うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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接種回数「あすまでに公表」=新型インフルワクチン−長妻厚労相
10月20日11時58分配信 時事通信

 新型インフルエンザ用ワクチンをめぐり、接種回数の再検討が議論されている問題で、長妻昭厚生労働相は20日の閣議後会見で、「あすまでに厚労省として接種回数の見解を出す」と述べた。
 長妻厚労相は「専門家に議論していただいたが、厚労省としての見解はまだ公表していない」と指摘。先週末に行われた専門家の意見交換会では「13歳以上は原則1回」とすることで意見が一致していたが、同相は「最終的には大臣が決定するプロセスを想定している」とした。
詳しい議論の内容はロハス・メディカルの記事
新型インフル 議論そのものを公開 足立政務官ヒヤリング
をご覧ください。

「16日の意見交換会」の方針として報道された
新型ワクチン、接種は原則1回という方針の科学的な根拠の無さがボロクソに言われています。
尾身先生に同情したくなるくらいです…(笑)

確かに、

『健康な成人200人に対してやった試験』の結果で、中高生や妊婦さんの方針を決めるのは暴論ではありましたが…

私もその記事では指摘できませんでしたので、偉そうな事は言えません…(汗)

まあ、もともと
足立政務官
専門家会議の意見というのも検討段階の意見であって
行政としての方針を決めるのは月曜か火曜になると正林室長も説明したと思うのだが、
しかし週末の報道を見ていると、あたかも決定事項であるかのように流れている。
この「勇み足」の報道がいけなかったのですけどね…


足立政務官が今回の情報の混乱について謝罪したのは英断だと、私も思います。

ワクチン原則1回は拙速=妊婦らの接種、議論やり直し−厚労政務官・新型インフル
10月20日0時7分配信 時事通信

 足立信也厚生労働政務官は19日夜、厚労省の意見交換会で新型インフルエンザ用ワクチンの接種回数を原則1回としたのは拙速だったとして、同省内に専門家を集めて議論のやり直しを行った。
 足立政務官は医療従事者の1回接種を容認する意向を示した。一方、妊婦や基礎疾患(持病)を抱える人の接種回数は慎重に判断すべきだと指摘し、結論を先延ばしする考えを示した。
 長妻昭厚労相と協議し、20日に接種回数の方針を公表する。
 同省は16日、専門家を集めて接種回数をテーマとした意見交換会を開催。1回の接種で十分な免疫が得られたとする臨床試験の中間報告を根拠に、13歳以上は原則1回とする方針を示した。
 しかし、足立政務官は国立病院機構の臨床試験は健康な成人200人弱で行われながら、結論がほかの接種対象者に拡大解釈されたと指摘。新たに人選した専門家を加え、議論のやり直しをした。
 足立政務官は「20〜50代の健康成人について、1回の接種で一定の効果があるとしか言えない。2回接種の効果とも比べたわけでもない」と言及した。 

最期に岩田先生のブログから、
「厚労省ががちがちルールを作らず、オプションを用意すべき、現場で決めるべき、
と岩田はいうが、それは丸投げだと現場から文句が来る」


「選択肢があり、情報が開示されれば現場で決める方がベター。
現場のことを厚労省に決めてくれ、とだだをこねるのはプロの医師として、
あるいはプロの行政官として恥ずかしい態度です。現場は、甘えてはいけない。
千葉県のように厚労省の指示がないと一歩も動けないような、幼児的な態度は困る。
プロならプライドを持って仕事をすべきです。
 厚労省は、これまでのように情報を隠蔽することなく、全部開示して欲しい。
あとは患者と医師が現場で決めればよいこと。日本の医師も成長しなくてはならない。
おかみがルールを作って全部指示してくれ、というのはプロではないのです。
裁判で訴えられると怖いから、厚労省のガイドライン通りに医療、というのも恥ずかしい。
我々は現状に合わせてルールを作るのではなく、未来のあるべき姿を見据えて議論をすべきです。
厚労省はそのような矜恃あるプロの足を引っ張るのではなく、支援をするのが大事なのです」
そういう厚労省になって欲しいものですが…

閉じる コメント(14)

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岩田先生の意見はもっともですが、予防接種法を改正したのはなぜか?でしょうし、ガイドラインは、インフルエンザワクチンは接種医師は、受身で対応しろしろとなっています。 これこそ、接種医へ丸投げなのですが。

2009/10/20(火) 午後 3:16 [ おみぞ ]

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麻疹の2度接種は、株の選定にあり、星野株のような場合、追加接種が必要です。1回接種では、抗体上昇と抗体持続期間がです。 同じ弱毒性処理株でも株の問題もあります。

2009/10/20(火) 午後 3:19 [ おみぞ ]

