うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

全体表示

[ リスト ]

AED使わず学校で小5死亡、両親が市を提訴
2013年10月5日13時38分 読売新聞

 長岡市内の市立小学校で2010年10月、小学5年の次男(当時11歳)を亡くした両親が、「学校がAED(自動体外式除細動器)を使用すれば助かった」として、長岡市を相手取り、9186万円の損害賠償などを求める訴訟を新潟地裁長岡支部に起こした。

 訴状によると、男児は同月20日、昼休みにサッカーをするために校庭に出ようとしたところ、校舎の通路で左胸を押さえるように倒れた。教諭や校長が駆けつけ、人工呼吸や心臓マッサージなどで心肺蘇生を行った。倒れてから4分後、1人の教諭が校内に備え付けてあったAEDを持ってきたが、誰も使用しなかった。児童はその後病院に搬送されたが、約4時間後に死亡した。

 校長らは、事故の4か月前にAEDの使用法について救急講習会で受けていたという。両親は、AEDを使わなかったのは「故意、重過失による作為義務違反」と主張している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131005-OYT1T00468.htm


提訴:両親が長岡市を 「AED使用せず子供が死亡」 /新潟
毎日新聞 2013年10月04日 地方版

 2010年に長岡市内の市立小学校で当時5年生の男子児童が心不全で死亡したのは、教職員が自動体外式除細動器(AED)を使わなかったためだとして、児童の両親が長岡市を相手取り総額約9186万円の損害賠償を求める訴えを新潟地裁長岡支部に起こした。

 訴状によると、児童は10年10月、昼休みに友人3人とサッカーをするためにグラウンドに出ようとした際、右手で左胸を押さえるようにして倒れた。駆けつけた教職員らは人工呼吸や心臓マッサージをしたが、校長は体育館にあったAEDを取りに行くよう指示しなかった。別の教職員がAEDを持ってきたが使われず、搬送先の病院で死亡した。

 両親は「4カ月前にAED講習を受けたのに、使用しなかったのは重大な過失」と主張。AEDを使用していれば、高い確率で救命できたとしている。

 これに対し市教育委員会は「子どもが亡くなったことは残念。訴状を見て対応を決めたい」と話した。【湯浅聖一】
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20131004ddlk15040109000c.html

まずは、お亡くなりになった児童のご冥福をお祈りします。m(__)m

自分は、あまり「AED訴訟問題」を取り上げていなかったようですが(汗)
Yosyan先生によれば、これで3件目のようです。(すべて学校内での出来事?)

そして、1件目の訴訟は1審原告敗訴のようです。(リンク先のPDFは壊れているようですが…)

教諭や校長が駆けつけ、人工呼吸や心臓マッサージなどで心肺蘇生を行った。倒れてから4分後、1人の教諭が校内に備え付けてあったAEDを持ってきたが、誰も使用しなかった。

駆けつけた教職員らは人工呼吸や心臓マッサージをしたが、校長は体育館にあったAEDを取りに行くよう指示しなかった。別の教職員がAEDを持ってきたが使われず

あくまでも報道記事からの推測ですが、

教職員が何もせず、ぼーっと傍観していたのならいざしらず、
人工呼吸や心臓マッサージは行なったのですから、
『学校がAED(自動体外式除細動器)を使用すれば助かった』
という主張が、裁判所で認められるとは私には思えません…

学校にAEDを設置する義務はなく、(医療者ではない)教職員がAEDを適切に使える義務もないはずですから…

ただ、こういう訴訟の陰には、
「AEDを使っていれば助かった可能性がある」と、ご両親に話した医者(or弁護士)が居るのでしょうね…

罪深い話です…



↓↓↓ 宜しければポチっと押して下さい。m(__)m
http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_whi.gif
blogramランキング参加中!

