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日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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「気持ちいい」出産!河瀬直美監督最新作『玄牝-げんぴん-』サンセバスチャン国際映画祭で受賞に期待!
2010年9月22日 22時31分 シネマトゥデイ

映画『殯(もがり)の森』で第60回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞し、第62回カンヌ国際映画祭では日本人初のみならず、女性初として功労賞が贈られた世界的監督・河瀬直美の新作映画『玄牝-げんぴん-』は、自然分娩をそっと見つめながらも、観る者の思考を巡らすドキュメンタリーだ。本作は先日行なわれたトロント国際映画祭でワールドプレミア上映され、現在スペインで開催中の第58回サンセバスチャン国際映画祭のコンペティション部門に出品されている。

 『玄牝-げんぴん-』は、愛知県岡崎市で「自然なお産」を行なっている吉村医院を舞台に、同院の院長や妊婦たちなどへのインタビューから自然分娩をありのまま描き出すドキュメンタリー映画。同院が行なっている自然なお産とは、院長の考えのもと、薬や医療機器など人工的な介入をせず、女性本来が持っている「産む力」を信じて出産する方法だ。出産に向けて心と体づくりの大切さを伝えるため、院内に建つ江戸時代中期の古民家は、まき割りや戸板拭きなど昔ながらの労働が行なえるよう妊婦たちに開放している。

 映し出される妊婦たちは、一様に自然分娩を選んだことで、出産に対する不安や恐怖がなくなったといい、分娩台ではなく畳の上での実際のお産シーンでは、「気持ちいい」や「ありがとう」といった出産を終えたばかりの母の声がこだまする。お産は痛くて苦しいものだと思っている人や、出産につらい思い出がある人は目からウロコかもしれない。ただ、人工的な介入で救える命があることも事実で、単に自然なお産に臨む妊婦たちの生き生きとした姿をとらえるだけではなく、出産という行為自体を静かにそっと見つめているのだ。美しい映像もさることながら、観る者それぞれが思いを巡らすことのできる秀逸な作品だ。

 スペイン語圏で最も歴史と名声のあるサンセバスチャン国際映画祭で、世界の作品と競い合っている本作。受賞といううれしいニュースが飛び込んできてほしいものだ。第58回サンセバスチャン国際映画祭は25日まで開催。
http://www.cinematoday.jp/page/N0027023

結局、国際批評家連盟賞を受賞したそうですね…(この賞は5回目だそうで…)
私を含めた、日本国内での批判が耳に入るはずがないですからね…orz

地元紙「エル・ディアリオ・バスコ」の星取表では、10点満点で平均5.5点と、
コンペティション作品15本中8位という評価だったそうですが…

映し出される妊婦たちは、一様に自然分娩を選んだことで、出産に対する不安や恐怖がなくなったといい

母児が危険にさらされる確率は、激増しますけどね…

ただ、人工的な介入で救える命があることも事実で

『人工的な介入』を完全に拒絶するなら良いのですが、

吉本多香美さんのように、本当に困ったら周囲の病院に搬送するんですよね…(怒)


こんな映画が全国で上映されて「勘違い妊婦」が激増したら、
崩壊の続く産科・小児科医療現場はどうなってしまうのでしょうか…

産科・小児科学会には何らかの対策をお願いしたいものですが、無理なのでしょうかね…(涙)



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閉じる コメント(26)

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この映画の予告編を見ました。
老医師が「昔は死産なんてほとんど無かった」というシーンがありました。(少し不正確かも)
この老医師の死生観は普通の人を超越しているようではありますが、勘違い妊婦予備軍を生みそうな危険な映画だと思いましたよ。

2010/9/28(火) 午後 9:32 [ ]

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テレビの影響力は偉大です。映画が話題を呼びテレビで取り上げられる。
はぁ・・・ため息しか出ません。。

2010/9/28(火) 午後 10:21 [ まりん ]

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先進国の恥じゃ!!

