臓器移植法 参院13日にも採決 修正A案含む3法案で 7月9日22時26分配信 毎日新聞 参院厚生労働委員会は9日、臓器移植法改正案についての質疑をした。質疑の後、辻泰弘委員長(民主)は審議の終局を宣言し、委員会審議は事実上、終了した。与野党は同委員会での採決を省略し、10日の参院本会議で中間報告をしたうえで、13日にも同本会議で採決する方向で調整している。 質疑をしたのは、脳死を一般的に人の死とし、家族の同意があれば、現行法が認めていない15歳未満の子どもから臓器摘出が可能となる「A案」(衆院通過)と、現行法の枠組みを維持したうえで、内閣府に臨時調査会を設置して子どもの臓器移植について検討する「子ども臨調設置法案」の2法案。さらに、A案の脳死の考え方を現行法同様、「臓器移植の時だけ人の死」とする修正動議も出され、修正A案を含む3法案を採決することが決まった。 参院本会議ではまず修正A案を採決し、可決されれば衆院に回付。衆院が修正に同意すれば成立する。一方、参院で修正が否決されれば次はA案を採決し、可決すれば成立するが、否決されれば次は臨調設置法案を採決する。可決すれば衆院に送付される。【鈴木直】 他の記事では、 <臓器移植法>スピード審議に批判も 死の定義、溝埋まらず
7月9日22時50分配信 毎日新聞 参院厚生労働委員会は9日、臓器移植法改正案について、「脳死は人の死か」を中心に質疑をし、審議を終えた。だが、死の定義に関するA案と修正A案の違いといった基本認識すら食い違ったまま。7日の修正A案提出から2日で審議を打ち切り、13日にも採決しようとしている背景には、理念はあいまいでも衆院解散ですべて廃案となるよりはマシという一部移植推進派の意向があるが、移植慎重派は「拙速だ」と批判を強めている。 A案に対し、慎重派の間には「脳死は人の死」という考えが医療一般に広げられないか、との疑問が根強くある。衆院ではこの点を徹底して攻められたこともあり、A案提出者の冨岡勉衆院議員(自民)は9日、「移植の手続きを定める法律であり、(脳死が人の死という考え方が)それ以外の場面に及ぶことはない」と強調した。 A案は「臓器移植に限り脳死は人の死」とする現行法の規定を削除しており、その点が慎重派の疑念を呼んだ。そこでA案提出者は「脳死を人の死とするのは臓器移植法限定」と言い始めた。 だが、丸川珠代氏(自民)は「衆院段階と微妙に変化している」と突き、「A案支持者の間で見解が分かれている」と批判した。 これに対し、脳死の位置づけに関する現行法の規定を復活させたのが修正A案だ。提案者の西島英利氏(自民)は9日、A案提出者の説明を逆手に取り、「移植時限定と明確にした方がいい」と修正理由を説明した。 ただ、これには「脳死は人の死」と考えるコアのA案支持者と、それに真っ向から対立する子ども脳死臨調設置法案支持者双方が「A案とは180度考え方が違う」と反発した。実際、修正A案は、死の定義に関する考え方の違う議員が、「改正法案の今国会成立」という一点で結びついて生まれたものだ。 修正A案の審議は9日、わずか1日で終了した。推進派が急ぐ理由は、東京都議選(12日)から間があくと政局が流動化し、衆院解散となれば法案が廃案となってしまうと懸念しているからだ。 しかし、修正A案提出者のみならず、A案提出者も「脳死を人の死とするのは移植の世界だけ」と口をそろえだしたことには反発も生まれている。8日の参院自民党の勉強会で尾辻秀久議員会長は「Aも修正Aも同じなら二つ出す必要はない。脳死は人の死なのかはっきりさせてほしい。法的にあいまいにし、ごまかしている気がする」と怒りをあらわにする一幕もあった。 臨調法案提出者の小池晃氏(共産)は、「これを修正案というのでは木に竹をつぐような話だ」と厳しく批判した。【鈴木直】 A案提出者は「脳死を人の死とするのは臓器移植法限定」と言い始めた。それでは「修正A案」と同じですが…実際、修正A案は、死の定義に関する考え方の違う議員が、「改正法案の今国会成立」という一点で結びついて生まれたものだ。それでも、臓器移植法改正案が成立しないよりはマシですが…「脳死は人の死」と明確にならない限りは、臓器提供者は殆ど増えないでしょう…なぜなら、「脳死を人の死とするのは臓器移植時に限定」となれば、「脳死判定→移植」を求めたドナーの家族は、苦しむかもしれないからです。 「臓器移植をしなければ、患者さんは死んでいない」となるかもしれませんから… 医学的には、脳死になったら数日から一週間で心臓も止まるのですから…1.全脳死をもって脳死とする。 2.ひとたび脳死に陥れば、いかに他臓器への保護手段をとろうとしても 心停止に至り、決して回復することはない。 厚生省・脳死に関する研究班「脳死の判定基準」1985http://web.kyoto-inet.or.jp/org/kanpo/3W/houki/nousi.html |