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現実的には病院のナース分や薬剤師分ですら十分配布されない。
厚労省の準備不足でワクチンが絶対的に不足しており、かつ優先対象者への配布も時期不明な状況、感染者続出しておる若年者に至っては年明け?ですからね。呆れます。完全に手遅れです。
そういう苦しい台所事情もあって、「1回接種にすれば希望者全員行き渡るかもしれない」という単純な発想で、いきなり降って沸いたように「1回接種でも効果十分」と言い出したのが怪しいですね。
結局みな1回接種した人間が今後どうなるのかを2〜3ヶ月経過観察するしかないでしょうね。
大体ワクチンは予防効果はあまりなく、あくまで重症化を防ぐ目的だと盛んに各方面で喧伝してますので。ワクチン打った人間が重症化しなければ効果ありという判断になるのでしょうかね。
それならワクチン打った人間は全員インフルにかかってもタミフル投与なしで経過見ましょうね。そうでないと効果が判定できんのでは。

2009/10/20(火) 午後 3:47 [ SNS ]

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おみぞさん、確かに今までは基本的に受身の対応しかしてきませんでしたからね…
訴訟も恐いし…(爆)

2009/10/20(火) 午後 5:09 さすらい泌尿器科医

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SNSさん、確かに
>「1回接種にすれば希望者全員行き渡るかもしれない」という単純な発想
だった可能性はあります。

ロハスの記事によれば、
>明らかに免疫の上がり方が1回でも十分ある
ようですので、1回接種では不十分とは言えませんが
大丈夫とも断言できないはずです。

誰にも正解は解らないのですが、知恵を出し合って
正解に少しでも近づけるように努力を続けるしかありませんね。

2009/10/20(火) 午後 5:15 さすらい泌尿器科医

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1回目に抗体価が上がっても下がる場合があると言う記事を読みました。
接種人数を増やすためだけなら熟考して欲しいですね。厚生労働省には現場の足を引っ張る事だけは止めて欲しいですね。

2009/10/20(火) 午後 8:15 [ 通りすがり ]

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>『健康な成人200人に対してやった試験』

妊婦や基礎疾患を持った方に対しては、パイロット試験を行うと伺いました。この場合、素人的に疑問なのは、50人や100人程度に行った試験の結果に、どの様な意味があるかと言うことになります。

小人数で試験を行ったのでは、「科学的」に意味がない検査を行うと言う事になりませんか? 尾身先生らがだした結論に科学的根拠がないのであれば、新たに行うパイロット試験の結論も科学的根拠が内ないという事にはならないでしょうか。

2009/10/21(水) 午前 0:47 [ - ]

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もう一つ、岩田先生のこの発言ですが
"むしろオプションを示したらどうか。CDCは1回でよいと言っていてヨーロッパは2回だ、そういったことを国民に情報開示して。国民からすると1回に減らすことに損はない、2回打つのは当初の計画通り。妊婦さんが1回にするか2回にするかは多分に本人の価値観の問題だ。"

仮に厚労省がこの結論を出した場合「全て現場に丸投げか。厚労省がきちんと結論を出すべきだ。こんな結論を出されては、患者と現場の医師が混乱するだけだ」と言う批判が当然出てくるかと思います。

2009/10/21(水) 午前 0:50 [ - ]

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医療は万能ではありません。新型のワクチンの製造にはある程度の時間が必要です。そしてその効果、安全性も最終的には使ってみなければわかりません。今回の件では厚労省を責めるのは酷だと思います。

2009/10/21(水) 午前 10:56 [ リボン ]

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自然科学ですよ。 ホモサピエンスて、そんなに賢かったですか?。 科学的にと言うのは、実験から、仮説をたてる。検証するです。 まだ検証はこれからです。 理数モデルもそのひとつです。 現在は、仮説だんかいです。

2009/10/21(水) 午前 11:08 [ おみぞ ]

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通りすがりさん、1回では抗体価が上がっても早く下がってしまう
可能性は当然ありますね。

接種人数を増やすのも大切ですし、非常に悩ましい判断になりますね…

正解は現時点では誰にもわかりません…

2009/10/21(水) 午後 1:57 さすらい泌尿器科医

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yesmytnnさん、意味はあると思います。
あくまでも確率論ですが、
確率の高い副作用なら100人の時点で発生する可能性が高いですし、

100人に行った時点で起きなかった副作用が
その後に高率に起きる可能性は低くなります。

ただし、あくまでも確率の問題であり、

運が悪いと、少人数では起きなかった重大な副作用が、
後々高率に発生する可能性はあります。

2009/10/21(水) 午後 2:06 さすらい泌尿器科医

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drt*28*さん、私は少なくとも今回の情報の混乱について謝罪した
足立政務官の姿勢は評価すべきだと思います。

ワクチン配布の不可思議さは、Yosyan先生の記事にもありましたが、
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20091021
確かに、厚労省を過剰に責めるのは間違いですね。

2009/10/21(水) 午後 2:17 さすらい泌尿器科医

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おみぞさん、確かに現在は仮説段階です。

しかし、患者も大勢意いて、ワクチンも来たのですから
考えながらでも走らないといけませんね…

2009/10/21(水) 午後 2:19 さすらい泌尿器科医


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