うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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地元紙の追い打ち?

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避難指示の双葉病院 新たに7人死亡 搬送スタッフ付き添わず
2011年03月19日土曜日 河北新報

 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の事故で避難指示が出ていた双葉病院(大熊町)と近くの関連介護施設から搬送された高齢者が死亡した問題で、県災害対策本部は18日までに、死者は当初の14人から7人増え、21人だったと明らかにした。

 災対本部の説明では、救助のために自衛隊が病院などを訪れた14日、院長ら数人の職員と患者合わせて約150人が残っていた。災対本部は当初、自衛隊到着時に「医師や看護師が一人もいなかった」と説明したが、訂正した。

 病院から14、15日に計3回、バスで患者を搬送した際、いずれも医療スタッフは付き添わなかった。2回目の搬送時には既に、院長らは病院にいなかった。院長は災対本部に「原発事故を知り、隣の川内村に避難した」などと説明したという。

 双葉病院のスタッフが搬送に付き添わなかったことについて、日本救急医療財団の島崎修次理事長は「にわかには信じられない。どんな事情があれ、医療スタッフの誰かが付き添っているべきだった」と指摘した。

 患者の多くが避難してきたいわき光洋高(いわき市)によると、付き添っていたのは、県相双保健福祉事務所の職員1人だけだった。周辺の病院から医師や看護師が駆け付けたが、14人が死亡する結果になった。

 新たに死亡が判明した7人は、自衛隊によって伊達市や福島市の避難所に搬送された患者に含まれていた。

 福島市で診察した医師は「脱水症状を起こして危機的な状態なのに、患者さんの名前や病状すら分からない状況だった」と話した。
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110319t63024.htm

どんな事情があれ、医療スタッフの誰かが付き添っているべきだった

平時なら、当然そうするべきですが、

院長ら数人の職員と患者合わせて約150人が残っていた。

というように、
『患者数≫病院職員数』なのですから、物理的に不可能だと私は思うのですが…
避難所が1ヶ所で、全員をほぼ同時に運べるならともかく…

患者さんの名前や病状すら分からない状況だった

搬送を受ける方としては、確かにこれは困ります。

カルテだけでも持ち出せれば良かったのですが、そうもいかない状況だったろうと思われます。

21人もの患者さんが亡くなった事実は重いですが、
病院の名誉を回復するどころか、こういう記事を出すとはね…



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一方、今日の社説でこんな事を書いてます…
東日本大震災 医療支援急ごう/チームが動きやすい環境を

 震災で負傷した人の治療に医師、看護師ら病院のスタッフは不眠不休で対応している。水、食料がまったく不足している状況は、被災地近くの病院も、搬送される仙台市など都市部の医療機関も同じだ。人命を取り留めることを何よりも最優先にスタッフは走り回っている。

 一人でも多く、手術や治療を受けるためには、医師らが十分に腕を振るえる環境をつくることが重要だ。処方される薬も患者にとって命綱。長持ちさせながら大切に使いたい。

 こうした病院の中には、一般外来の受け入れを続けている所もあるが、病院がフル回転できるように、症状が軽いかかりつけの患者は受診日の間隔を空けるなどして通院を控え、回復しそうな人は家で様子を見るなど、緊急時に見合う対応が必要だろう。

 太平洋沿岸の街にあった多くの中核病院は津波で水没したり、スタッフが流されて行方不明になったりで、医療機能が失われた。
 宮城県内では、東北大病院、石巻赤十字病院など14カ所の災害拠点病院にけが人や病人を搬送し、職員総出で治療に当たっているが、手が足りないのが実情だ。

 搬送指示などを担っているのが、宮城県庁に設けられた災害対策本部。医師8人が「災害医療コーディネーター」として張り付き、電話などで、けが人の症状と病院の空きベッドの状況、受け入れ態勢などを把握して、総合調整を行っている。

 しかし、震災後、通信事情の悪い状態が続き、病院と連絡が取れないなど情報が不足している。実態を正しく把握するまでには時間がかかるとみられるが、情報の正確さが対応を大きく左右する。関係機関を結ぶ連絡網を早急に整えたい。

 手術や治療には大量の水、電気が必要とされる。断水の地域もあり、一刻も早い復旧が待たれる。
 医薬品は在庫が切れた後が心配だ。新たに仕入れるにも車の燃料が足りず、運び入れることができない病院もある。医薬品業界は薬を切らさないようメーカー、卸会社など総力を挙げて用意し、病院に届けてもらいたい。

