うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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ひどい病院だ?


院内に高齢者128人 医師ら置き去り?避難指示の双葉病院
河北新報 3月18日(金)6時13分配信

 東京電力福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)の事故で、避難指示が出ていた双葉病院(双葉町)に救助のため自衛隊が病院を訪れた際、医者や看護師らが一人もおらず、高齢の入院患者128人が取り残されていたことが17日、分かった。県災害対策本部が明らかにした。
 患者のうち14人は、移動途中や避難先のいわき市内の高校で、16日までに死亡した。
 県災害対策本部によると、死亡したのは入院していた男性6人と女性8人。自衛隊が病院に救助に向かったのは14日か15日で、避難所へ移動するバスの中で2人が死亡し、12人は避難所に着いてから死亡したという。
 県の担当者は「なぜ入院患者だけがいたか、現段階では分からない。避難する中で混乱が起きることはあるが、もし高齢者だけを置いて避難したとしたら許せない」と話している。

◎透析の患者都内に移動/いわきなど

 東日本大震災で、いわき市などの人工透析患者約410人が17日、治療を続けるため東京都内の宿泊施設や病院に避難した。
 都によると、透析患者を支援する「日本透析医会災害情報ネットワーク」の要請を受け都が滞在先を手配し、バスで4時間かけて移動した。透析治療には大量の水が必要だが、被災地では水不足が深刻で、注射針の確保も困難という。
 家族から離れて避難したいわき市の酒井カツ子さん(77)は「長旅で疲れた。1人でこの先不安だ」と話した。

患者避難、医師ら付き添わず 21人死亡の双葉病院
2011年3月18日1時43分 朝日新聞 
     
 福島第一原発の半径20キロ圏内にあり、避難指示を受けた双葉病院(福島県大熊町)から運ばれた患者が相次いで死亡した問題で、病院関係者が搬送時に付き添っていなかったことがわかった。福島県が17日に発表した。 

 県によると、同病院には338人が入院し、うち146人は寝たきりや病状が重い患者だった。14日午前11時すぎに同原発3号機が爆発したのに伴い、陸上自衛隊などは1415の両日に患者を3回に分けて救出した。 

 陸自が14日に救出した時は、病院には病院長のほか職員が数人いた。しかし避難所までは付き添わず、15日の午前と午後に計55人を搬送した際も病院関係者の付き添いはなかったという。県によると、移動時に患者の病状が確認できない状態で、搬送中や搬送後に計21人が亡くなったという。 

 県が15日深夜に病院長と連絡を取ったところ、「第一原発が爆発したので、川内村で自衛隊を待っていた」などと説明したという。県の担当者は「付き添うべきだった」と話している。 
http://www.asahi.com/national/update/0318/TKY201103170566.html

「患者を置き去りにして逃げるなんて、双葉病院の医者や職員は何て酷いんだ!」と、
これらの記事を読めば普通思いますよね。


こういう記事なら、印象はまったく変わるのにね…
福島・双葉病院、患者だけ残される
2011年3月18日 読売新聞

 避難所に向かう途中と到着後に計21人が死亡していた福島県大熊町の「双葉病院」と、同じ医療法人が経営する近くの介護老人保健施設で、自衛隊が救助に行った際、一部の患者を残したまま医師や職員がいなくなっていたことが分かった。

 同病院と施設は福島第一原発の10キロ圏内にあり、12日に出た避難指示の対象地域となっていた。自衛隊から入った連絡として県災害対策本部が17日に明らかにした。同病院の鈴木市郎院長は、「警察の指示に従ったが、結果的に置いていったのは事実」としている。

 県などによると、避難指示が出た2日後の14日、自衛隊が同病院に救助に向かった。当時、同病院と介護老人保健施設には計300人以上の入院患者らがいた。このうち一部患者らを自衛隊が14日昼前にいったん救出した後、再び病院に到着した時は、寝たきりの患者ら98人がベッドに取り残され、職員はいなかったという。

 一方、鈴木院長によると、最初に病院に到着した自衛隊は患者と同施設の入所者の計約130人を救出。自力で脱出した人もいたが、1回目に救出しきれなかった患者98人と鈴木院長ら職員4人、警察官が残された。

