うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

インフルエンザ

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「新型インフル対策は成功」=政府諮問委員長が会見で総括
3月23日19時11分配信 時事通信

 政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会の尾身茂委員長が23日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、諸外国と比べ死亡率を低く抑えることができたと述べ、「国の対策は成功だった」と評価した。
 尾身氏は一連の対策を総括し、「死亡率は圧倒的に低く、世界の中で優等生だ」と指摘。徹底した学校閉鎖や治療薬タミフルが患者に行き渡ったことが大きく影響したとした。
 空港での水際対策は「感染の拡大防止に一定の効果はあったが、(国内発生を想定した)次段階対策へのシフトが遅れた」と分析した。 

空港検疫「やり過ぎだったが…」インフル総括
2010年3月23日22時40分  読売新聞

 政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員長を務める尾身茂・自治医科大教授は23日、日本記者クラブ(東京都千代田区)で記者会見し、国のこれまでの対策について「死亡・重症者数を少なくでき、成功だった」と総括した。

 新型インフルが想定よりも弱毒性だったことから、「今後は感染力や重症度別に対応策を準備する必要がある」と述べた。

 国内の新型インフルによる死亡者は約200人。世界保健機関(WHO)の昨年11月時点のデータでは、日本は米英など他の先進諸国に比べ、死亡率は10分の1以下となっている。

 尾身教授は「個人的見解」としつつも、「最大の目標である重症化、死亡の防止は達成した」と評価。主な要因として、広範囲な学校閉鎖で地域への感染拡大が抑制されたと分析した。批判の多い空港検疫などの水際作戦については「やり過ぎだったとは思うが、あの当時、検疫強化を全くやらないことに国民は納得しただろうか」と疑問を呈した。

新型インフルエンザ専門家会議の会議録を隠蔽しておきながら、尾身教授は何を偉そうに自らの功を語っているのでしょうか?

諸外国と比べ死亡率を低く抑えることができた

のは、

現場の小児科や麻酔科の先生方が必死に頑張った成果であり、尾身教授など『偉い人』の功績ではありません!

あの当時、検疫強化を全くやらないことに国民は納得しただろうか」と疑問を呈した。

われわれが問題にしているのは「水際作戦を行なった」ことではなく、

「潜伏期があるものに検疫は役立たない」と多くの医療者に指摘されながらも、水際作戦に何時までも固執し、いつまでも中止しなかった姿勢です。


「接種優先順位、見直し必要」といった意見は無視されていますね。

まずはオープンな議論をしましょうや、尾身先生や厚生労働省の医系技官どの。


(追記です)
実際に質問した、石岡荘十氏のブログです。
水際作戦はパフォーマンスだった 石岡荘十
2010.03.24 Wednesday name : kajikablog

新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会の委員長でもある尾身茂委員長(自治医大教授)は3月23日の記者会見で今回のインフルエンザ“騒動”を中間総括した。この中で尾身委員長は事実上、水際作戦が政治的なパフォーマンスであったという見解を、政府関係者としては始めて明らかにした。

海外からに帰国者を空港で厳しきチェックする“水際作戦”が始まったのは昨年4月28日のことだった。テレビは、SF映画でしか見たことのないような防護服に身を包んだ検疫官が右往左往する有様を繰り返し放送し、危機感を煽った。舛添前厚労相は深夜テレビで国民に対して「冷静に行動するように---」と呼びかけたが、後に「あんたが冷静になれよ」と揶揄される有様だった。

尾身委員長によれば、厚労省に呼び出されたのは4日後の5月1日だった。その時にはすでに防疫法に基づく非常行動発令のボタンが入ってしまった後だった。アドバイスを求められたのは、感染の疑いがあるとして空港近くのホテルに停留、つまり隔離・軟禁状態に置かれている海外からの帰国者の扱いについてであった。10日間停留となっていたのを潜在期間のメドとなっている1週間に短縮したほうがいいではないかと提言して、そうなった。

