うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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大雪山系遭難 「寒さ、想像超えていた」 ツアー社長会見
7月19日19時34分配信 毎日新聞

 北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)で登山ツアー客らが死亡した遭難事故で、アミューズトラベルの松下政市社長は19日、北海道新得町の町民体育館で記者会見し、「この時期にこれほどの寒さが来るというのは、想像を超えていた。そこまで危ない山だという認識はなかった」と述べ、夏のトムラウシ山登山の危険性を十分把握していなかったことを認めた。

 ただ、パーティーの防寒対策が不十分だった可能性があることについては、「装備リストに必要なものを書いてある。防寒具は通常、参加者が基本的に責任を持って持参していただく」と強調し、会社の責任を否定した。

 新得町の町民体育館から自宅に向かった。遺族は疲れきった様子で無言のまま。松下社長や道警の捜査員らは雨の中、じっと手を合わせて遺体を乗せた車を見送った。遺族は同日午後、新千歳空港からそれぞれ帰路についた。【金子淳、田中裕之】
犠牲者のご冥福を改めてお祈りします。m(__)m

「装備リストに必要なものを書いてある。防寒具は通常、参加者が基本的に責任を持って持参していただく」

という『建て前論』は解りますが、

自然の素晴らしさは知っていても自然の恐ろしさを知らない『素人』には、説明が甘かったのは事実でしょう。

ただ、私はこの旅行会社やガイドが、特別に悪かったとは思えません。
大事に至らなかったから良かったようなものの、

似たような甘い考えで登山やバックカントリースキーに臨んでいた旅行会社は沢山あったでしょう。

また、

参加者の知識不足による準備不足を報道せず、このツアー会社やガイドに責任を押し付けようとしているマスコミの罪は重いです。

『夏場であろうと、山に入るときには万全の準備を!』と、
マスコミはもっと大きな声でアピールすべきではないでしょうか?

犯人探しをする前に…

次の悲劇を防ぐ為にも…
凍死の7人は軽装、生存者は防寒上着 大雪山系遭難
2009年7月23日3時4分 朝日新聞
     
 北海道大雪山系トムラウシ山(2141メートル)の遭難事故をめぐり、凍死したツアー客7人全員が、防寒、防水機能が低いウインドブレーカーなどの軽装だったことが道警への取材でわかった。他方、助かった10人は全員が、強い雨に長時間打たれても雨を通しにくく、防寒機能もある上着を着ていたという。 

 事故は23日で1週間を迎えるが、道警は装備の差が生死を分けたとみて、死亡者の着衣を詳しく鑑定する方針だ。旅行社側が必要な防寒着の準備を客に求めていたか、ガイドらが客の服装に注意を払っていたかも調べる。 

 ツアーは2泊3日で四十数キロを縦走するコースで、遭難時は55〜69歳の15人に男性ガイド3人という構成だった。このうちツアー客7人、ガイド1人の8人が亡くなった。 

 道警幹部によると、一行は登山中、ひんぱんに風雨に打たれ、遭難した最終日の16日も強い風雨にさらされた。北海道の2千メートル級の山は、夏でも風雨に見舞われれば体感温度は零下になるとされる。 

 18人はみなフリース素材の服の上からカッパやウインドブレーカーなどの上着を着ていたが、死亡した客7人の上着は夏用とみられる生地で、発見時、雨がしみ込み、中がぬれていたという。 

 体温低下を防ぐにはニット帽やフードなどで頭部から首筋を冷やさないようにする必要もあるが、死亡した7人は機能性が低いフードしかかぶっておらず、雨が首筋などを冷やし、短時間で低体温症に陥った可能性があるという。 

 ただし、死亡したガイド1人は防寒機能がある上着だったという。 

 ツアーを主催したアミューズトラベル(東京)の松下政市社長は19日の記者会見で、服装について「(客に配布した)装備リストに必要なものを書いている。基本的には参加者ご本人が責任を持って、それを持参していただくのが通常」と話している。 

     ◇ 

 道警は22日、これとは別に、6人が遭難、1人が死亡した大雪山系美瑛岳(2052メートル)での事故についても、主催したオフィスコンパス(茨城県つくば市)の事務所兼社長宅などを業務上過失致死容疑で家宅捜索した。 
http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY200907220485.html

ツアー登山「天候悪くとも登りたい参加者目立つ」
2009年7月18日8時35分 朝日新聞

 大雪山系の遭難事故は、首都圏の旅行会社が企画した「ツアー登山」の参加者が犠牲となった。夏の大雪山系は美しい花が咲き誇り、北海道外からの中高年登山客らに人気が高い。半面、天候が崩れると自然の猛威が登山者を襲うことでも知られる。道内の山岳関係者らは「ツアー登山では天候が悪くても何とか登りたいという参加者が目立つ。ガイドは登山を打ち切る決断がしにくい」と指摘する。

