うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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<新型インフル>流行で急性脳症が急増…5〜9歳を中心に
2月9日11時15分配信 毎日新聞

 インフルエンザによる急性脳症の発生報告が、例年に比べ急増していることが、国立感染症研究所のまとめで8日分かった。新型インフルエンザの流行が影響しているとみられる。専門家は、ワクチンによる感染予防や早めの受診を呼びかけている。

 脳症は、体内に侵入したウイルスへの免疫反応が過剰になって起きるとされる。インフルエンザ発症後1〜2日で発症し、長く続くけいれん、幻覚などの意識障害が特徴だ。

 感染研が全国約5000医療機関からの報告をまとめたところ、「新型」の流行が始まった昨年7月以降の脳症患者は285人(1月24日現在)で、新型によるものが84%を占めた。年齢は7歳が39例(13.7%)と最多で、5〜9歳が中心だった。病院側から回答があった118例のうち8人が死亡、14人に後遺症が残った。

 一方、季節性インフルエンザによる従来の報告数は毎シーズン40〜50件程度で、患者も0〜4歳が中心という。

 新型のウイルスは肺まで達しやすく、それが脳症につながりやすいとの指摘がある。関心の高まりで報告数が増えている可能性もあるという。感染研感染症情報センターの安井良則・主任研究官は「新型の感染者は減少傾向にあるが、子どもの様子を注意深く観察し、早めの受診を心がけてほしい」と話す。【関東晋慈】

読売の記事も貼っておきます。
5〜9歳のインフル脳症13倍に…昨年7月以降
2月5日22時39分配信 読売新聞

 新型インフルエンザが流行した昨年7月以降のインフルエンザ脳症は、5〜9歳の年齢層で100万人当たり25・5人を超え、2008年(1・9人)の約13倍に上ったことが国立感染症研究所の調べでわかった。

 脳症患者は例年、0〜4歳の割合が高いが、新型インフルエンザ流行期には5〜9歳が最も多く、季節性インフルエンザより発症年齢が高かった。

 感染研によると、脳症の報告数は1月27日までで285人。このうち新型が240人(84%)で、残りはA型38人、B型1人、不明6人だった。

 さらに、07年、08年、新型インフルエンザが全国的に流行する前の09年7月5日までの患者数を、それ以降と年齢層別に比較。5〜9歳の人口100万人当たりの患者数は、07年、08年、09年前半はそれぞれ3・2人、1・9人、2・6人だったが、流行以降は25・5人と大幅に増えた。

 患者の予後は、回答があった118人のうち、96人は回復したが、8人が死亡、14人に後遺症が残った。

アメリカの現状報告もありました。
H1N1型感染、まだ終息せず 米CDCがワクチン接種奨励
2月8日15時51分配信 CNN.co.jp

米ジョージア州アトランタ(CNN) 米疾病対策センター(CDC)の関係者は5日、新型インフルエンザ(H1N1型)感染による入院者や死者が依然出ている実態を踏まえ、より多くの国民がワクチン接種を受けることを望む考えを明らかにした。

CDCの推計によると、H1N1型感染による死者数は、昨年4月から12月12日までに最大1万6460人に達している。各州からの感染報告は現在散発的になっているものの、CDC関係者は同型が依然脅威であるとして警戒を呼びかけている。

米国内で現在入手可能なワクチンは1億2400万本で、これまでに接種を受けた米国民は全人口の23.4%にあたる7000万人。18歳未満の37%が既に接種を受け、10歳未満の3分の1強は2度目の接種を受けた。ただし先週には子ども9人の死亡が新たに報告されている。昨年4月以来、感染の合併症で死亡した子どもは推定830─1730人とされる。

CDCはワクチン接種が感染予防の最善策であり、インフルエンザ感染の一般的終息期である5月までまだ時間があるとして、引き続き接種を奨励していく方針という。

日本の新型インフルエンザの死者数は、最近の報告がみつかりませんが(汗)
100人を越えたのが去年の12月6日です。

「散らかっている部屋」にしか見えない方もいらっしゃいますが、
日本の医療者は、頑張っていると思いませんか?