尾身委員長は言う。「空港で1人の感染者も入れないといくら頑張ったって、潜伏期間のある感染者がすり抜けて国内に入ってくるだろうということくらいは、官僚(医系技官)だって分かっていたはずだが、WHO(世界保健機関)が警報を発している状況の中で、検疫レベルで何もしないのでは、国民に批判されたときにそれに耐えられるか。そう考えた。だがやり過ぎた。その結果、国内対策へのシフトが遅れた。地域医療施設へのフォローアップが遅くなった。この2点が今回の最大の教訓だと思う。地方自治体に対して、地域医療対策に力を入れるよう指令したのだが行き届かず、コミュニケーションがうまく取れなかった。水際作戦に気が行ってしまった。コストパフォーマンスからいっても問題はあった。」

水際作戦は事実上、政治的なパフォーマンスだった側面があったことを認める発言である。

当時、羽田の検疫所で勤務していた現役の医系技官、木村盛世検疫官は、政権交代前の昨年5月、参議院の集中審議で参考人として出席し、民主党の鈴木寛参議院議員(現、文部科学省副大臣)との質疑の中で「水際作戦は疫学的には無意味だ。政治的なパフォーマンスに過ぎない」と切って捨てているが、尾身発言はこの木村証言を裏付けるものとなった。

筆者が尾身委員長に訊いた。

Q:あれをやったのは間違いだったという反省点はないのか。
A:やり過ぎだったというところはある。しかし、患者の致死率は圧倒的に日本が少ない。(米;3.3、メキシコ;2.9、カナダ;2.8、日本;0.2)。学級閉鎖の効果もあった。はじめから患者の重症化を防ぐことが最重点目的だったからその意味で対策は成功だった。

Q:不評だったワクチン10mlバイアルの件は?
A:ともかく早く量を確保し、市場に供給とあせってああいうことになってしまった。今後の教訓としたい。地方の保健所が1万人に及ぶ海外とこう歴のある人の追跡調査を電話でやったが、もっと能率的な方法もあったのではないかと思っている。

Q:いろいろなところで、すでに厚労省の対応に対する厳しい批判が出ているが---
A:結果だけを見て場違いな批判もある

尾身氏はこうさらっとかわした。要するに、尾身氏による総括は「行き過ぎやタイミングを間違ったところはあるが、うまくいった」という結論であった。

政府は今月から6月にかけて委員会を開き正式な総括をまとめる考えだが、会議をリードするであろう尾身氏の考えを見ると、総括をめぐって、これまでを上回るさらに広範囲な議論を巻き起こすことになるだろう。

なお、終息宣言を出すかどうかについては、WHOの動向を受けて考えたいという。
http://blog.kajika.net/?eid=996245




最近は、B型インフルエンザウイルスが継続的に検出されているそうです。
B型インフル、検出続く―注意必要と感染研
3月24日11時53分配信 医療介護CBニュース

 B型インフルエンザウイルスが継続的に検出されている。国立感染症研究所感染症情報センターが3月23日に開いたメディア意見交換会で、岡部信彦センター長は「B型のシーズンはこれから」と注意を呼び掛けた。

 同センターによると、1月4日から3月14日までに検出・報告されたインフルエンザウイルス2603検体のうち、2569件(98.7%)が新型で、B型が29件(1.1%)、A香港型が5件(0.2%)。依然として新型が大半を占めるが、B型も継続的に検出されている。B型の29件のうち13件は2月22日-3月7日の2週間に検出されたものだった。

 岡部センター長は、「B型の流行は例年3月から4月で、A型より遅れてやってくる」と説明。また、WHO(世界保健機関)のまとめではモンゴルや中国など東アジアではB型が主流になっていると指摘し、今後B型に注意が必要との認識を示した。

閉じる コメント(32)

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私は、H5N1亜種より、狂犬病の方を心配しています。 深く静かに進攻しているかも。

飛まつ感染は、結核が10万人に10人の発症率を維持していますし。

2010/3/25(木) 午後 10:52 [ おみぞ ]