 「お花畑と残雪」。首都圏の旅行会社がこの夏企画したツアーの募集案内は、大雪山系の魅力を存分にアピールしていた。旅行会社の担当者は「トムラウシ山は珍しい花が特に多い。大雪山系のツアー登山は参加者を募集するとすぐに集まる。若者は山登りはきついと敬遠しがちだが、中高年は運動不足解消にもなると人気だ」と明かした。

 7月中旬ごろまでは本州は梅雨。山登りにはまだ早い。道外の登山客らの目は大雪山系を中心とする道内に向けられるという。北海道山岳ガイド協会の宮下岳夫理事長によると、この時期のトムラウシ山の登山客は一日ざっと100人。同じ大雪山系の旭岳や黒岳だと、多い日には300〜400人に達する。「その7割以上が道外」という。

 そんな人気の山が暗転するのが天候悪化だ。「仲間同士の登山なら、リーダーはメンバーの体力や登山技術を熟知している。天候悪化で登山を続けるか、中止するかの判断はリーダーに委ねられる。メンバーも判断を尊重する」と宮下理事長。ツアー登山は様相が違う、という。

ツアー登山では参加者同士に面識がない場合が少なくない。リーダーを務めるガイドは雇われの身だ。宮下理事長は「何とか登りたいという登山客の意向を考えると、雨が降ったからといって中止しにくいのでは」と指摘する。

 同協会の川越昭夫会長も「ツアー登山では予定通りに登山を続けなければ帰りの飛行機に乗れなくなる、と無理をしがちなのではないか」と危惧(きぐ)している。
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200907180008.html



山登りツアーで遭難、旅行会社の責任は? 7月22日16時12分配信 日本テレビ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20090722/20090722-00000043-nnn-bus_all.html
(リンク切れたらすいません)

という動画ニュースを見て、暗澹たる気持ちになりましたが…

閉じる コメント(28)

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まおさん、しっかり予習していく事は大切ですよね。

>登山の趣味のない私でも、山は防寒着が必要だろうと考えます。
私もそういうイメージでしたが、
北海道の7月の山が凍死するほど過酷だとは、
今回の事件が起きるまでは知りませんでした。

2009/7/23(木) 午後 5:47 さすらい泌尿器科医

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都筑てんがさん、「自分だけは大丈夫」と思っている方は多いですよね。

私だって知らなかったのは事実ですし、
その辺りを周知する事こそ、マスコミの仕事だと思うのですが…

2009/7/23(木) 午後 5:50 さすらい泌尿器科医

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LUPOさんは、そういえば山好きでしたね。
標高5500mって、凄いです…

それだけフォローが万全だと、心強いですね。


そういえば、エベレストに登った方もいらっしゃいましたね。(笑)
http://obgy.typepad.jp/blog/2009/07/71o-o-03c3.html

産科の先生は凄いです…(違?)

2009/7/23(木) 午後 5:57 さすらい泌尿器科医

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通りすがりさん、今回の準備不足はおそらくは知識の不足によるものでしょうね…

>プロの言う事を聞かない「聞く耳持たない」
のは問題外ですが、

今回は、参加者はお互いの力量を知らないし、リーダーは雇われの身という
ツアー登山の弱点が悲劇に繋がったのでしょうね…

富士山というと、5合目で落石で亡くなった事故がありましたね…(涙)

危険はどこに潜んでいるか解りませんね…

2009/7/23(木) 午後 6:03 さすらい泌尿器科医

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おみぞさん、冒険家なら山で死んでも悔いはないのでしょうが、
死ぬなんて夢にも思っていない一般人はダメなのでしょうね…

民事訴訟もそうですが、
ガイドが有罪判決を相次いで受けている事は衝撃的でした。

何でもかんでも管理者の責任を追及する
という昨今の風潮は何とかならないものでしょうか…

6年前のある登山家の見解です。
http://homepage3.nifty.com/tozanzikosekinin/%93o%8ER%8E%96%8C%CC%82%CC%96@%93I%90%D3%94Cby%8F%E3%8D%E2.html

民事訴訟を煽る弁護士の意見です。(怒)
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2009/07/--1980.html

2009/7/23(木) 午後 6:18 さすらい泌尿器科医

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まとめ記事2つです。
http://kangchenjunga.blog121.fc2.com/blog-entry-66.html
http://subeight.wordpress.com/2009/07/18/tomuraushi-2/

ツアー登山とは、自然の脅威を甘く見た安易で危険な行為なのですね。

2009/7/23(木) 午後 6:24 さすらい泌尿器科医

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私は登山はしませんが、その土地の気候を知らない人は、どんなに「充分な装備をしましょう」と言われても、ピンと来ないかもしれないと思いました。
今年は平地でも7月とは思えない低温が続いています。こういったツアーに出かける前にはその地元の人からその時の情報を聞いておく必要もあるかな?と思いますね。

2009/7/23(木) 午後 7:34 [ 小麦畑を渡る風 ]

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新田次郎の山岳小説を一時期よく読んでましたので、
無理せず、引き返す勇気が登山には必要です。
それと日程の余裕と。

登山の達成感は格別だけど、ふとしたエラーで

「遭難→死」

という牙が潜んでいることを忘れてはいけません。

2009/7/23(木) 午後 8:18 [ las*ij* ]