閉じる コメント(15)

顔アイコン

「罪深い話です」って言われても、医師や弁護士が自身の専門上の知識や立場からそう判断し、かつ相手にそう話すのは別にその個人や職業上の自由ですし。
まぁそう頭の中で思うのは自由だけど、それをネットのブログの中に書き込んじゃダメでしょ。

石巻の時の記事でも言ったけど、うろうろ先生は結局新聞記事「だけ」読んでこれはいいとかこれはおかしいとか「放言」する記事しかかけないのなら、もうブログやめたほうがいいのでは。

2013/10/7(月) 午後 2:52 [ YHY ]

顔アイコン

YHYさん、その論理からすると、私が「放言」するのも自由ですよね?(笑)

なぜ、「罪深い」と書いたかというと、
限られた新聞記事「だけ」しか読んでいないものの、
多くの医療訴訟を知る私が見る限り、
この訴訟でご両親側に勝算はほとんどない、と考えるからです。

もちろん、裁判長次第では大逆転判決が出る可能性はありますが、

最愛の息子さんを亡くされた上に、敗訴すれば多額の費用負担のみが残る訳ですからね…

2013/10/7(月) 午後 4:56 さすらい泌尿器科医

何もしないで、見ていれば、教師の責任を問われるでしょうけれども。
刑事処罰は、
教師は、医療関係者ではありません。
医療従事者でもないですし、企業レベルの一般救急の処置法は、学びますが…。
そのレベルです。
一般企業で、例えば、(市役所、公衆の公共の場所スーパーや百貨店)などの従事者と同じレベルの講習しか受けていません。
一般的な救急法を施しながら、救急車を呼び待つ。これが、出来たならば、ものすごく出来たほうだと思います。

いわゆる一般人の人間が、救急法の仕方まで問われるのは疑問です。

これを問題にすれば、誰も救命処置をとらなくなり、そのほうが、問題だと思います。
確かそのような事が、法律にも書いてあったはずです。
だから、医療従事者以外の救命処置に関しては、救急車を呼ぶだけで、本当は、責任を果たした事になります。
刑事処罰対象は、ここまでなのでしょう。
問題は、民法なのでしょうかね?
でも、同じ理由で民法も問えないでしょう。

2013/10/7(月) 午後 10:52 hanagoat

このような法律が、あるのをきちんとご存知な弁護士関係者が、きちんと止めないといけないのに、利益だけで弁護を受けて、裁判へともっていくことが、今回の問題点だと思います。
あと、医療従事者で無い人に、必要以上な救急法を求めるような事を言う、救急関係者にも問題があると思います。

2013/10/7(月) 午後 11:00 hanagoat

顔アイコン

一般論として。

医療機関以外の場所で、医療専門職がいない場合、急変時にCPR(心肺蘇生処置)を行う際、AEDを使用しなかったことまで処罰あるいは、過失責任を問えるのか、ということですね。

AEDも心停止の原因となる、ある特定の不整脈の場合は有効ですが、100%救命できるわけでもない。

どなたがAEDを使用しなかったことが過失であると考えたのか、提示があったのか、記事ではわかりません。
まぁ、それは一般公開のブログでは問わないでおきましょう。

法的に、公共のスペースにおいてAED設置が義務でなく、その使用も義務でない状況において、使用の是非で有責が問われるのならば、AEDを設置しない選択、撤去する選択肢がでてくる可能性もあります。

医療職であっても、一般人であっても、医療機関以外の場でのCPRは、あくまで善意に基づいた自発的な行為です。
”良きサマリア人の法”の趣旨と真意が活かされてほしいです。

2013/10/8(火) 午前 1:19 [ とある内科医 ]

顔アイコン

うろうろドクター先生

本気なのかフザケているのかは分りませんが
>YHYさん、その論理からすると、私が「放言」するのも自由ですよね?(笑)
>この訴訟でご両親側に勝算はほとんどない、と考えるからです。
まぁ表現と自由の兼ね合いは確かに難しい問題ですが、今回は「無し」でしょう。

「その論理からすると」と言うところを見ると、自分の今回の記事とこの件の医師・弁護士が対等であるという立場のようだけど、そもそも対等ではないでしょ。せいぜい10行ぐらいの現実を要約された新聞記事を読んだだけの人と、当事者(おそらく生徒側で無く学校側も)に直接聞き取りをし、その結果を医師とも相談をし、その結果過失を争えると判断をした人達とは対等では無いよね。

2013/10/8(火) 午前 4:32 [ YHY ]

顔アイコン

もちろん今回の件が法的に過失があるのかは分らないけど、Yosyan先生みたく情報をまとめてこれは設置問題ですねと言うのならともかく、こう放言しちゃうのは拙いだろ。
別に心の中でそう思うのはいいけど、ブログに書き込んだらダメでしょ。
特に「罪」が「深い」とか言って実質的に相手を非難する内容を書き込んだのは確実にアウトだよね。