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私の予想に反して今冬の再度の大流行はありませんでしたね。
新型も季節性も。しばらく新型に駆逐されたままのようですね。
今の所は最大の感染源であった小児・未成年者の多数にワクチンを打った事が功を奏したのではないかと思います。
あれだけ多数に感染したにもかかわらず、新型感染者の死亡率がメキシコ・米・カナダに比べて極めて少なかったのは日本における生真面目な抗インフルエンザ治療のおかげでしょうね。医療現場に混乱・混迷を与えただけの厚生労働省の新型インフル感染対策など誰も評価してないでしょ。
特にワクチンができて即座に小児・未成年最優先で打とうとしなかったのは杜撰としか言いようがない。
5月〜9月までの日本国内での感染者を見れば、小児・未成年に極めて偏っていたのは明白なのに。
新型の事は専門家でもわからない。それゆえ現在進行形で起こっている事を迅速・的確に分析して、方針を決定すべきです。

2010/3/25(木) 午後 11:05 [ SNS ]

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確か、厚労省の疫学レポート(医療者向け二回目)でも、若年層から老年層への感染の変化と、老年層の重症化の高率化をレポートしていたはずで、そういう意味では、まだ外国産だけど、余っているからワクチン接種できるんですけどね。
> A/H1N1-pdm(2009)ワクチン

アジュバンドを忌避しなけりゃ、防護率が日本製より高率な、非常に効き目のいいワクチンだし...。

まあ、これは厚生労働省幹部も、発言してたようだから、認識は同じでしょうけど。

そういえば、不退転の覚悟じゃなかったのか? とか岩田先生に言われてませんでしたっけ? ブログで。

あの事態、結構失笑ものですよ。

2010/3/26(金) 午前 0:11 [ luckdragon2009 ]

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ちなみに、岩田先生に言われてたのは、局長ですね。
尾身さんではないけどね。

2010/3/26(金) 午前 0:15 [ luckdragon2009 ]

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新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会の設置根拠(法的位置根拠)


http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/kettei/090217keikaku.pdf
【政府の体制強化】
・ 海外において新型インフルエンザが発生した疑いがある場合には、内閣危機
管理監が関係省庁と緊急協議を行い、内閣総理大臣に報告するとともに、速
やかに「新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会
議」を開催し、情報の集約・共有・分析を行うとともに、政府の初動対処方
針について協議・決定する。(内閣官房、全省庁)
・ WHOがフェーズ4の宣言を行った場合には、内閣総理大臣及び全ての国務
大臣からなる「新型インフルエンザ対策本部」を設置し、水際対策等の初動
対処方針について協議・決定する。(内閣官房、全省庁)

2010/3/26(金) 午前 0:22 [ おみぞ ]

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・ WHOがフェーズ4の宣言を行っていない場合であっても、海外において新
型インフルエンザが発生した疑いが強く、政府としての対策を総合的かつ強
力に推進する必要があると判断される場合には、必要に応じ、内閣総理大臣
が主宰し、全ての国務大臣が出席する「新型インフルエンザ対策関係閣僚会
議」を開催し、水際対策等の初動対処方針について協議・決定する。(内閣
官房、全省庁)
・ 新型インフルエンザ対策本部は、諮問委員会の意見を踏まえ、水際対策等に
関する基本的対処方針を決定する。(内閣官房、全省庁)

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/dai20/siryou4.pdf

http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/flu/swineflu/newflu20090516_kihon.pdf

「基本的対処方針」の実施について(0516官邸pdf)

2010/3/26(金) 午前 0:23 [ おみぞ ]

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http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/flu/swineflu/newflu20090516_qa.pdf
「確認事項」Q&A(0516官邸pdf)

見ても、内閣府の私的委員会ではのかなとおもえるところが。

意見は聞かなければなりませんが、それに従うか否かは政策立案当局の決定権ですし。

2010/3/26(金) 午前 0:24 [ おみぞ ]

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輸入の分は、使いにくい、バルチバイアルなもので、 夏場の火鉢です。誰も手を出さん。

2010/3/26(金) 午前 0:26 [ おみぞ ]

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おみぞさん、本当に大騒ぎでしたよね…
結核も恐いです…

>新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会の設置根拠
何故、議事録を残さないのかは、不思議でならないのですが…

>意見は聞かなければなりませんが、それに従うか否かは政策立案当局の決定権
採用するかどうかはともかく、意見は文書に残さないといけませんよね?

