自殺者からの親族優先提供認めず―臓器移植委
11月30日23時8分配信 医療介護CBニュース
来年1月に迫っている改正臓器移植法の「親族への優先提供」規定の施行に向け、厚生労働省は11月30日、「厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会」(委員長=永井良三・東大大学院医学系研究科教授)の改正法公布後3回目となる会合を開いた。会合では、自殺した人については、臓器の親族優先提供を認めない方向で意見が集約された。
自殺した人からの臓器の親族優先提供をめぐっては、10月に日本循環器学会が永井委員長らに対し、心臓を親族優先提供規定から除外するよう求める要望書を提出。11月13日に行われた「心臓移植の基準等に関する作業班」では、親族に心臓を提供するための「恣意(しい)的な自殺」などを引き起こさないよう配慮する規定を、改正法を運用するためのガイドラインに盛り込むことで一致し、事務局に対し検討を求めていた。また、こうした動きを受け、心臓移植以外の作業班の議論でも、この問題が懸案事項となっていた。
会合では、国立成育医療センターこころの診療部長の奥山眞紀子委員が、子どもに臓器を提供するために親が自殺した場合、「子どもにとっては一番大きなトラウマになる」などと指摘し、自殺した人からの親族優先提供は認めるべきでないと主張した。こうした意見を受け、永井委員長は「自殺からの優先提供は認めないと、委員会として集約したい」と結論付けた。
会合終了後、事務局は記者団に対し、こうした規定をガイドラインに盛り込むか、優先提供目的の自殺を抑止するための普及啓発に努めるかなどについては、今後協議するとした。
また、親族優先提供の意思を表示する方法についても議論された。日本移植者協議会理事長の大久保通方委員は、親族優先提供は「限定した形での適用」であるべきとして、臓器提供意思表示カード(ドナーカード)や運転免許証などに「優先提供記入欄」を設けるべきでないと主張。その上で、レシピエント登録の際に、併せて「親族」が分かるようにすべきとした。一方で、現場の立場から日本臓器移植ネットワーク医療本部長の小中節子委員は、優先提供の対象になる「親族」が親子と配偶者という限定された範囲で議論されている点を挙げ、優先提供する旨が記載されていた場合、現場で毎回レシピエントを選定する方が現実的との認識を示した。また、上智大大学院法学研究科教授の町野朔委員もこれに同調し、現場で同一性や意思表示の確認をした方が、弊害が少ないと強調した。この問題については引き続き、「臓器移植に係る普及啓発に関する作業班」でも議論されることになった。
会合ではこのほか、これまでの心臓移植や肺移植の作業班で議論された、「優先すべき親族」を「優先順位」の第一条件とするレシピエント選択基準案を了承した。
優先提供の対象になる「親族」が親子と配偶者という限定された範囲
つまり兄弟はダメなのです。
自殺や虐待の防止のためにも、
本当は『親族への優先提供』自体に、私は賛成しかねるのですが、
移植臓器が充足される日など、永遠に来ないでしょうから、
『親族への優先提供』は仕方がないのでしょうね…
とりあえず、今回の『自殺者からの親族優先提供認めず』という決定を私は支持します。
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少なすぎる臓器移植の実績を踏まえて、「親族になら・・・」という
ドナーを増やそうとしての「親族優先提供」ということでしょうか
自殺を推奨するような制度はありえないでしょうから、妥当な判断でしょう。
2009/12/1(火) 午後 0:45 [ はにほ ]
自殺といっても、頭ぶち抜くようなモノでないとですし。 安易に、提供を考えないほうがみのためです。 それに、自殺かどうか検視も必要です。 安易に考えないことですね。
現場で同一性や意思表示の確認
これが、救急現場から、疲労が増大しているといわれてもいます。
2009/12/1(火) 午後 0:59 [ おみぞ ]
はにほさん、臓器移植数が少ないのが根本的な問題ですが、
アメリカなどでも全然不足しているそうですからね…
キリスト教的な死生観の無い日本では、あまり増えそうな気がしません…
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/23055211.html
自殺を推奨するような制度はありえない、と私も思います。
2009/12/1(火) 午後 1:23
おみぞさん、特に心臓移植を望むのなら、
病院で準備万端整えてから自殺しないと、臓器は使えませんよね…
そんな恐ろしい時代が来なくて良かったです。
>現場で同一性や意思表示の確認
確かにこれは現場には負担です。
ただ、本当に「親族へ提供」となるケースは、めったに無いでしょうし
大部分は事前に話は済んでいるでしょう…(多分)
2009/12/1(火) 午後 1:27