うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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男児大やけど 助産師のずさんな対応に振り回された家族
産経新聞 2月8日(金)9時59分配信

 動けないほどの陣痛になるまで自宅待機させられ、呼吸障害のあった男児がようやく運ばれた医療機関は救急対応できない近所の診療所…。神奈川県二宮町で自宅分娩(ぶんべん)の男児が低体温症などに陥り、助産師(66)が業務上過失傷害容疑で7日に書類送検された事件。助産師の初期対応のずさんさは際立っており、男児の父親(36)は「命を預かる助産師として対応能力に問題があったのは明らか」と訴えている。

 ■想定外の自宅出産 父親によると、「自然なお産」に興味を持っていた母親は、予定日2カ月前の平成22年4月、助産師が運営する助産院での出産を決めた。5月27日午前3時ごろに陣痛が始まり、同日夜に助産院で受診したが、「あと1日かかる」と診断されていったん帰宅した。

 しかし、28日午前5時、母親は動くことができなくなり、助産師が自宅を訪れた後の午前8時12分に出産。想定外の自宅分娩となった。男児はほとんど産声を上げず、背中をさすっても反応はほとんどなかった。心配する父親に助産師は「大丈夫、大丈夫」と答え、チューブで酸素吸入を続けた。不安を感じながらも両親は助産師の言葉を信じたという。

 ■「赤ちゃんが冷たい」

 医療法は緊急事態に備えて助産院に医療行為を嘱託する医療機関を確保するよう求めており、この助産院でも町に隣接する市立病院と契約を結んでいた。「小児科医に診せる」。出産から約1時半後、助産師は父親にこう告げ、男児を自家用車に乗せた。しかし、搬送先はなぜか近くの小児科診療所だった。医師は呼吸障害があると診断、男児は総合病院に運ばれた。

 「赤ちゃんが冷たい、今まで何をしていたんですか!」。肌着とバスタオルにくるまれ、顔面蒼白(そうはく)の男児を一目見た総合病院の医師はこう叫んだ。男児は胎内で低酸素状態となり、その影響で排便。汚れた羊水を肺に吸い込んだため、呼吸不全と低体温になったと診断された。総合病院で羊水の吸引や体温を上げるためのドライヤーによる加温の緊急処置を受けた男児は28日午後、人工呼吸設備の整った市立病院に救急搬送された。

 ■3本の指を切断

 父親は転院先の市立病院でわが子にふりかかるさらなる不幸を知った。ドライヤーによる加温で、男児が両足に大やけどを負っていたからだ。結局、6月には壊死(えし)した右足の指2本と左足の指1本を切断せざるを得なかった。

 助産師のずさんな対応は今回の事件以前から際立っていた。助産師から「近くの病院で診てもらって」と電話越しに言われた女性は救急車内での出産を余儀なくされ、別の女性は助産院で出産後に出血が止まらなかったにもかかわらず搬送まで約2時間を要して出血量が3リットルに及んだという。

 県助産師会の関係者は「まじめに取り組む助産師が大多数。このような無責任な対応をされると助産師全体の評価が下がってしまう」と懸念している。

呼吸障害の男児搬送遅れ 大やけどで助産師を書類送検 業務上過失傷害容疑
産経新聞 2月7日(木)12時25分配信 

 神奈川県二宮町で平成22年、自宅分娩(ぶんべん)で生まれた男児が低体温症や呼吸不全に陥り、病院での治療時にやけどを負って足の指3本を失った問題で、神奈川県警は7日、業務上過失傷害容疑で、分娩に立ち会った助産師(66)を書類送検した。助産師は容疑を認めているという。

 男児の温度管理に当たった総合病院(同県秦野市)の女性医師(37)と男性医師(30)については「命を救うために仕方のない措置だった」として嫌疑不十分とみており、捜査結果の書類を送付した。

 県警捜査1課の調べによると、助産師は22年5月28日午前、分娩直後の男児に呼吸障害があったにもかかわらず、すぐに医療機関へ救急搬送するなどの適切な処置を怠った。出産から約2時間後に搬送された総合病院の医師2人は低体温症だった男児の体温を上げるため保育器に入れたが、その際にドライヤーで温風を吹き込み、両足に重度のやけどを負わせた疑いがそれぞれ持たれている。男児はその後、同年6月に右足の小指と薬指、左足の小指が壊死(えし)したため切断した。

 男児の父親(36)は産経新聞の取材に、「これまで長かった。再発防止と原因究明をし、二度とこのような事故を起こしてほしくない」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130207-00000523-san-soci

この話の続報です。
ご家族の処罰感情からも、助産師だけが起訴される可能性が高いようです。

県助産師会の関係者は「まじめに取り組む助産師が大多数。このような無責任な対応をされると助産師全体の評価が下がってしまう」と懸念している。

平成23年5月には助産師会を除名されたように(いつまで分娩業務を続けていたのですかね?)
この助産師の対応の不手際は明らかですが、私は『他の開業助産師』も大差ないと思っています。

医療者の数と質の不足、設備面の不備の為に、
助かる命を助けられない事例は今後とも起きると思っています。(表面化するかどうかは別にして)

