うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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甲府病院事件の続報


朝日には、

「医師が患者に投与する際に見逃されていた可能性が高い。」

と書かれていますが、
普通は有り得ない話ですので、容易には発見できませんよね…




放射性薬剤の過剰投与 医師の指示なく実施 甲府市立病院
産経新聞 9月2日(金)7時56分配信

 ■ずさん管理認める

 放射性物質「テクネチウム」を過剰に含む検査薬を患者に投与していたことが判明した甲府市立病院(同市増坪町)は1日、小沢克良院長らが記者会見し、放射性物質の投与量などの管理を検査担当の男性放射線技師に任せきりだったことを明らかにした。法律上は医師の指示に基づき投与されるはずで、投与記録も実際より少なく記録していた。小沢院長は「医師の関与がなく行われ、放射線技師法に抵触する可能性がある。投与記録の改竄(かいざん)にもあたる」との認識を示した。

 同病院では平成11年以降、腎臓病の検査を受けた15歳以下の145人のうち84人に、日本核医学会の基準(推奨投与量)の倍以上のテクネチウムを投与していた。健康被害について、小沢院長は「診療録の調査で患者に影響はなく、通院患者についても有害な事象は確認されていない」としながらも「長期的な影響はリスクがないとは言えない。個別の健康相談などに対応したい。(患者と家族に)申し訳なく深くおわびしたい」と謝罪した。

 病院の説明では技師は50代のベテラン。保険診療報酬上は許容範囲内の投与量を記していたため、病院側も気付かなかったという。会見に同席した野方容子放射線部長は「(技師は)学会の推奨投与量が実態とそぐわないと考えていたと思う」と語り、不適正な現場管理だったと認めた。

 不祥事の再発防止に向け、小沢院長は(1)日本核医学会のガイドラインに基づく核医学検査(RI検査)における基本投与量の決定(2)医師による適正な投与量の指示(3)実測した投与量と残量の記録記載(4)薬剤師を放射性医薬品管理者に新たに任命し、投与記録をチェックする(5)2重のチェックを強化した検査マニュアル策定−を明らかにした。

過剰投与、放射線技師が少なく記入し記録改ざん
読売新聞 9月2日(金)11時14分配信

 甲府市立甲府病院が、放射性物質を使った検査で、日本核医学会が推奨する基準を超える放射性物質を腎臓疾患の子どもに投与していた問題で、同病院は1日、記者会見を開き、担当の男性放射線技師(54)が、実際の投与量より少ない数値を記載簿に記入するなど、記録を改ざんしていたと発表した。

 記者会見した小沢克良院長らによると、記録が改ざんされていたのは「放射性医薬品使用記録」。推奨値を超える放射性物質が使われていたのに、成人への推奨投与量で保険診療で請求できる「185メガ・ベクレル」と一律に記入されていた。

 会見に同席した野方容子放射線部長は「実際の投与量だと監査にひっかかるので、そのようにしたとのことだった」と説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110902-00000007-yom-soci


放射性物質の投与記録に虚偽記載 市立甲府病院の技師
2011年9月2日0時39分 朝日新聞

 病気の検査で子どもが基準を超える放射性物質(放射性同位元素)を投与され、過剰に被曝(ひばく)していた問題で、甲府市立甲府病院の男性放射線技師(54)が投与記録に虚偽の記載をしていたことがわかった。技師の行為は診療放射線技師法違反の可能性もある。

 同病院は、検査を受けた145人の子ども全員の家庭に手紙を送り、希望があれば、健康相談に応じる方針。

 同病院の小沢克良(かつら)院長が1日、会見で明らかにした。

 この技師は放射性物質を使う検査を担当していた。過剰投与をした理由について、子どもはじっとしていられないので、時間の短縮や画像の質を高めるためだった、と説明している。

 日本核医学会が2004年に出した事故防止指針などでは、医療安全の担保のため、放射性物質を使った検査について、使用した放射性物質の種類や量などを投与記録などに残すよう求めている。

 ところが、この技師は、実際の投与量ではなく、保険で認められるよう少なく使用記録に記していた。
http://www.asahi.com/health/news/TKY201109010637.html

この技師さんの処遇はどうなりますかね…


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毎日新聞はこんな感じです。
「医師側の非」(病院としての管理責任)がないとは思いませんが、主犯ではないですよね…
甲府病院の放射性医薬過剰投与:判断「現場任せ」 部長、医師側の非認める /山梨
毎日新聞 2011年9月2日 地方版

 甲府市立甲府病院(小沢克良(かつら)院長)は1日、放射性物質「テクネチウム」を使った検査で、日本核医学会などの推奨基準の2倍以上の量を、子供84人に投与していたと発表した。同学会のガイドラインでは、投与量は医師が指示することになっているが、男性放射線技師(54)が独断で決めていた。また、この技師が、「放射性医薬品投与記録」に、実際の投与量より少ない数値を記載していたことも明らかにした。【山口香織】

 同病院によると、検査は、テクネチウムなどの放射性物質を含んだ医薬品を主に静脈注射し、臓器の機能や病態を調べる。99年から今年、腎臓などに疾患の疑いのある15歳以下の子供145人を検査し、うち84人に対し2倍を超える量を投与、41人には10倍以上の量を投与していた。

