うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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手術中、腸と間違え膀胱を切断…和解金支払いへ
2012年10月3日12時30分 読売新聞

 静岡県富士宮市は2日、同市立病院(錦町)で2009年に起きた医療事故を巡る損害賠償請求訴訟で同病院のミスを認め、患者側に和解金2500万円を支払う方針を明らかにした。

 開会中の市議会9月定例会に関連議案を提出し、最終日の9日に審議と採決を行う。患者側との和解は24日に成立する見通し。

 市によると、09年8月、市内の男児(当時1歳)が腸の一部がはみ出した「鼠径(そけい)ヘルニア」の治療のため、同病院で手術を受けた際、執刀医がはみ出した腸と膀胱(ぼうこう)を見間違え、膀胱の一部を切除した。

 男児の母親は昨年11月、病院を運営する市に4755万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁富士支部に起こした。

 審理は地裁沼津支部で行われ、今年に入ってから和解協議が進められていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121002-OYT1T01407.htm

執刀医がはみ出した腸と膀胱(ぼうこう)を見間違え、膀胱の一部を切除した。

「鼠径ヘルニア」と同じような部分を切開、剥離する「停留精巣」の手術は何度も行なっていますが、
術野に膀胱を見たことはありません。

私も気をつけないと…(汗)


また、この書き方だと「鼠径ヘルニア」の手術では腸を切除するように聞こえますが、

「鼠径ヘルニア」の手術で腸管を傷つけたら、立派な合併症です。

こっちは膀胱を傷つけるより、ずっと頻度が多いはずですし、
そのすべてに賠償するかというと…


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医療過誤訴訟:富士宮市が和解金 2500万円で合意 /静岡
毎日新聞 2012年10月03日 地方版

 09年8月に富士宮市立病院で患者だった当時1歳3カ月の男児がぼうこうの一部を切り取られる医療過誤があり、同市は2日、男児と母親が静岡地裁沼津支部に起こしている約4800万円の損害賠償訴訟について、市側が2500万円の和解金を支払うことで合意に達したことを明らかにした。この日和解金を盛り込んだ補正予算案を市議会9月定例会に追加提出した。

 原告側代理人などによると、同病院で09年8月、同市内に住む男児がそけいヘルニアの手術を受けた際、男性医師(40代)が誤ってぼうこうの一部を切り取った。現在男児は4歳で、後遺症が残っているという。【西嶋正信】
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20121003ddlk22040240000c.html

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『ヘルニアのすべて』沖永功太編集、ヘルス出版の、「小児鼡径ヘルニアの手術(3)」(小川富雄)III.ヘルニア手術の合併症、B.膀胱損傷には、以下のような記述があります。

(ここから引用)
B 膀胱損傷

膀胱を拾い上げてくる可能性があるのは、鼠径管を開いてから、精索の確認が不十分のまま精索よりも正中側へ進入した場合である。(中略)嚢が小さく、精巣挙筋に覆われているとわかりにくい事があり、注意を要する。万一膀胱を開いてしまった場合は、合成吸収糸で2層に縫合閉鎖しておく。
(ここまで引用)

つまり、ヘルニア嚢と間違えて、膀胱を損傷する事があるようです。

2012/10/5(金) 午後 5:51 [ kur**un2 ]

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kur**un2さん、どうも有難うございます。m(__)m

>万一膀胱を開いてしまった場合は、合成吸収糸で2層に縫合閉鎖しておく。
普通はそれで問題ないはずですが、
今回は、どういう「後遺症」が残っているのでしょうかね?
気になります。

2012/10/6(土) 午後 0:51 さすらい泌尿器科医

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婆さんのopeでsacと思って開いたらオシッコが出てきました^^; 縫合すればよいだけですが。記事の場合は膀胱が小さくなってしまったようですね・・
小児のヘルニアは一般消化器外科医が手を出してはいけないと思っています。小生も小児外科専門医が助手してくれる病院ではしていましたが,転勤後は手術する能力はあっても全て紹介しています。

2012/10/7(日) 午後 1:00 [ ロムラー ]

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ロムラーさん
>小児のヘルニアは一般消化器外科医が手を出してはいけないと思っています

ほぼ同じ術野の小児の停留精巣も、
一般病院の泌尿器科医は手を出さない方が良いですかね…

2012/10/9(火) 午後 5:54 さすらい泌尿器科医

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こんにちは。
我が子3人ソケイヘルニア手術していますが、双子6か月のとき、11か月のときは、紹介先の子供病院、で小児外科の先生が執刀してくださいました。その後、その上の子にも見つかり、その子は4歳だったかなので、近くの病院で、麻酔の関係?で4歳ならできるというので、外科でやりました。

それが、術後の管理といい、手術痕といい、双子2人の手厚さと、一般病院のとでは大きな違いがありました。びっくりしています。ロムニーさんのコメントを読み「そうだったのか・・」と思いました。

2012/10/10(水) 午後 3:00 [ kya*mr2*xan*ia ]

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kya*mr2*xan*iaさん、小児外科医の数は地域差がかなりあるはずですし、
なかなか難しい問題ですね。

私なんかもすっかり及び腰ですが、そうも言ってられない地域もありますからね…

2012/10/11(木) 午後 3:17 さすらい泌尿器科医

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停留精巣はまぁいいと思いますよ,元がそんな精巣なんで。鼠径ヘルニアはね,成人のみたいに“雑”にやると精巣の機能障害になるかもでしょう,静脈瘤の因子になったりで。小生はたまたま小児外科医に指導されてるからできますけどね,それでも,いざ執刀していて,「ん?」ってのが必ずまぎれてきます。そんなとき専門医に「ちょっと見に来てよ」って環境が欲しいわけです,実際にそんなことありましたから。日々,成人の癌を切りながら片手間にやる仕事じゃないと思うからやりません。防衛医療といわれればその通り。

2012/10/14(日) 午後 2:07 [ ロムラー ]


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