うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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<がん予防>英の男性、前立腺を摘出 世界初
毎日新聞 5月20日(月)21時13分配信

 【ロンドン小倉孝保】米女優のアンジェリーナ・ジョリーさん(37)の乳腺摘出手術が話題になる中、ロンドンの男性(53)が最近世界で初めて、がん発症に関係しているとみられる遺伝子に変異を持っていることを理由に、前立腺の摘出手術を受けていたことがわかった。英紙サンデー・タイムズが19日、報じた。

 手術を受けたのは、子供が複数いる既婚の実業家。ロンドン大学がん研究所(ICR)で検査を受けたところ、がん抑制遺伝子「BRCA2」に変異が見つかった。乳がんや前立腺がんにかかった家族がいたこともあり、リスクを減らすため前立腺摘出を求めた。

 MRI(磁気共鳴画像化装置)による検査などでは男性の前立腺に問題はみられず、摘出による健康被害も考えられるため、医師は当初、手術をためらったという。だが、最終的に細胞検査でがんになる兆候が見つかったため手術に踏み切った。手術を担当した医師は「(変異した)遺伝子BRCA2がなければ、この時点での手術は必要なかった」と語り、遺伝子によって手術を決めたことを明らかにしている。

 手術の日時は不明だが、同研究所は先月、がんとBRCA2遺伝子の関係についての調査結果を発表しており、手術はその後に行われたとみられる。調査では英国の場合、BRCA2を変異した形で持つ男性は、通常の男性に比べて前立腺がんになるリスクが8.6倍高かったという。
確かに、前立腺は精液を作ったり、尿失禁の予防に少し役立つくらいですので、
「癌になるくらいなら、摘出してしまえ!」という考え方も、一理あると思われます。

術式は不明ですが(おそらくは腹腔鏡?)、
尿失禁や勃起・射精障害が起きる可能性もありますし、

毎年人間ドックを行ない、PSAもチェックしていれば、
進行前立腺がんになるまで発見できない、ということはめったにないと、私は経験上も考えますが、

今後、遺伝子診断が進めば変わって行くのかもしれませんね。


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切除による有害事象も一定の割合で存在しますし、PSAの有効性や生命予後を考えてもこの件はover treatmentと思います。

2013/5/22(水) 午後 3:02 [ rad*o1*09* ]


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さすらい泌尿器科医
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