか?いくら探してもこちらでしかこの情報が記載されておらず、更に悩みが深くなっております。
2009/4/2(木) 午後 10:47 [ ぼぼ ]
ぼぼさん、コメント有難うございます。
その情報のネタ元はリンク先のskyteam先生のコメント欄のみです。
正確かと言われると保証まではできません…
ワクチン後進国の日本は他国のメーカーになめられている
という噂もあります。
2009/4/3(金) 午後 0:47