認知症男性、線路に入り死亡 電車遅れで遺族に損賠命令 2013/8/10 2:12 日本経済新聞 認知症の男性(当時91)が線路内に立ち入り電車と接触した死亡事故で、家族らの安全対策が不十分だったとして、JR東海が遺族らに列車が遅れたことに関する損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(上田哲裁判長)は9日、男性の妻と長男に請求全額にあたる約720万円を支払うよう命じた。 判決によると、男性は2007年12月、愛知県大府市のJR共和駅の線路に入り、東海道本線の列車と衝突して死亡。男性は同年の2月に「常に介護が必要」とされる「認知症高齢者自立度4」と診断されていた。 上田裁判長は、同居していた妻が目を離した隙に男性が外出し、事故が発生したとして「妻には見守りを怠った過失がある」と認定。別居している長男についても「事実上の監督者」とし、「徘徊(はいかい)を防止する適切な措置を講じていなかった」とした。 男性の家族らは、妻は事故当時85歳で、常時監視することが不可能だったなどと主張。しかし上田裁判長は、介護ヘルパーを依頼するなどの措置をとらなかったと指摘。「男性の介護体制は、介護者が常に目を離さないことが前提となっており、過失の責任は免れない」とした。http://www.nikkei.com/article/DGXNASFD0902J_Z00C13A8CN8000/ 認知症で電車にはねられ遺族に720万円賠償命令 「酷な判決だな」とネットで疑問相次ぐ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130813-00000003-jct-sociJ-CASTニュース 8月13日(火)18時31分配信 認知症の男性が電車にはねられたのは見守りを怠ったからだとして、名古屋地裁が判決で、電車遅延などの賠償金約720万円をJR東海に支払うよう遺族に命じたと報じられた。これに対し、ネット上では疑問の声が多数出ている。 遺族への賠償命令を報じたのは、日経の2013年8月10日付記事だ。 ■名古屋地裁「見守りを怠った」 当時の報道では、91歳だった認知症男性は2007年12月7日夕、愛知県大府市のJR東海道線・共和駅で線路内に立ち入り、快速電車にはねられて死亡した。電車の運転士が男性を発見してブレーキをかけたが、間に合わなかったという。自殺の可能性もあるとされたが、立ち入った経緯ははっきりしていなかった。 日経の記事によると、男性はこの年2月には、常に介護が必要とされる認知症高齢者自立度4と認定されていた。これに対し、JR東海は、安全対策が不十分だったとして、妻と長男を提訴した。裁判では、妻は、当時85歳の高齢のため夫を常時監視できなかったと反論した。しかし、名古屋地裁の上田哲裁判長は13年8月9日、訴えを認めて請求全額を支払うよう2人に求める判決を言い渡した。 その理由として、上田裁判長は、同居の妻が介護ヘルパーを依頼せず、目を離したすきに男性が外出したことを指摘した。また、別居の長男も、事実上の監督者であるにもかかわらず、徘徊防止の適切な措置を取らなかったとした。男性は常に目を離さないようにしていなくてはならず、2人の過失責任は免れないというのだ。 記事がネット上でも配信されると、判決内容に次々と異論が出た。 「遺族には酷な判決だな」「介護ヘルパー24時間入れられる訳じゃないし」「別居してたら監督するの無理じゃね」 中には、駅員が男性を見逃し、立ち入り防止策もされていなかったのではないかなどと、JR東海側の過失を指摘する声も出た。 JR東海「損害が発生したのは事実」 ヘルパーをつけても男性を常時監視するのは難しいのではないかとの声について、JR東海の法務部担当者は、取材にこう説明した。 「個別の事情はいろいろおありかもしれませんが、線路に立ち入り、電車に衝突して損害が発生したのは事実です。損害については、原則としてお支払いしていただいています。それは、自殺であるなしに関わらず、同じです」 男性が線路に立ち入ったのは、夕方のラッシュアワー時で、上下線で20本が最大2時間遅れ、34本が運休するなどして約2万7000人に影響した。乗客の代替輸送を手配するなどもしており、担当者は、そうした内容を調べて約720万円という賠償金の額を出したとした。 今回は、支払いに応じてもらえず、熟慮した結果、裁判所の公正な判断を求めることにしたという。 JR東海にも事故を招いた過失があるのではとの指摘については、「当社としては、線路に立ち入らないように巡回したり呼びかけたりしており、過失はなかったと考えています」と反論している。 