それこそ血の滲むような努力で築き上げてきた妊産婦、新生児死亡率。。。世界に誇れる数字であると思います。

それを踏みにじるような作品です。

怒りを抑えきれません・・・。

2010/9/28(火) 午後 10:59 [ las*ij* ]

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映画の予告編にて
「お産で赤ん坊が死ぬことも、母親が死ぬこともあってはならないと
今の産婦人科学会が言っているけど、それは間違いだと思う。
死することはある。だから命が産まれる。」

と吉村先生はおっしゃってます。

その一方で、吉村医院のHPには
「2004〜2006年
分娩数 910件
吸引分娩 0.7%
搬送率 6%
帝王切開率 3.4%(※)
※当院では帝王切開を実施しておりません。
帝王切開率は、搬送先での実施率を示しています。」

この搬送率6%という異常に高い割合が気になる。
一般の開業医で100人中6人も周囲に搬送するはずないでしょう。
いかにちゃんと診てないかわかりますね。

せめて帝王切開くらいは自分のところでやってほしい。
そこくらいしか、医師の必要なところはないでしょうにね。
どうして、信用されるのか、本当に不思議

2010/9/29(水) 午前 0:08 [ 首都圏の産科医 ]

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医学・医療の問題以前に、なんか、妊娠・出産という状態の把握の仕方が、この監督さんは、少なくとも自分とはちがうんだと思います。たとえば、母親=妊婦と、あかんぼ=胎児との距離感とか、そういう部分が……。

妊娠・出産なんて、どこにお世話になろうが・なるまいが、すでに「十分に自然」な現象なわけで、産み方をきめる出発点もそこにあるはず。大事なのは、どこで産もうが「自然」な妊娠・出産に、どう能動的に関わるか、じゃないでしょうか。それって、「どこで産むか」だけじゃないはず。選んだ産み場所の中で、どこまで能動的に関われるかだって、というか、そっちの方が大事なはず。(あくまでも伝聞情報の範囲内ですが)、この映画の舞台になった場所だと、能動的に関われるということは思えないです。(たとえば、搬送率。ふだんから施設間連携がないということは、どこに搬送されるかもわからないわけでしょう? 帝王切開になったときにどこに行くかもわかっていないとすれば、それで出産と能動的に関わったことになる?)。ここのお世話になる妊婦さんって、もしかすると、すごく受け身なんじゃないでしょうか。

2010/9/29(水) 午前 8:31 [ Sakino ]

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こんな危機管理意識ゼロの勘違い妊婦が激増すれば、間違いなく救急リスクは激増し、ただでさえ危機的状況の産科医療を崩壊に追い込むでしょう。
学会あげて自宅出産の危険性を強く訴えていくべきですよ。
真っ当な産科医療を護るためには。

2010/9/29(水) 午前 9:24 [ NMD ]

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多くのコメントを有難うございます。m(__)m

>ここのお世話になる妊婦さんって、
>もしかすると、すごく受け身なんじゃないでしょうか。
なるほど…

「吉村医院で産む」ことで満足して、
それ以外の「雑音」に耳をふさいでいる可能性は高いのかもしれませんね。

先日も「めざましテレビ」で取り上げられたそうですが、
公開が近づくと露出も増えてくるのでしょうね…

何とかなりませんかね…

2010/9/29(水) 午後 0:51 さすらい泌尿器科医

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話題になるたびに、危険性に言及していくしかないのでは?
あとは、数字を明確化するとか...。

何か、問題点についての情報が伏せられているそうですよ。
> 紹介の際

2010/9/29(水) 午後 2:56 [ luckdragon_2009 ]

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自然自然と拘るならば母乳育児の方をもっと強調してもらいたいもんです。ニュージーランドでは可能な限り母乳を与え続けることが指針となっています。断乳なぞ昔の話。

2010/9/29(水) 午後 8:07 Wagon the 3rd

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初めてコメントさせていただきます。
私が自然分娩にとことんこだわっていたら長男は生きて産まれなかったでしょう。推奨する方からすればわずかな確率の問題かもしれませんが、今元気に成長している息子を見ればそんな一言では終われません。自分で選択するなら結果にも責任を持つべきでしょう。

2010/9/29(水) 午後 10:04 [ ヘニーデ姫 ]

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これ、周囲の病院では、やはり諦めムードなんですかね。
何か、話題にされたら、さらに疲弊しそうな。
実際、抗議してもよいように思うのですが。実害出そうですよ。

ちなみに、Yosyanさんが違う話題で言われていましたが、日本でも母乳に拘り過ぎて、小児科でも困ってしまうケースとか出ているようですよ。
あまり固執してしまうのも良くないのでは。
特に母親に心理的負担が大きいようです。
> 母乳に拘り過ぎると

# 固執しなければ、母乳自体は赤ちゃん自体には有益ですが。

2010/9/30(木) 午前 0:18 [ luckdragon_2009 ]

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やはり保健体育か何かで、妊娠出産の心構えと最近の歴史みたいなのを学習すべきなような気がする。

最近の妙な「自然出産」の情報氾濫を見ていると。

2010/9/30(木) 午前 0:22 [ luckdragon_2009 ]

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>これ、周囲の病院では、やはり諦めムードなんですかね。
こんな危険地帯で好き好んで産科を運営し、
吉村医院存続に手を貸しているわけですから、
放置でよくね?