何も設備のない自宅出産が、胎児にとってさらに劣悪な環境なのは言うまでもありません。
(今回のケースは助産院に行けなかっただけですが…)

やはり

二度とこのような事故を起こしてほしくない

この為には、開業助産院や自宅出産を根絶やしにするしかないと、私は思いますが…

お産の方法に拘るよりも、『母子の安全』を最優先に考えて欲しい

と私は願ってます。

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閉じる コメント(31)

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訂正
足の指が、タオルでの保護が不十分だったのは、測定用のクリップをつけていたために、熱流が入りこんだようです。

湯たんぽで、今回の症例を乗り切れたかは、不明です。

2013/2/11(月) 午後 2:25 [ omizo ]

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不明なのは、当該女性の産科での健診ですが、どうなんだろう。最終的に健診していた産科医を蹴って、ということなのかな。まさか最初からという事はないでしょうが。

2013/2/11(月) 午後 5:47 [ omizo ]

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h ttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20130209#c

Yosyan先生の文を読んで、自己の間違いに気がついた。
クベース内では、オムツだけですよね。 体温は深部測定なので、直腸内ですし。 ドライヤー説は、疑問かと。

2013/2/12(火) 午後 0:13 [ omizo ]

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多くのコメントを有難うございます。m(__)m

Yosyan先生も検討されてますが、
足の火傷の原因が、本当にドライヤーの熱風のせいかどうかは謎です。

結果的に命が助かったのと、顔にひどい火傷を負わなかっただけでも良かったと思えるほど、
重度の低体温症に陥ってしまったことが、そもそもの原因だろうと思われます。

また、助産師がいきなり自家用車で(おそらくは連絡なしに)、
そんな重症の患者を運び込んだのも、ドライヤーを使った原因ですしね。

2013/2/12(火) 午後 5:45 さすらい泌尿器科医

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また、Yosyan先生の前記事にあるように
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20120524

この助産師は、自らの対応のまずさを自覚しておらず(未だにかも?)

助産師会からの勧告
(分娩停止or約2年間の研修後助産師会の許可を得てから分娩再開)に対し、
「どちらの選択肢でもなく、業務が続けられるよう弁護士に依頼した」とFAX返答したことが、
除名の原因ですからね…

同じ助産師から見ても、トンデモだったのは間違いなさそうです。

2013/2/12(火) 午後 6:03 さすらい泌尿器科医

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本件では、新生児へ集中していますが、母体はです。自宅へ置き去りか?。 分娩中及び分娩後に異常が出なかったからよかたったもの
の母体、胎児もしくは新生児両方に起こった場合に。両方がの危険もあったのですが。

2013/2/12(火) 午後 9:17 [ omizo ]

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omizoさん、そこも大きな問題点ですよね。

助産師会の報告書にも、問題点として
>分娩を1人で扱っており、出産後新生児搬送が決まってからも助産師を手配していない。
>搬送から戻ってきてすぐに産婦を訪問しておらず、産後フォローが不十分である。
>4施設にわたっての新生児搬送となったが、同伴したのは最初の2施設のみで(おそらく秦野日赤まで)、2施設目も処置の途中で、30分程度で帰宅している。
>新生児の搬送先に対して経緯説明等を行っておらず、本会(助産師会)の指導を受けてから説明に行っている。

などと記載されています。

2013/2/13(水) 午前 9:04 さすらい泌尿器科医

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こんにちは。お産に関しては母子の安全が第一だと私も思います。そのため開業助産師さんを無くした方がよい、というのにもわかるのですが、○○産婦人科とあっても、帝王切開をしていないところも多くあり、緊急時には、大きな病院に搬送するシステムを取ってます。そういうのも含めて無くしたほうが本当はいいのでしょうね。
悪意もなく一生懸命尽くしてくださった医師にたいして結果が悪かったからといって刑事罰を科すことは、私もやりすぎだと思います。ただ助産師さんもそうだったと思うので、起訴はいきすぎだと思います。

2013/2/26(火) 午前 9:27 [ あき ]

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ここまで低レベルの医療行為を行って他者に害を与えた助産師が無罪放免なら助産師はいい加減な事をやり放題になってしまいます。(山口のVit.Kを与えずに赤ちゃんを死なせた助産師が罪(刑事罰)に問われなかったのは何故か全く理解できません。)詐欺まがいの似非医療行為に大甘の助産師会からすら除名されるレベルの助産師には刑事罰を受けた上で今後一切医療行為に関わらないで欲しいものです。

2013/2/26(火) 午後 4:27 [ rad*o1*09* ]

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救命となった(生命にかかわる)瞬間、救急医療に連絡は必要不可欠と思います。
これが本当に、義務つけられているとしたら、これを変えるべきだと思います。

県外の男性で、独身の自分ですが、あまりにもひどいので
本当のところどうなっているか、検索していてわからなく
探していたら、本人さんの書き込みを見つけたので、コメントしました。

こちらも、結婚して子供ができて、同じようになった時は
訴えると思います。

2013/2/27(水) 午前 9:30 [ とくダネ見て思ったこと ]