その辺の感覚が無いというのは、やはりうろうろ先生はネットでの発信に向いてないなぁとしか思わないね。

2013/10/8(火) 午前 4:32 [ YHY ]

顔アイコン

とある内科医さんの記事の後に、このような書き込みをされるとは、
YHYさんの方が、ネットに向いていないことが良くわかりました。

2013/10/8(火) 午前 10:37 [ 恥の戸市民 ]

顔アイコン

ムッキー(#`皿´)ってなってる人はどうでもいいのですが、BLSのガイドライン(2010)をみると、AEDが用意できた時にはすぐに装着するべきでしたね。ただ、医療従事者でもない人達にそこまで要求するのは無理ですし、そうなるとAEDを設置しない方向でのインセンティブが働いてしまう事になり、社会全体としては良くない方向へ進んでしまうと思います。トンデモ阿呆判決が出ない事を祈るばかりです。
それにしても「高率で救命できた」とは・・・。訴訟の戦術だとしてもなんだかなあ・・・。

2013/10/8(火) 午前 11:30 [ rad*o1*09* ]

顔アイコン

はなこさん、今回はあくまでも民事の話のようです。

今後、教師個人や校長の刑事責任を追及する方向へ進む可能性はゼロではありませんが、
そんな話になれば、ご指摘の通り『誰も救命処置をとらなく』なってしまうかもしれませんよね…

2013/10/8(火) 午後 1:21 さすらい泌尿器科医

顔アイコン

とある内科医さん、

>AEDを設置しない選択、撤去する選択肢がでてくる可能性もあります。

以前あった、こういう話が再燃する可能性がありますよね…
http://or-nurse.seesaa.net/article/44721680.html

AEDは、あった方が生存率向上につながるのは、間違いないのですから、
話が変な方向へ進まないことを願っています。

2013/10/8(火) 午後 1:29 さすらい泌尿器科医

顔アイコン

>せいぜい10行ぐらいの現実を要約された新聞記事を読んだだけの人と、当事者(おそらく生徒側で無く学校側も)に直接聞き取りをし、その結果を医師とも相談をし、その結果過失を争えると判断をした人達とは対等では無いよね。

と仰るYHYさんは、関係者なのでしょうか?

何か新聞記事では隠されている情報(例えば、学校側の怠慢など)があれば、
教えていただきたいものです。

2013/10/8(火) 午後 1:45 さすらい泌尿器科医

顔アイコン

自分は関係者じゃないですよ。自分も新聞記事を読む限りでは法的な過失を問えるかなぁとは思いますが、だからいちいちこれはありとかなしとか言わないです。自分の知らない情報があるかもしれないですし。

自分の言いたかったのは「個人がどう思うのは自由だけど、とはいえそう簡単に放言するべきではないし、『罪深い』みたいな非難とも取れる事を書き込んじゃさすがに不味いよね」ということです。失礼しました。

2013/10/8(火) 午後 3:35 [ YHY ]

顔アイコン

文中で触れられていたYosyan先生のところでmoto_clinic先生のコメントが前向きで印象深かったので、引っ張ります。
>AEDが到着したら「直ちに」胸骨圧迫を中断してAED装着です。慣れない人にとっては一番躊躇するステップでしょうから、この際キモに銘じてください。
今のところ ことあるごとに↑を喧伝普及するのが最善の策だろうと信じる。しかし、できなかったやつを吊し上げないと腹の虫の収まらないから、という広め方は御免こうむりたいものだ。

2013/10/11(金) 午後 2:04 [ 三乗根 ]

顔アイコン

三乗根さん、除細動が必要かどうかは、機械が判定してくれますので、
>AEDが到着したら「直ちに」胸骨圧迫を中断してAED装着です。
という啓蒙は大切だと、私も思います。

それでも、AED装着を躊躇してしまったことを、
(結果が悪かったからと)後から吊し上げるのは間違いだと、私も思います。

善意のCPR(心肺蘇生法)自体を躊躇する人が増えてしまったら、悲しいです…

2013/10/15(火) 午後 3:29 さすらい泌尿器科医


.
さすらい泌尿器科医
さすらい泌尿器科医
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事