|
海堂尊先生が激怒している姿が眼に浮かびます。 CT、死因の推定に有用…解剖補完する効果
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100614-OYT1T00643.htm2010年6月14日15時04分 読売新聞 死因究明にコンピューター断層撮影法(CT)などを利用する「死亡時画像診断」について、厚生労働省研究班(代表=深山正久東大教授)が152の死亡例について調べたところ、半分近い75例で死因の推定が可能との結果が出た。 日本では、死因不明の「異状死」で解剖を実施する割合が小さく、体制不備が指摘されている。研究班は「解剖の補助として一定の有用性がある」としており、この結果を基に同省は、画像診断の活用法を探る有識者の検討会を設置し、15日に第1回会合を開くことにしている。 調査は、2009年度に東大の医学部など計7施設で行われた病理解剖や司法解剖など152例を対象に実施。画像診断をしてから解剖も行い、それぞれで突き止めた死因などを比べたところ、75例で死因とみられる疾患が一致。このうちの5例は死因以外の細かい疾患もほぼ一致した。残る70例は死因以外の疾患では食い違いがあり、正確な死因特定には解剖が必要なケースだったが、解剖を補完する効果は期待できた。 警察庁によると昨年、死因究明のために司法解剖か行政解剖が行われたのは、異状死(交通事故関係を除く)16万858体のうち、約10%の1万6184体。医師を確保するのが難しいことなどが原因だ。このため同庁では今年から研究会を設けて体制強化を検討しており、同省は診断法の面から死因究明体制の支援を目指す。同省の検討会には警察庁職員がオブザーバーで参加する。 深山教授は「画像診断は現状では解剖の代替とは言えないが、解剖が難しい部位の情報を得たり、より的確な解剖を行うための事前情報を得ることが期待できる」と話している。 共同通信の記事は酷いです… 「死後画像で十分」はわずか3% 厚労省研究班の調査で 2010/06/12 17:02 【共同通信】 診療に関連して死亡した患者152例の死因を死亡時画像診断(Ai)と解剖の両方で調べた結果、所見がほぼ一致したのは20%で、「Aiだけで死因が究明できた」と医師が判断したのはわずか3%だったことが12日、厚生労働省研究班の調査で分かった。 診療関連死をめぐり、解剖と比較したAiの効果検証は初めて。調査に当たった深山正久東大教授(病理学)は「診療関連死の死因調査では、解剖の代わりにはならない」と分析。遺体を傷つけないAiを遺族が求めるケースが増えつつあるが「限界を十分に説明し、あくまで補助的に使う必要がある」としている。 調査は09年度に東大病院や筑波メディカルセンター病院など7機関で実施。152例はほとんどが各機関で診療中に亡くなった患者で、遺族の了解を得てCTで遺体の画像を撮影した上で解剖。その後、放射線科医約10人に画像と解剖所見を比較してもらった。 その結果、「Aiと解剖所見の一致水準が高い」と判断されたのは37例(24・3%)。詳しい組織検査まで実施した125例に限ると26例(20・8%)にとどまった。http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061201000414.html 「Aiだけで死因が究明できた」と医師が判断したのはわずか3%それが何か?「Ai」が「解剖」より情報量が少なく、死因に近づきにくいのは当たり前の話です。 現在の解剖医の数が絶対的に不足しており、また、解剖を嫌がるご遺族が多いですから(自然な感情ですよね)、少しでも「死因」に近づくために「Ai」が考案されているのでしょうに…(怒)「Ai」と「解剖」を比較して、『Aiは役立たない』と結論づけるのはナンセンスです。読売の記事はまだ好意的ですが、 正確な死因特定には解剖が必要なケースだったが、解剖を補完する効果は期待できた。とあります。どんなに多くの医師が考えて、解剖して、Aiなども駆使しても、死因が不明なケースは沢山あります。医学とはそういうものなのですが… |