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閉じる コメント(8)

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日本での死亡報告が少ないのは、フリーアクセスと皆健康保険制度と、近隣の医療機関の奴隷的業務にあると思います。 これは、今後検証がなられなければなりません。 低年齢者への抗ウイルス剤の早期投与は、ワクチンがない時期は、有効で有ったと思いますし。ワクチン接種後も有効でありとは思いますが、 急性脳症へは、微妙であります。
まず、ワクチンで防ぐでありましょう。

(急性)脳症は、怖いですから。

ニュージランドは、ワクチン接種が、医療者から、はじめるようです、随時一般へもです。南半球は、2度目の時期をむかえます。

2010/2/9(火) 午後 2:08 [ おみぞ ] 返信する

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急性インフルエンザ脳症という深刻な病気になっても8割以上が
健康を取り戻すなんて、国民皆保険とフリーアクセスのすばらしさですね。
ピーク時の医療関係者のご苦労に頭が下がります。
しかし2割弱の死亡者・後遺症患者のご家族にしてみれば大多数が助かってるのに…と逆恨みに向かうのかも…。
優れた医療システムゆえに却って少数の強烈な遺恨が残るのも、
医療崩壊の原因のひとつなんですね。難しいですね。 削除

2010/2/9(火) 午後 3:06 [ 通りすがり ] 返信する

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おみぞさん、その日本の医療はどうなってしまうのでしょうか…

>まず、ワクチンで防ぐ
それが基本だと私も思いますが、
マスコミ報道に影響される、国民のワクチン嫌いは深刻です…

>南半球は、2度目の時期をむかえます。
どうなりますかね…

2010/2/9(火) 午後 5:27 さすらい泌尿器科医 返信する

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通りすがりさん、その頑張りを忘れて、開業医の再診料は下げるは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100208-00000012-cbn-soci
レセプト並みの領収書発行を義務化しようとしています…

>優れた医療システムゆえに却って少数の強烈な遺恨が残る
産科医療の崩壊の大きな原因ですよね…
「少数の強烈な遺恨」に対する社会の冷たさ、支援の不足も
『遺恨』が何時までも残る(増大する?)原因です…

2010/2/9(火) 午後 5:33 さすらい泌尿器科医 返信する

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100204-00000045-san-soci
2/2現在で186名だそうです。(上記文末)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100127-00000202-mailo-l25
週10人前後、お亡くなりになられているそうなので、近く200人を越えるものと思われます。

罹患者数が減少しているので油断もあるのでしょうが、もっとインフルエンザ予防の重要性を広報する必要があるでしょう。
嫌ワクチン感情というものは、どうやら日本に限ったことではないようですが、行政対応の遅れは明らかですよね。

2010/2/9(火) 午後 5:46 [ はにほ ] 返信する

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はにほさん、情報有難うございます。
死者数の数は、報道の数ほど減ってはいませんよね。

>もっとインフルエンザ予防の重要性を広報する必要があるでしょう。
まったくです。
何時、強毒性のウイルスが発生しないとも限らないのです。

2010/2/9(火) 午後 7:23 さすらい泌尿器科医 返信する

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急性脳症は非常に致死率の高い病態です。たとえ早く受診・入院したとしても不幸な転帰をとる可能性が高いのです。
最初は軽症に見えても突然急変するので初期判断は難しい。
早く受診したからといって、確実に救命されるものでもない。
こういう事を世間一般にきちんと広報すべきですよ。
早く受診したのに、脳症になって結果的に不幸な転帰をとれば、なんで初期診察でわからなかったんんだと逐一訴訟おこされたり刑事訴追されればキリがありませんからね。病気は十人十色の経過をとる。
医療には限界があるという事を知らしめるべきですね。 削除

2010/2/10(水) 午後 0:22 [ SNS ] 返信する

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SNSさん、その通りですね。

>最初は軽症に見えても突然急変するので初期判断は難しい。
>早く受診したからといって、確実に救命されるものでもない。
このあたりは来年度も見据えて、地道に啓蒙すべきですね。

>医療には限界があるという事を知らしめるべきですね。
何度繰り返しても、多くのマスコミ関係者にはご理解頂けませんね…

2010/2/10(水) 午後 1:15 さすらい泌尿器科医 返信する

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