 各病院には、全国から100を超える災害派遣医療チーム(DMAT)が駆け付け、支援を続行中だ。ただ、医療活動が長引くのは必至で、今後、スタッフが疲弊することが予想される。

 交代要員として、休職中の看護師、高齢で引退した医師らに応援を頼んではどうか。いまは、国難とも言える非常時であることを真っ先に考えたい。
 仙台市では一部の開業医が診療を再開した。被害を受けた宮城野区、若林区は少ないが、青葉区では170を超える医院が診察を始めている。

 開業医が加入する仙台市医師会などは、県の災害対策本部と情報を共有して患者の受け入れ、転院などをスムーズに行えるよう積極的に役割を果たしてほしい。

 それぞれの専門集団が連携、補完し合えば効率的な医療が期待できよう。被災者だけでなく、現場のスタッフもそれを望んでいる。

2011年03月19日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2011/03/20110319s01.htm

閉じる コメント(9)

病状のわかる医師や看護師が次々搬送に付き添ってしまったら誰が残った患者を診るのですか?
都心の設備も人員もそろったところでやってる救急と、地方の一病院がやることになった搬送ではワケが違いますよ。この偉そうな救急財団って、なんですか??
病院に残ってなくてもたたくくせに。
じゃぁどうしたらよかったというのか?ちゃんと説明してほしい!

2011/3/20(日) 午前 0:24 あい

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さすが福島、やぱり福島、福島クォリティと揶揄されるだけありますね。
こんなときにも医療者叩きに余念が無い。
今どれだけ多くの人が医療の手を必要とする非常事態か、平時でも足りてない医療者を誤解と取材不足で叩く愚をわかってませんね。

2011/3/20(日) 午前 4:32 [ 通りすがり ]

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安全な場所から批判するって最低です。
何かあれば医師は命を賭して患者を守らなければいけないのですか?
そうだというなら、まずあなたが被災地に入って陣頭指揮をとるべきだと言ってあげたい。

原発事故による避難勧告に従って、最初は患者に付き添って病院を離れた関係者たちが、再度戻って付き添いまた戻って付き添いと何往復もしなければいけないということでしょうか?
他の災害や事故ならそれもわかりますが、今回までそんな風に言うならお前がやれと言うだけです。
実際は戻ろうとしたのを引きとめられたという話ですから、まったくの言いがかりですね。

2011/3/21(月) 午前 1:58 [ しーぷ ]

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うろうろ先生、こちらも転載しますね。

2011/3/22(火) 午前 9:35 まお

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朝日の続報は、こんな感じです。

双葉病院長「避難迫られた。責任ない」 患者21人死亡
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103190139.html

病院長が言い訳してるように聞こえますね…

2011/3/22(火) 午後 2:09 さすらい泌尿器科医

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いわきから鴨川への移動でも、2人が亡くなったそうですね…
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110321-00000100-mai-soci

後から考えれば、反省すべき点はあるのでしょうが、
こういう時くらいは責任追及を控えて欲しいものです。

2011/3/22(火) 午後 2:12 さすらい泌尿器科医

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この病院は精神科病院で、入院適応のない方でも開放病棟に40年ほど入院させていて閉鎖的に入院管理していたらしいですね。
恐らく事実上連絡可能な家族もなく社会的に孤立していて、社会的にも受け皿のない方々のステイのための場所だったのでは?
いずれにしてもこういう事態の時にわざわざ医師叩きする連中の無神経は一体なんなのでしょうね?

2011/3/22(火) 午後 5:30 [ NMD ]

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昨日の日付で、こんな記事があるそうです。
http://news.livedoor.com/article/detail/5430866/

>入院者約340人のうちの半数、開放病棟にいる患者のほとんどが、入院の必要のない人たちばかり。30年、40年と長期入院中の者ばかりだが、これはこの病院が経営維持のため彼らを“固定資産化”してきたからだ。

この記事を書いた記者さんは、幸せな人生を送ってきたのでしょうね…

2011/3/22(火) 午後 6:23 さすらい泌尿器科医

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うろうろ先生
こんなのもありますよ。かの有名な川島教授による誤報にダマされた二次的なデマですね。
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110321t73060.htm
地方紙まで聖地クオリティ。

2011/3/24(木) 午後 5:55 [ rad*o1*09* ]

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