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脳死は人の死と定義されても、移植は増えませんし、なぜなら、病理解剖、献体の件数も減る一方ですから。 日本人は死体となっても、切られるのを嫌う傾向にありますから。
摘出に同意しないから、非難されるは、ナイト思われます。 献体の時の同意で家族間で異論が続出しますからね。声の大きい人が反対者の場合が多いですし。
渡航移植禁止の法は、成立しても、憲法に違憲で争われそうです。
2009/7/10(金) 午前 10:10 [ おみぞ ]
にこもんどうさん、コメント有難うございます。
>自分の家族が助かるならいいけど
A案の中には、『親族への優先提供』という条文があります。(第六条の二)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g16401014.htm
私はここには反対ですが…
>移植できる人の家族には話がありますね。
>すごーくしないといけないような感じに話されます。
移植コーディネーターは「臓器提供の橋渡し」をするのが仕事ですからね…
どうしても「ご協力お願いします」という言い方にはなってしまうと思います。
最終的な決定権はもちろん家族にありますが、
「提供しないといけない」ような気持ちになるかもしれませんね。
2009/7/10(金) 午後 0:39
通りすがりさん、廃案は避けたいですが…
>渡航移植も含めて移植医療全面禁止、
>臓器移植は医療ではないとすべきなのかもしれません。
それが国民の意志なら仕方がないですが、
私は違うと考えます。
2009/7/10(金) 午後 0:41
おみぞさん、ご指摘の通り、
仮にA案で成立しようとも、移植件数は大して増えないでしょう。
しかし、他の案や全部不成立ならさらに件数は増えません。
>日本人は死体となっても、切られるのを嫌う傾向にありますから。
キリスト教などの「絶命した瞬間に魂は肉体から分離する」という死生観が
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/23055211.html
日本で広まると違うのですけどね…
献体の時もそうですが、家族内で意見が割れれば臓器提供は無理ですね。
>摘出に同意しないから、非難されるは、ナイト思われます。
これは大前提ですね。
2009/7/10(金) 午後 0:49
先日も述べましたが、
現実には脳死判定された後、何年も在宅で呼吸器つけて生きてる子供がいますよね。
あれって脳死判定そのものが間違いでしょうね。
肝心の日本の脳死判定自体がそういう怪しいレベルであるにもかかわらず、こういう法律を性急に作ろうとする動きに疑問を感じます。慌てて法律だけ作っても、現状の体制では移植事例が増えることはないでしょう。
もう一度脳死判定を根本的に見直すべきだと思います
2009/7/10(金) 午後 4:19 [ SNS ]
脳死判定で不確実性が伴うのは、6歳以下となっていますので、現行の省令では、6歳以下の脳死判定は除外にあります、この辺は小児学会の判定基準を待つ事になります。 多分可也厳しい基準が予想されます。この辺は、家族も心情的にも脳死判定及び移植の同意は難しそうです。
仮に最初の15から7歳の間で提供が有った場合に、報道の餌食に成ることは予想されますので、可也敷居が高いのではないでしょうか?。 それと、提供に身内から後日に反対の意見も出てまいることでしょうし。
2009/7/10(金) 午後 5:43 [ おみぞ ]
身内が被移植者になるのと提供者になるのとで同じ判断をするのは、できるかと言ったら無理でしょうね! しかし、海外での移植を制限されるであろう今後は、若年者も含めて国内からの提供者を待つしかありません。
少なくとも、今より後退する法案だけにはならないで欲しいものです。
テレビ番組で、植物状態の人が何かをきっかけに回復した事例を目にしますが、これはほんの一握りのそのまた一握り! データの蓄積があるのならば、こう言った事の起こりうる確率をはっきり伝えることも必要です。
2009/7/10(金) 午後 11:47 [ L1011 ]
「脳死になったら数日から一週間で心臓も止まる」で思い出しました。脳死と植物状態は別である事を。何の知識も無いのですが、もしかすると、TVが修正A案反対者の意見として放送しているのは後者の方の映像では?マスメディアがそんな事でいいのかしら?