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個人的な意見としては、この助産師も認識が甘く、知識が不足していただけで、
妊婦さんや子供を、意図的に危険な状態にした訳ではありませんので、
この助産師に刑事罰を与えることには、私は反対です。

もちろん、金輪際出産にはかかわらないで欲しいですし、民事賠償も当然だと思います。

2013/2/27(水) 午前 11:45 さすらい泌尿器科医

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うろうろ先生
点滴作り置きで死者まで出した整形外科は業務上過失傷害(致死?)疑いにて家宅捜索をうけていました。(医業停止になったはずですが刑事罰についてはどうなったのか知りたいのですが・・・ご存知の方いないでしょうか?)大野病院の先生は逮捕されました。通常の医療行為の結果に対して刑事罰を科さない事には賛成ですが、この劣悪な助産師の場合はとてもまともな医療行為とは言えず、さらに助産師会からの大甘の指導にも従わないで除名されている訳ですから刑事罰を受けるに値するものと私は考えます。

2013/2/27(水) 午後 4:17 [ rad*o1*09* ]

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セラチアの件は、起訴猶予と成ったはずです。 嘆願書が多く出された事もでしょう。 患者さん達からは、のようですが、医療者からは、アホかです。 基本である感染症管理があまりにもズサン。 点滴信仰みたいなモノが有ると言うことでもありますが。

助産師会から除名されても、業は可能です。行政処分で免許停止もしくは免許剥奪でもなさない限り。それでも。異議申し立て。もしくは確認訴訟の裁判で勝訴すれば、処分は取り消されます。

h ttp://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20130224/1361675251
有床助産所開設には、嘱託医師及び嘱託医療機関との提携が必要ですが(開業時の監査が有るかは不明、保健所は関与ぜず)。無床助産所の自宅分娩専門もしくは出張助産師は対象外であるようです。

2013/2/27(水) 午後 8:19 [ omizo ]

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h ttp://idsc.nih.go.jp/iasr/30/348/kj3481
.html

三重の件は、保健所の自粛要請解除後に、再度起こった事でもありますが。 患者さんから再開を望む声が多いのも確かですが。

2013/2/27(水) 午後 9:08 [ omizo ]

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rad*o1*09*さん、その谷本整形事件は、「罰金70万円の略式命令+医業停止2年」だったそうです。
http://www.hospita.jp/1131658/

また、昨日のとくダネ!を見た人の情報によれば、
この助産師は、助産師会に破門された今もなお、助産業務を行なっているとか…

そういう態度の方には刑事罰で臨んだ方が良いと、私も思いました。
(そんな所に行く妊婦さんがいるのも驚きではありますが…)

2013/2/28(木) 午後 3:50 さすらい泌尿器科医

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h ttp://www.yabelab.net/blog/2009/04/22-143610
.php

失礼しました、略式で罰金刑で、折り合いがついたのでしたね。
行政処分には、司法の刑事部の判断がともなりますか?。それいぜに、検察の判断がとも。 本件での助産師被疑者は、身柄拘束でもされない限りは、司法、行政の刑罰、処分の判断が出るまでは、業は継続できますし。 自粛でもなされない限りは。

2013/2/28(木) 午後 9:53 [ omizo ]

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omizoさん、そうなんですよね…

>本件での助産師被疑者は、身柄拘束でもされない限りは、司法、行政の刑罰、処分の判断が出るまでは、業は継続できますし。 自粛でもなされない限りは。

とくダネ!情報によれば、自粛する気はさらさら無さそうですし、
助産師会は除名して、後は放置状態ですからね。

厚生労働省の医道審議会には、看護師や助産師に対し、
業務停止などの行政処分をする権限がありますが、
刑事罰が確定しないと行政処分は下りませんよね…
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130129121237988

それまでに、新たな悲劇が起きないことを祈るばかりです…

2013/3/1(金) 午後 1:56 さすらい泌尿器科医

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谷本整形の件はそのような決着でしたか・・・。私は納得できません。
とんでもなく劣悪なレベルの助産師を法的に止める手だてが非常に困難なことはわかりますが、やはり納得できません。一般論として愚かな選択を行う親も責の一端を負うべきですが、なんの落ち度も無いのに被害を受ける子供が可哀想でなりません。
>新たな悲劇が起きないことを祈るばかりです…
まったく同感です。

2013/3/1(金) 午後 5:59 [ rad*o1*09* ]

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当該整形は、保健所の自粛要請4日後には、業を再開していますから、通院患者からの強い希望があったようですし。当該開業助産師においても、わざわざここを選択する人はいるかもです(当該助産師と関わりを持つ医師、医療機関は無比ですが、それでも救急搬送なら受けざを得ないところは出てきますが)。 吉村先生の所をわざわざ選ぶ人と近いかも。 違いは、吉村先生の所をわざわざ選択する人とは、親のエゴレベルが違うでしょうが。

2013/3/1(金) 午後 10:44 [ omizo ]

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訂正
保健所の自粛要請4日後には、
は、

2008年6月10日の死亡者確認後の同年11月6日再開

2013/3/2(土) 午後 10:45 [ omizo ]


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