2010/3/26(金) 午後 1:53 さすらい泌尿器科医

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ゆずにすももさん、大騒ぎし過ぎたり、ワクチン政策が上手くいかなかったのは、
仕方がないと私も思うのですが、

>記録が無ければ江戸時代より悪い
今のわが国は。暗黒の世界並みなのかもしれませんね…

2010/3/26(金) 午後 1:57 さすらい泌尿器科医

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rad*o1*09*さん、早ければ今年の夏も大流行が起きる可能性がありますよね…

その時にどう言い訳するのでしょうか?

2010/3/26(金) 午後 2:01 さすらい泌尿器科医

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luckdragonさん、H5型は恐怖ですよね。

「不退転の覚悟」は今からでも見せて欲しいものですが…

2010/3/26(金) 午後 2:07 さすらい泌尿器科医

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新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会が、内閣府の所管なのかが、よくわからないのです、私設諮問委員会なら、議事録を残す事も必要がないですし。非公開というのもありますから。 農林水産省、建設省系ではよくあることですし。 5年ぐらいしてか議事録が出たとか

2010/3/26(金) 午後 2:21 [ おみぞ ]

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SNSさん、季節性は本当に流行しませんでしたね。

>今の所は最大の感染源であった小児・未成年者の多数に
>ワクチンを打った事が功を奏したのではないかと思います。
そんなに大勢には打てなかったような気がしますが…

リンクで示した京都府の話も、
>ワクチン接種者が府民の1割程度にとどまった
ですからね…

>特にワクチンができて即座に小児・未成年最優先で
>打とうとしなかったのは杜撰としか言いようがない。
できたワクチンの量が当初はかなり少なかったですからね…
私はこの件は、仕方がなかったと思います。

2010/3/26(金) 午後 2:21 さすらい泌尿器科医

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資源には有限性があって、時間的、空間的、リスクとベネフイット、特定層。からの優先がありますから。 実験的要素も甘受されなければならない事もあります。 運営上に国会議員が最優先にさてもです。

こういう議論を、避けてきてましたから。だから、事態がこればもめるのです。

小児・未成年優先の件は、医者だったら、クレームが来ないと言う事が、腹にあったと思われます。 集団接種ができない状況では・・・

2010/3/26(金) 午後 2:54 [ おみぞ ]

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3/31 だそうですが。(リンクは、この情報)

>新型インフルエンザ(A/H1N1)対策総括会議の開催について

2010/3/26(金) 午後 11:28 [ luckdragon2009 ]

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感染症との本当の闘いは、言われなき、差別、偏見。無知でしょう。

2010/3/27(土) 午前 0:46 [ おみぞ ]

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HIV1 の検査の歴史なんて、見事に偏見との戦いですね。
血友病の感染者(実際には薬からの感染なのに、性趣味習慣からの感染と勘違いされる)、検査結果の告知の問題、偽陽性の情報の不足。
etc. etc...

そういえば、検査のための献血の話まであったな。
最近は、なんか、それの対策があるという話だが、詳細は知りません。

あと、感染者増大の問題も。> 日本は増大している国の代表格

2010/3/27(土) 午前 2:49 [ luckdragon2009 ]

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そうそう血液感染なのに、会社やめなきゃならない人まで出たし。
> HIV1に対する無知

血液混じるような作業なんて、普通会社ではしませんって。

もちろん、医療現場は該当するけど。> 感染危険性
あと、床屋か。美容院は剃刀使えない? よく知らないけど。

2010/3/27(土) 午前 2:58 [ luckdragon2009 ]

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H1N1-pdm に話を戻すと、流行収束状態で、今はアフリカで流行中ですね。WHO 報告見ると。
A/H1N1-pdm 以外は、B型ちらほら。(でも、そんなに多くない)

2010/3/27(土) 午前 3:04 [ luckdragon2009 ]

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