 その後、15日午前1時頃になって、一緒に残っていた警察官から避難するよう求められ、院長ら職員4人は患者を置いて、警察官とともに隣の川内村に避難した。そこで合流した自衛隊と共に病院に向かおうとしたが、避難指示の対象地域のため、自衛隊だけで向かうことになり、98人は救助されたという。鈴木院長は「二度目に自衛隊が来るという時間になっても来なかった。日付が変わり、警察官から避難を求められた。どうすることもできなかった」と話している。

一緒に残っていた警察官から避難するよう求められ、院長ら職員4人は患者を置いて、警察官とともに隣の川内村に避難した

どうでしょうか?
上の2つの記事とは、病院長に対する見方はぜんぜん違ってきますよね。

「この(患者を置いたまま)避難を求めた警察官が悪い」という考え方もあるかもしれませんが、
まさに『後だしジャンケン』的発想です。

こういう、視野の狭い記事を書くマスコミが医療をも破壊しているのでしょうね…


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ちなみに、時事通信は初報を消したようです。(キャッシュも消してる…)


(ちょっと追記です)
国営放送もなかなかです…
避難の入院患者死亡 21人に
3月18日 4時49分  NHKニュース

原発事故による避難指示の対象になっている、福島県大熊町の病院の入院患者14人が避難所で死亡した問題で、別の避難所でも、この病院の患者7人が死亡していたことが新たに分かり、福島県が詳しいいきさつを調べています。

この問題は、原発事故で今月12日から避難指示の対象になった、福島県大熊町の双葉病院に入院していた高齢の患者など14人が、自衛隊の支援を受けて避難した福島県いわき市の避難所で死亡したものです。この病院には、寝たきりの患者など146人が入院していて、全員が今月14日と15日にいわき市や福島市などに避難しました。福島県によりますと、いわき市の避難所で死亡した14人のほかに、福島市などの別の避難所でも、あわせて7人の患者が死亡していたことが新たに分かりました。このうち、福島市の避難所で患者を診察した医師は「数日間、ほとんど治療を受けていない状態とみられ、避難所に着いたときにはひどい栄養失調状態だった」と話しています。福島県によりますと、支援に向かった自衛隊員が最初に病院に到着した際、院長ら3人がいましたが、患者らの避難には付き添わず、翌日の15日に避難する際には、院長ら医療関係者は見あたらなかったということです。院長は、福島県に対し「15日は隣接する村まで自衛隊を迎えに行っていた。警察から、原発で爆発があったので病院に戻るのは無理だと言われ戻らなかった」と話しているということです。あわせて21人の患者が避難先で死亡したことを受けて、福島県は、患者の管理などに問題が無かったか詳しく調べています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/k10014750431000.html

青木先生もあきれてます。
 

閉じる コメント(14)

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私の住んでる関西のテレビニュースでもこれを報じてましたが、
キャスターもコメンテーターも「ぎりぎりの判断だったんでしょう」と医療者・警察官の行動を理解されてましたよ。
阪神の経験があるので、被災地が通常では考えられない状況になる事は理解されてるようです。

2011/3/18(金) 午前 10:02 [ 通りすがり ]

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訂正発表が出たようです。

「避難時に院長いた」=福島県が訂正発表 (時事通信) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000014-jij-soci

2011/3/18(金) 午前 10:09 [ KRTさん ]

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朝日程度の煽り記事。
我々には慣れっこですよ、今更、驚くことじゃない。
今まで、さんざんやられてきた、そしてこれからも。

2011/3/18(金) 午前 10:16 [ 町医者 ]

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ふつうは誰か残っているものだからいるはずで始まると思います。でも100人の重症患者さんに院長一人なら、院長がかわいそうです。一緒に残れる人はどこにもいなかったというのなら悲惨ですね。それだけ状況がまだまだ悪いということでしょう。

2011/3/18(金) 午前 10:42 [ ゆずにすもも ]

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悪意報道、曲解報道
あげくに誤報
ですか・・・・・・・・

