うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

インフルエンザ

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2011. 6. 14 日経メディカルオンライン

今、忘れてはならないこと
ワクチン接種後副反応で接種率が激減のオーストラリア、インフル患者数が「ロケットのような勢い」で増加
近畿医療福祉大学 勝田吉彰氏

 南半球はこれから気温が下がり、インフルエンザの流行期に入ってゆく。今季はオーストラリアがどうなるのか目が離せない。昨年のワクチン接種後に起こった副反応騒動が尾を引き、接種率が大きく落ち込んでいるところに、感染者数が例年になく早いペースで立ち上がってきているのだ。

 昨年のオーストラリアは、ワクチン接種後副反応が子を持つ親たちを震え上がらせた。CSL社製Fluvaxの接種を受けた子ども達に、通常予期される5倍の高率で発熱・けいれん症状が出現し、犠牲者も発生してしまった1)。このため、5歳未満の小児には接種が見合された。原因究明には時間を要したが、同社製ワクチン接種群でサイトカイン(IFN-α、IL-1β、IL-6、IL-10、IP-10、MIP-1α)高値が確認された2)。さらに保健当局も、今季は子どもには同社製は使用せず他社製を使用することにした3)。つまり、ある程度原因も明らかになり対策もたてられ、理論上(おそらく実際にも)昨年のような騒動は発生しない態勢になった。

 しかし、世の親たちは納得しない。西オーストラリアではワクチン接種率が78%も激減してしまった3)。このボイコットの動きは全土に拡大しそうで、麻疹・風疹・流行性耳下腺炎にまで波及しまいかと医師たちは気をもんでいる3)。

 昭和の時代、日本でもインフルワクチン接種後副反応で接種率が激減し、わが国のワクチン製造態勢が悲惨なことになってしまった。こうした事情については、2009年パンデミックで広く知られるところとなった。同業者と話していると、これは「マスコミ報道のせい」で「副反応の補償制度がお粗末なせい」だという論をよく耳にするし、実際それは妥当でもあるのだが、それがすべてではない。世の親たちの反応というのもまた、国境を越えて共通するものがあるのだ。

 こうしてめっきり手薄になってしまった今季のオーストラリア免疫事情だが、ここで気になる動きがある。インフルエンザ患者数が前年同期比5倍のロケットのような勢い(skyrocketと表現5))で激増していて、ホラーなシーズン(horror flu season)という表現で報道されているほどだ6)。こちらの原因は異常気象で気温が低いことにある模様。

 例年になく手薄な態勢のところにskyrocketの勢いでインフルエンザが攻め込んでくるhorrorなシーズン、そんなオーストラリアがこれからどうなってゆくのか。日本人の在住数も多いこの国、他人事ではなく注目してゆこう。今後の帰趨によっては我々のシーズンに向けて胸に刻まなければならない教訓も色々出てくるかもしれない。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/pandemic/topics/201106/520206.html

私はこの話を知りませんでしたが、まったく他人事には思えませんね…

いつ日本で起きてもおかしくない話です。
(ちなみに、日本で使われているCSL社の製品は、ほぼ血液製剤のみのようです)



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別のワクチンですが、アメリカでも日本と同じような母親たちの反応が・・・。

世界のドキュメンタリー
「予防接種 大論争」
ttp://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/100921.html

既に放送は終了してまして、再放送の見込みは今のところありません・・・。

2011/6/14(火) 午後 8:24 [ las*ij* ]

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自然が一番も良いかも。みんな楽しく江戸時代の暮らし。 死因は感染症でしょうが。 飢餓もかも。

2011/6/14(火) 午後 9:44 [ omizo ]

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勝田氏のブログは英語が不得手な私にとって、海外のインフルエンザ事情について学ぶありがたい情報源です。

「母親の本能」といったら言い過ぎなのかもしれませんが、こうした発想を持つ方々が保護者である、という前提の元に国は防疫対策をたてる必要があります。
何でもかんでも【自己責任】では、すまされないのは間違いないように感じます。

2011/6/15(水) 午前 7:44 [ はにほ ]

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ワクチン関係で、このような記事を読みました。

ワクチン同時接種で男児死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110613-00000064-jij-soci

また、肺炎球菌とヒブとの同時接種だそうです・・・
生後2ヶ月とのことで、突然死の可能性も視野に入れてはいるそうですが。
4月からの接種再開だったのに・・
同時接種には慎重がいるのではないかな??と思う次第ですが。

2011/6/15(水) 午前 10:59 [ kum*tot*k* ]

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私は、勝田先生ご自身のブログの愛読者です。熱烈隠れファンです。w
いろいろ病気以外でも勉強になります。冷静な情報を載せてくださっているように思って、読んでクールダウンしています。これって、製造方法とか会社を変更して問題の解決を図って既にできて上での騒ぎなので残念に感じました。最終、オーストラリアの冬の終わりにどういう結果になるか、日本の冬の始まりには何か新しい情報が出るだろうことを待ちたいと思っています。

2011/6/15(水) 午後 1:49 [ ゆずにすもも ]

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確かに単一ワクチン接種が、副反応との因果関係特定に有利です。そこ変わり、針刺し回数が増えますし、間隔もひつようですから。その分接種に要する時間、苦労が増大します。乳児では、体調の安定が不安定ですから、接種時期が伸びる事もあります。 どのリスクをとるかでしかありません。

2011/6/15(水) 午後 2:35 [ omizo ]

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新型インフルでの重症者は日本よりもオーストラリアを含めて海外でかなり多いような印象です。
海外の人はあまりマスクをつける習慣がないのとどこかインフルエンザ感染症をなめてかかってる所があって、抗インフル剤も使用せず自然にみる傾向にあるので死者や重症者が多いという話を聞いたことがあります。
日本は世界でも圧倒的な多さの受診率の高さと抗インフル剤の使用頻度ですから重症者や死亡者がかなり抑えられてる気がします。
インフルエンザは流行感染しやすく社会的にも影響が大きいので、日本のような人と人の距離が小さい人口密集地域ではワクチン接種の必要性はオーストラリアに比べればはるかに高いと思いますね。
ワクチン接種の副反応は日本のように人口が多く母集団が多くなると一定数起こりうることは認識すべきです。

2011/6/15(水) 午後 6:04 [ NMD ]

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kumatotokoさん、その話は耳にしましたが、
因果関係が不明なので、現時点で大騒ぎするのは控えています。

社会全体への影響も考えれば、基本的にはワクチン接種をすべきだと私は思いますが、

はにほさんのご指摘のような、
わが子しか眼中にない「母親の本能」を考慮した
対応策や被害者補償が必要だと思います。

2011/6/16(木) 午後 4:20 さすらい泌尿器科医


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