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うろうろ先生
冒険家のばあい、生きて帰ってきてナンボです。 その不確実要素は承知の事実でありますが・・・・。 生物学の研究者も沢山死んでいます、 好きやからしゃないけどね。

ツアーガイドの問題は、担いでも下すが出来ないことですね。 山岳ガイドから見れば、ガイドへの辛口もした仕方ないのでしょう、スキューバーでは、もっと惨事が起こっていますし。

2009/7/24(金) 午前 0:17 [ おみぞ ]

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う〜ん、装備リストに必要なものは書いてあるでしょうが、きちんと装備チェックする事も必要だと思うんですけどねぇ。
みなさん防寒なんて必須と仰いますし私もそう思いますが、一般向けのツアーに来る人が皆十分な経験者とは限りません。
確かに素人が山を甘く見たかもしれませんが、だからこそリーダーやガイドに強い意思と力量が必要とされるのです。
会社も参加者が殺到したのかもしれませんが、もう少し少人数で分けてパーティーを組むとかしていれば、ガイドたちも皆に目が行き届いたかもしれませんね。5人に一人付くとはいっても列がのびるとバランスが崩れてしまいます。(人件費が惜しかったのかな・・・)

2009/7/24(金) 午前 9:48 [ cha*o*ile05** ]

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自然相手のレジャーはどうしてもリスクがありますね。結果責任で旅行会社の責任を追及することは不合理です。登山経験者5人につき一人のガイドは不足だとは言えないと思います。装備を含めて自己責任をもっと徹底させないと山岳、海洋、航空レジャー等の衰退を招くでしょう。
なお当然に存在するリスクに対しては保険でカバーするべきです。

2009/7/24(金) 午前 9:57 [ 元外科医 ]

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小麦畑を渡る風さん、その通りだと思います。
現地の気象の過酷さは、紙1枚の説明で理解するのは難しいですよね。

LUPOさんの話にもありましたが、事前の旅行会社からの
「厳しい説明(ムンテラ)」が不足していたのは間違いないでしょう…

2009/7/24(金) 午後 2:37 さすらい泌尿器科医

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las*ij*さん、日程の余裕が無かったのは、
ガイドに判断を誤らせた大きな原因だと思います。

「下山が遅くなったせいで余計な出費がかかった」「帰宅後の予定が狂った」
などと旅行会社やガイドを責める人の多いこと…

2009/7/24(金) 午後 2:42 さすらい泌尿器科医

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おみぞさん、確かにガイドの仕事は旅行者を安全に下山させることですが…

旅行日程に縛られ、面識のない素人を率いる苦労は相当なものだと思われます…

2009/7/24(金) 午後 2:51 さすらい泌尿器科医

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chamomile0501さん、ご指摘の通り、
一般向けのツアーに来る人は、山への備えが甘い人が多いのは当然ですよね。
だからこそ、旅行会社には『より厳しい説明』が不可欠だったのですが…

ガイドの人数も含め、計画が甘かったとの指摘は
結果論ですが、甘んじて受けるしかありませんね…

2009/7/24(金) 午後 2:57 さすらい泌尿器科医

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元外科医さん、やはり安易な計画を立てた旅行会社の責任は
ある程度は仕方がなさそうな気が、私はします。

山岳、海洋、航空レジャー等の衰退を招こうとも、
自然の恐ろしさをマスコミはもっとアピールすべきだと思います。

ねえ、NHKさん(爆)
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/07/103nhk-7c9f.html

2009/7/24(金) 午後 3:03 さすらい泌尿器科医

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5人に一人は順当でも、ここ2〜3年で山を始めたなんて人が多ければまだ経験不足。
そんな団体を15人つれて歩くのはしんどいでしょう。
経験者っていうのも何十年からここ数年てのまで力量は雲泥の差で、標高の高い山の縦走はその差がはっきり出ます。
雨具の認識を見てもほとんど素人で、経験者というのは憚られるレベルだったと思いますね。
日本の山は見聞きする機会もい多く、なんだかよく知っているような気になりますが結構歩くのはきついです。
標高低くてもです。
自己責任だからこそ最初に厳しくしなければ駄目ですよね。

2009/7/26(日) 午前 11:21 [ cha*o*ile05** ]

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chamomileさん、平地なら5人に一人のガイドで十分だと思いますが
他に助けを呼べない山中ですから、万全を求めるなら足りませんよね。

一人で5人を担いで下りれるスーパーガイドぞろいなら、問題ありませんが…(爆)
ガイド代もケチっていそうな、安いツアーだったようですね…

2009/7/27(月) 午後 6:09 さすらい泌尿器科医

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「この記事だ」と思い、トラックバックさせていただきました。

2010/6/8(火) 午後 7:21 [ はにほ ]

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はにほさん、トラックバック有難うございます。m(__)m
今年はこういう事故が少ない事を願うばかりです。

2010/6/9(水) 午前 10:48 さすらい泌尿器科医

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