2009/7/11(土) 午前 9:11
植物状態じゃなく、本当の脳死体でも、その心停止を遅らせること、それも何ヶ月も遅らせることは可能です。私自身、実際にその実例を見たことがあります。それほど難しいものではなく、秘密でもなんでもない。
脳死になった妊婦を、まだ胎児の発育が不十分だからと数ヶ月、心停止を遅らせる処置をとり、胎児が充分発育してから帝王切開したという例がヨーロッパにありました。
やろうと思えばやれるんです。
それをしないのは、それが人倫に反するからです。
「医学的には、脳死になったら数日から一週間で心臓も止まる」というのは、その処置をしなかった場合という条件付きの話です。
2009/7/11(土) 午前 10:43 [ 町医者 ]
なお「現実には脳死判定された後、何年も在宅で呼吸器つけて生きてる子供がいますよね。」というのは、植物状態の子供で、脳死じゃないのでは。
呼吸器をつけただけで何年も血圧が維持できているわけですから、少なくとも脳下垂体や視床下部は生きているってことじゃないですか。つまり全脳死ではないってことになる。
2009/7/11(土) 午前 10:48 [ 町医者 ]
SNSさん、その話はwikiにも載っていますが、
町医者さんも仰るように、「全脳死ではなかった」のだと思います。
確かに、脳死判定自体もアップデートが必要ですし、
将来的には医学が進歩して、脳死すら治せるようになる可能性もゼロではありません。
移植医療もそうです。
再生医療が飛躍的に発展すれば、臓器移植など必要なくなる可能性も
「将来的」にはあるかもしれません。
しかし、今の医療技術ではどちらも不可能なので、
「救命不可能」な脳死患者さんからの臓器移植を「次善」の策として行なうのです。
2009/7/11(土) 午後 1:38
おみぞさん、ご指摘の通り、6歳以下の脳死判定は確立していません。
移植法改正法案がA案で成立しても、遺族の心情的にも
小児の移植はそう簡単には進まないでしょうね。
>最初の15から7歳の間で提供が有った場合に、報道の餌食に成ること…
不幸な事故が起きないことを祈るばかりですね。
2009/7/11(土) 午後 1:44
L1011さん、コメント有難うございます。
>海外での移植を制限されるであろう今後は、
>若年者も含めて国内からの提供者を待つしかありません。
その通りです。
自分の国内で解決するしかないのです…
2009/7/11(土) 午後 1:47
nekopさん、マスコミの知識は「広く浅く」ですからね…
反対者にも医師は多いのですが、
意図的に混同させている可能性はあります。
2009/7/11(土) 午後 1:49
町医者さん、その妊婦さんの話は聞いたことがあります。
難しい問題です。
死んだことになっている母親を、単なる保育器とする目的だけに
生かしておく事の是非は、私にも判断つきません。
どうなのでしょうか?
2009/7/11(土) 午後 2:08
http://www.lifestudies.org/jp/karasawa01.htm
脳死判定・最新の研究から
船橋市立医療センター脳神経外科 唐澤秀治
2001年3月14日
厳密な脳死判定後でも、呼吸器管理、蛋白質供給を行えば、脳全域以外の作動維持は可能な場合もあります。 現在の科学技術は脳(納棺を含む)を必要としなくても、他の器官の作動を可能にできる場合もあります。
私はこんな状態で、機器に繋がれたまま、他の器官が作動不能に成るまで、要るのはいやですが。
2009/7/11(土) 午後 6:46 [ おみぞ ]
おみぞさん、この論文の内容は微妙ですね…
>現在の科学技術は脳(脳幹を含む)を必要としなくても、
>他の器官の作動を可能にできる場合もあります。
確かに心臓は自律している臓器ですから、そう簡単には止まりませんね…
脳死患者さんで臓器移植をしなかった場合に、どういう経過をたどるのか?
の大規模な調査が本来は必要なのかもしれませんね。
>私はこんな状態で、機器に繋がれたまま、
>他の器官が作動不能に成るまで、要るのはいやですが。
私もそうですね。
ただ、家族がそうなった時にどうするか…、悩ましいです。
2009/7/13(月) 午前 10:42
唐澤秀治 先生も、脳死は人の死でもあるという意味では、同意されていますし。ただ、プロセスの違いかとも。これが掲載されている場所が微妙ですが
2009/7/13(月) 午後 6:08 [ おみぞ ]
A案が成立いたしました。
省令、ガイドラインがどう改定されるかでしうね。
2009/7/13(月) 午後 7:05 [ おみぞ ]
おみぞさん、とりあえず一歩前進です。
日本国内で子供の移植手術が受けられる日は、まだまだ遠いですね。
2009/7/13(月) 午後 7:15