 この検査には30分から1時間程度かかる。この間に体を動かすと、診断価値のある画像を得ることができないという。過剰投与についてこの男性技師は、「子供は動き回るので、質の高い画像を短時間で撮るために、多めに入れた」と話しているという。

 放射線部長の野方容子医師は「(過剰投与が発見できなかったのは)ガイドラインを守らず、現場任せにしていたため」と医師側の非を認めた。

 また、実際より少なく記載したことについて、男性技師は「実際に投与した量を書いては、保険請求が通らないため」と説明しているという。これについて小沢院長は「改ざんに当たる」との認識を示した。

 4月に病院内で「投与量が多いのではないか」と声があがり、調査をしていた。

 小沢院長は「診療録などの調査により、患者に急な影響が出ていないことが判明している。外来通院中の患者も、健康被害は今のところ確認されていない。ただ長期的な影響としては、発がんリスクはゼロとは言えない」と説明し、健康相談に応じる考えを示した。その上で、「本来、医療被ばくを減らすよう努力するのが病院の使命であるにもかかわらず、検査薬の投与量の適正化が行われず、組織体制が不十分だった。心からおわび申し上げる」と陳謝した。

 同病院は31日、県から、放射性医薬品投与記録の管理などに不備があったとして、口頭指導を受けていた。
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20110902ddlk19040110000c.html

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変態タブロイド屋は相変わらずです。
先日、知人の変態定期購読をやめさせることができました。ごまめの歯軋りかもしれませんが、ほんの少しでもこつこつやっていこうと思っています。

2011/9/2(金) 午後 2:48 [ rad*o1*09* ]

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同僚放射線技師に聞いたらどこでもそうらしいです。大体医師はシンチのオーダーしてもテクネやガリウム何ベクレルやってるか知らないでしょw
小生も外科医時代いっぱいオーダーしたけどもちろん知りませんでした(笑)
原発放射能隠蔽のためのマスゴミ陰謀かとも思えます。

2011/9/2(金) 午後 7:35 [ 元外科医 ]

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元外科医様
「どこでもそうらしい」というのは放射線技師に任せているということですか?まさか、小児への過剰投与をどこでもやっている・・・ということではないですよね??

2011/9/3(土) 午後 8:28 [ ぽぽぽ ]

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過剰投与をやってるかどうかは存じませんが、多くの医療機関で技師任せということです。医師の立場としてはちょっとまずいなぁ。いや、かなりまずい。

2011/9/4(日) 午後 4:00 [ 元外科医 ]

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放射線技師は 国家資格をもった プロです。現状が技師まかせでも プロのしての知識不足とおもいます。技師の名前も公表すべきなのではないでしょうか?

2011/9/4(日) 午後 6:28 [ 医療関係者 ]

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騙された側の医師が、実名を挙げて管理責任を追及されている一方、
違反した放射線技師は、名前を隠したままです。
これはミスではなく、はっきりした意図を持った違反です。
僕は放射線科医として、怒りを感じます。
名前を公表すべきです。

2011/10/17(月) 午後 11:56 [ tqg*b94* ]

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医療関係者さん、tqg*b94*さん、
放射線技師の自宅にまで家宅捜索が入ったようですが、実名は出ませんね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111016-00000048-mai-soci

私は、犯罪が確定するまでの実名報道に反対の立場ですので、
この件でも問題視はしません。(状況証拠は真っ黒ですが…(笑))

ただ、いずれ逮捕されたら、一斉に実名報道に切り替わるかと…
マスコミ的には、逮捕=有罪ですから。

2011/10/18(火) 午後 1:18 さすらい泌尿器科医

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医師法 17条 医師以外の医業の禁止
第31条の規定 3年以下の懲役または100万円以下の罰金または併科
容疑でしょうか。 捜索、押収令状は、とられたようです。 身柄拘束とまで行くかどうか?。在宅送致もできますし。在宅起訴もできます。 略式起訴もできます(罰金刑)。

2011/10/18(火) 午後 3:18 [ omizo ]

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、17条解釈は

h ttp://square.umin.ac.jp/jtta/government/mhlw/iryokoui.html

今回の件が、有罪になった場合は、今後、医師が必ず、量を指示しなけければならない。傷害罪でなく医師法違反でのですから。 あ〜。

2011/10/18(火) 午後 4:16 [ omizo ]

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人柱が またたってしまった。
m3でもコメントがつかない。いいたくない雰囲気。

過剰投与の技師長補佐死亡 自殺か、任意聴取現れず
ttp://www.m3.com/news/GENERAL/2012/03/15/150172/?portalId=mailmag&mmp=MD120315
共同通信社 3月15日(木) 配信(2012年)

14日午後4時50分ごろ、山梨県笛吹市の公園駐車場に止めた乗用車内で、甲府市立甲府病院放射線部の男性技師長補佐(54)=休職中=が死亡しているのを笛吹署員が発見した。 県警によると、遺体に外傷はなく、遺書のようなものもあった。薬物自殺の可能性が高いとみて死因を調べる。子供への放射性物質の過剰投与をめぐり、県警が医師法違反容疑で捜査していた。

2012/3/16(金) 午前 6:03 [ 感情的な医者 ]


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