非常時まで医療者を叩きたいのですかね。

ていうか、仮に、全員逃げていたとしても
現地は戦地にも近い非常地帯で、自分の命に危険があったのです
緊急避難が適応されます。何の罪もありません。

それが職業使命に反するというなら
マスコミは3号炉の前にたって、命を賭して報道をすべきです。

2011/3/18(金) 午後 3:41 [ temple93 ]

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個人的には、福島県立病院に勤めている時点で医師の負けだと思いますよ。
県担当者のコメント、医師を陥れる気満々でしょ。
大野病院事件の時と、な〜んにも変わっていない地元メディアと県担当者の思考回路に反吐が出ます。

2011/3/18(金) 午後 4:15 [ ちや ]

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goo.gl/6wc5e
精神科病院みたいですよ。
県立病院じゃないです。そっちは双葉厚生病院
goo.gl/Wait8

2011/3/18(金) 午後 5:25 [ へなちょこ ]

こんな非常事態、発災中に、綺麗ごとや、無茶をいう、マスメディアに反吐がでます。
スタジオで、ヌクヌクと言いたい事いう、アナウンサ−、専門家に、何がわかるのでしょうか。
仮にこの対応が不味いとしても、復興した後に、論じればいい事だと思います。

2011/3/18(金) 午後 6:10 KIDNEY

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並べてみるととてもわかりやすいですね。ありがとうございます。

極端なことがいわれてるときには、何かが抜け落ちてるということでしょう。感情に引っ張られちゃうんじゃないでしょうか。

それは誰でもあることだけど、大変なのはマスメディアはすごく声が大きいってことですね。大勢に伝わってしまう。
頑張っている医療関係者の方をうちのめしたりする。

2011/3/18(金) 午後 10:04 [ aiu*o1*2* ]

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>個人的には、福島県立病院に勤めている時点で医師の負けだと思いますよ。・・・・まったく同感です。原発利権に群がった、政治家・東電幹部・天下り官僚などに対する国民の批判の矛先をかわすべく、医師はスケープゴートにされる危険があります。
本来なら大野病院事件の時点で県外退避していたらよかったのでしょうけど、現実にはなかなかそうはいきませんからね。ところで大野病院と統合した双葉厚生病院と双葉病院は別個なんでしょうか。紛らわしいけど因縁めいてますね。

2011/3/19(土) 午前 6:10 [ たんたんぼう ]

こちらに誤報の経過がまとめられています。
http://www.kotono8.com/2011/03/18futaba.html

震災に関するニュースは取材する前から「首相が管理能力が低くて、東電は事故隠しをしていて、放射能は漏れていて、病院の医師は患者を置いて逃げ出して、自衛隊や警察は頑張っているのに官僚はノンビリ見物していて、市役所の職員は被災者を冷たくあしらう・・はず」という思い込みを感じます。

病院が悪くなければ警察が悪い、県が悪い・・と次のターゲットが作られるのでしょうか。

私の知人は霞ヶ関勤務ですが、官僚の方々も必死で働いているとブログにコメントが入っていました。
悪者を作っても救われる人はいないと思います。

2011/3/19(土) 午後 5:01 [ bloom@花咲く小径 ]

こんな中と半端な書き方しないで、はっきり書けばいいんですよ
「医者はどんな時もいるべきだ。例え自分が被爆して死んでも病院に残りつづけるべきだ」と。
そう書けば、「非人道的な言い分!」と非難されるはずですよ。
結論的にどうするべきだったか?も書かないで批判するのは卑怯ですよ!

2011/3/19(土) 午後 11:38 あい

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この出来事に関して、誤解してる人が多いと思われます。
転載しますね。転載・拡散しなければと思います。

2011/3/22(火) 午前 9:22 まお

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多くのコメントを有難うございます。m(__)m

21人もの患者さんが亡くなったことや、
自衛隊が2度目に到着した時に職員が残ってなかったのは事実ですし
悪い結果なのは間違いありませんが
「置き去りにした」は事実誤認ですよね。

県の発表を受けての、初報での間違いは仕方がないと思いますが、
その後の名誉回復は十分とは言えませんよね…

町医者さんのおっしゃる通り、何時もの事ではありますが…

2011/3/22(火) 午後 1:48 さすらい泌尿器科医

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