全体表示
[ リスト ]




はじめまして。海堂尊先生は怒るのでしょうか?私は普通の主婦なので深いことがわかりません。たまたま読売新聞ではやぶさの記事を読もうとしたらCTを死因究明に役立てるというよく見た文面に吸い寄せられました。小説と現実がリンクした〜と、先生に拍手していたのですが・・。
2010/6/14(月) 午後 8:53 [ みわみち ]
某作家さんは、機嫌悪いでしょうね。 ニャリ。 いきなり切る医者がいないのと同じで、検査は大事です。が、それだけで、は、と言うことです。 すべてを導入して、です。画像でしか分からないものもある。直接目でみて、触って見て分かるものもある。病理、化学検査しないと分からないものも。どれかが欠けても、究明には近づかない。
薬物服用での水死なら、どうします。
2010/6/14(月) 午後 11:23 [ おみぞ ]
個人的には共同の記事は、正直と思います。
画像診断だけでは、このようにです。
お亡くなりなった方には、問診できませんからね。
2010/6/14(月) 午後 11:26 [ おみぞ ]
仮に死後画像診断だけで済ました場合に、放射線科の先生が訴訟に引きずり困れる恐れあり。
2010/6/14(月) 午後 11:34 [ おみぞ ]
海堂作品を読むまで、日本で死因究明がなされない割合が異常なほど高いとは知りませんでした。縄張り争いしてる場合じゃないですよね。素人考えですが、解剖が必要かどうかのスクリーニングとしてAiはもっと活用すべきなんじゃないかと思います。その意味で報道には、「所見が一致したか?」以外に、「異状を検知できたか?」という視点が欲しいですね。
2010/6/15(火) 午前 7:56 [ ジュリーママ ]
わずか3%だとしても、死因を特定出来たならばそれはすごい事だと思うのですが・・・。
家族の死後、解剖をお願いした立場でありますが、死因が分かったところで亡くなった人が戻るわけではない(当たり前のことですが)ので、遺体を傷つけたくないという日本人には最適な方法でしょうに・・・。
この100か0しかないものの考え方、どうにかならないものでしょうか。
2010/6/15(火) 午前 8:06 [ 小麦畑を渡る風 ]
病院でのAi導入の本来の目的は
【死因究明】と言っても、亡くなった患者さんに行なった治療の効果判定をすることにより、今後の医学発展に寄与するというのが一番の目的ではなかったんでしょうか?
最近の≪裁判のためのAi≫や≪警察署依頼の事件性のあるAi≫を病院が当然のようにしなければいけないという風潮には違和感を覚えます。
2010/6/15(火) 午前 9:46 [ saki ]
此処に最大の議論が抜けていることで、何のために死因究明をおこなうかか?。です。
遺族のため?。医者のため。訴訟のため?。刑事訴訟のため?。以後のために生かすため。
司法解剖は国の予算ですがが、それ以外は、医療機関の持ち出しか、遺族負担。
また。死後には、保険は適用されません。死後後の撮影は、医療機関持ち出しが、○○を潜り込ましている場合もあります。
死後画像撮影が主流となり、法医学絶滅し、他の血液検査等が撤退した時。 嘆いても遅い。
2010/6/15(火) 午前 9:47 [ おみぞ ]
死亡時画像病理診断(Ai=Autopsy imaging)
活用に関する検討委員会
第二次中間報告
死亡時画像病理診断(Ai)の実態の把握
及び今後の死亡時医学検索の具体的な
展開の方途について
平成 21 年3 月
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20090401_4.pdf
2010/6/15(火) 午前 11:17 [ おみぞ ]
多くのコメントを、有難うございます。m(__)m
おみぞさんやsakiさんがご指摘のように、
死因究明は何を目的として、誰がお金を出してやるべきか?