2010/9/30(木) 午前 9:12 [ nya*aj* ]

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吉村医院、搬送症例が訴訟にならないことでも有名と聞きました。
ある意味、現代医療で最も重要なポイントで完璧に近い能力を発揮しているので、
この点では大いに学ぶ所があるかもしれません。


もっとも私も一人、手術がド下手だがムンテラ技術でカリスマドクターって人知っていますが、
(積極的に)嘘は言っていないけど本当のことは(全く)言っていない。
都合の良い方へ誤解するように積極的に誘導している。
ってレベルです。
吉村医院の院長はどうなんでしょうね?

2010/9/30(木) 午前 9:27 [ nya*aj* ]

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NATROM先生のところで、搬送されちゃう病院で勤務していた先生のコメントがありましたよね。
曰く「良くも悪くも洗脳がすごくて、不幸な事になっても訴訟にならない。あの人のさだめじゃの一言で納得されるんだそうです。でもそれが効かない人が周辺の病院で1度でもあればいっせいに撤退になるでしょう」みたいな話。
とことん頑張るので、あと1時間早く搬送してくれればみたいなコメントもありましたね。
私それみて「そんな説得力があるなら搬送しなくても大丈夫じゃね?」って思ったんですよねぇ。
自分のところで帝王切開が出来ないとしても、「さだめじゃ」で済むならそのほうが周辺の病院やそこに通う妊婦さんがストレス感じることも無いわけで・・・
妊婦さんが「自分とぶつからないように祈る」っていうコメントがあって、唯でさえ出産を控えてしんどいのにすごく可哀相だと思いました。

2010/9/30(木) 午後 0:36 [ cha*o*ile05** ]

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NATROM先生のところでの話は、私も見ています。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20100209
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070707

今回の映画化(による患者増)を、「周囲の病院」の方々がどう思っているのかは
私も知りたいところです。

少なくとも、深刻なトラブルにはなっていないのでしょうね…

2010/9/30(木) 午後 10:55 さすらい泌尿器科医

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ヘニーデ姫さん、過剰な自然分娩嗜好は、
さまざまな理由によって、医学の力を借りざるを得なかった方にとって
(吉本多香美さんのだってその1人です)
侮辱以外の何物でもないですよね。

>自分で選択するなら結果にも責任を持つべきでしょう。
という事を徹底してないのに、
偉そうに発言するところも腹立たしいです。

LUPO先生の「産科女医からの大切なお願い〜妊娠・出産の心得11カ条〜」を読め!
と言いたいですね。

2010/9/30(木) 午後 11:07 さすらい泌尿器科医

遅ればせながら、コメントさせていただきます。

私はT女子大付属の病院で二人を出産しましたが、都立病院NICU勤務の友人に『うちだったら、絶対に帝王だよ。』という一人目を下から産ませていただき、医療の必要性を認識している人間です。

ですから、最近のめざましの吉村医院を見ても『宗教だよ』くらいにしか思えませんが、同じのを見た近所の方が『良いなぁ』と言ってたので驚きましたが、
出産を経験している方ですら、良いと受けとるなら、間違いなく「勘違い妊婦」が激増する気がして不安です。

それと、 首都圏の産科医さんがコメントされていた、
吸引分娩 0.7%
搬送率 6%
帝王切開率 3.4% で、搬送率が高いとのことでしたが、これは素人には全く解らないのです。
逆に100人いたら、9人くらいしかリスクがない。くらいに映ってしまうと思いました。

ぜひ、 luckdragon_2009さんのコメントのあるとおり
数字を明確化 … 比較対象ありきで、妊婦さん達に伝えていけるシステムがあれば、と思いました。

2010/10/1(金) 午前 0:48 [ こぶりんぷー ]

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こぶりんぷーさん、マスコミは都合の悪い情報は隠蔽して報道しますから、
影響されて「勘違い」してしまう人は、大勢出てしまうことでしょうね…

要はマスコミ報道を鵜呑みにせず、自分でも調べることが大切なのでしょうね。

2010/10/1(金) 午後 2:09 さすらい泌尿器科医

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ふと出た疑問。
吉村医院から搬送になって他所で帝王切開になった人が、次回の妊娠出産で吉村医院を希望した場合はどうしてるんでしょ?

2010/10/12(火) 午前 7:59 [ REX ]

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