なお、ある私鉄にJ-CASTニュースが取材したところ、飛び込み自殺による損害額の平均は200万円ほどで、請求は100万円にいかないことが多いと答えていた。一方、過去の新聞報道によると、ラッシュ時で数万人に影響するときは、鉄道会社によっては600〜800万円ほどを請求することもあるという。 お亡くなりになった男性のご冥福をお祈りします。m(__)m これは、なかなか難しい問題です。 ご存じのように、厚労省は『認知症になっても、本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会の実現を目指す』ようですが、 仕事や家事をこなしながら、家族が自宅で介護をするということは、 こういうリスクを背負うことなのかもしれませんね… ただ、もし衝突したのが自動車だったら、車側の過失が認められるのでしょうけどね…(爆) |
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介護保険の焦点をもっと浮き彫りにした裁判にしないと難しいでしょうね。
今の介護環境だと、誰にでも起きる事故でしょう。
踏み切り事故で、誰もが安全に使えると考えだと、このレベルで企業の責任が果たせたのか疑問です。
この安全レベルの考えしか社会にないのに、その方の生存権が脅かす状態で、地域での生活ができるのか?そのあたりも組み入れて会社だけでなく、厚生労働省や市町村の高齢福祉課などを、訴えないとこの裁判は、難しいでしょうね。
2013/8/15(木) 午前 8:27
はなこさん、敗訴した遺族が「厚生労働省や市町村の高齢福祉課」
を訴えたら支援したいところですが、
勝つのはなかなか大変でしょうから、お勧めはできません…
相変わらず、在宅医療推進のニュースは多いですが、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130814-00000031-kana-l14
1世帯あたりの人数が減り続けているのに、この方針で良いのですかね?
2013/8/15(木) 午後 1:48
これで当事者意識が出たんじゃないですか。
「全力で診てたのに見守りを怠ったなんてひどい!」って。
それは医療者がのど元まで出てるのに言えない、言ってはいけない(職業上)言葉だったんです。
ところで、うろうろさん、遺族の「厚労省や福祉課」への訴えを支援するですって?
不毛な争いはやめましょうや。
そうやって犯人探しが常態化した結果、医者が疲弊したんでしょ?そのうっぷん晴らしとばかりにそんなことへの片棒担ぐなら、あんたも医療崩壊の共犯者というか主犯でっせ。
2013/8/15(木) 午後 11:25 [ 通りすがり ]
通りすがりさん、確かに昨今の「犯人探し」の風潮が、医療崩壊の一因ではありますね…
(マスコミを中心に、まったく改まる気配はありませんが…(汗))
このケースでは、問題提起としての訴訟はありだとは思いますが、
積極的に加担するつもりはありません。
2013/8/19(月) 午後 4:51
思いつく対策としては、
1)介護支援を充実させるか、施設での介護を促進する。
2)認知症の方が事故などを起こした際の賠償保険を充実させる。
3)各鉄道会社に安全対策を徹底させる。特に踏切は全て立体交差にする。
3)に関しては、認知症の方だけの問題ではないので、必要があれば税金を投じてでも積極的に推進していくべきだと思います。
って言うか、認知症の男性が容易に線路内に進入できたという時点で、鉄道会社の安全管理に問題があったと言うべきだと思うんです。
だからやっぱりここは、認知症の老人が路線内に侵入し事故を起こすことが予見できたにもかかわらず、必要な予防措置を怠ったため認知症の男性を死に至らしめた過失があると言うことで業務上過失致死の疑いがあるのではないかとか、言ってみた方がいいかなとか思ったりもします。
ヽ(´ー`)ノ
参考:「踏切」は日本の法律では認められない施設
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1301/25/news012_2.html
2013/8/21(水) 午前 0:42 [ kur**un2 ]
kur**un2さん、その辺の踏切での事故ならともかく、駅構内(多分)の事故ですからね…
鉄道会社の安全管理にも問題があったのでは?、と私にも思えます。
(駅員の)業務上過失致死の疑い、はジョークだと思われますが…
2013/8/22(木) 午後 4:35