という議論がすっぽりと抜け落ちていますね。
紛争解決を目的とするのなら、Aiの精度でははなはだ不十分です。
死因究明とは、医学の発展のため、国民の健康の為に
国が金を出して行なうべきだと、私は考えています。
遺族の慰撫は結果として出来れば幸いですが、
第一の目的にすべきものではないと、私は考えます。
2010/6/15(火) 午後 6:52
おみぞさんにご紹介頂いたファイルに費用負担の話がありますが、
Aiや解剖をご遺族に申し出るケースは、何らかのトラブルが絡んでいることが多いですから
なかなかご遺族に「適正な金額」の負担をお願いしにくいかと、私には思われます。
2010/6/15(火) 午後 7:02
先生、お久しぶりです。
>死因究明とは、医学の発展のため、国民の健康の為に
>国が金を出して行なうべきだと、私は考えています。
>遺族の慰撫は結果として出来れば幸いですが、
>第一の目的にすべきものではないと、私は考えます。
私も同意見です。
死因究明の目的にもう一つ付け加えるとしたら「死者の人権保護」だと思っています。
死者の人権を保護することによって、現在生きている国民の人権、健康も守られる、と考えています。
誰がその費用を出すのか、というとやはり公、公費でやるのが適切ではないでしょうか。どの程度のお金を投入してそれをやるのか、というのはもちろん議論が必要なのでしょうけれど。
それと、遺族の慰撫を第一の目的にしていては、親族内殺人を発見できなくなると思っています。
「遺族のため」というのは性善説すぎるでしょう。
2010/6/17(木) 午前 8:20 [ slummy ]
slummyさん、こちらこそご無沙汰です。
>死因究明の目的にもう一つ付け加えるとしたら「死者の人権保護」だと思っています。
その通りですね。
現在、「死因究明制度の在り方に関する研究会」が行われていますが、
>死者の人権を保護することによって、現在生きている国民の人権、健康も守られる
と私も考えます。
医療行為を含めた(爆)犯罪死を見逃さない為にも、
死因究明制度の充実は私も望んでいます。
>遺族の慰撫を第一の目的にしていては、親族内殺人を発見できなくなると思っています。
確かにその通りですね。
脳死移植にも関係する話です。
2010/6/17(木) 午後 3:23
報告書は(多分)こちらです。
http://humanp.umin.jp/pdf/sougou.pdf
2010/6/17(木) 午後 3:30
Aiは全く新しい技術です。
解剖は100人死んでもそのうち数人しかできません。
Aiなら100人死んだらその100人を全て解析できます。
解剖は対象となる症例をこれまでの経験で選ぶため、予想もできない症例は見過ごされてしまいます。
解析にも時間がかかります。
それが新型インフルエンザウィルスなどの前例のない医療問題で、解剖が無力な理由です。
2010/6/17(木) 午後 8:49 [ 病理医 ]
↑すいません、「初めまして」と書くのを忘れました。
ふと通りがかったのですが、大変面白く読ませて頂きました。
2010/6/17(木) 午後 8:53 [ 病理医 ]
病理医 さま。
NY検視局の剖検ですが。
総合で行われておりますし。
http://www.archivesofpathology.org/doi/full/10.1043/1543-2165-134.2.235
問題は訴訟の可能性もありますので。そちらの対応もとなります。
上記は、厚生省の管理下での議論ですが。法務省の司法解剖。厚生省でも、保健局結核感染症課管轄の検疫法での行政解剖もございます。 上記も含めた議論を必要とした死因究明のあり方を必要としていると思うのですが。
いかがでしょう、先生。
2010/6/17(木) 午後 10:14 [ おみぞ ]
病理医さん、おみぞさん、確かにAiは手軽にでき、
費用や人的負担も解剖と比べれば、ずっと軽いです。
ただ、新たな情報が新たな疑念や紛争を巻き起こす懸念がありますので、
私は現状では「どんどんAiしましょう」とは、ご遺族に薦め難いですね。
2010/6/18(金) 午後 1:20