日本医師会と全国医学部長病院長会議は19日、地域や診療科ごとの医師の偏在を解消するための緊急提言の骨子を発表した。 骨子は、〈1〉生涯にわたり異動を把握する「医師キャリア支援センター」を各大学に設置〈2〉臨床研修は原則、出身大学のある地域で行う〈3〉地域の診療科ごとに必要な医師数を把握する――など。「現在の医師不足の本質は、絶対数ではなく、地域・診療科ごとの偏在にある」としており、近く正式な提言書にまとめ、厚生労働省などに提出する予定。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150819-00050103-yom-soci 実際の骨子はこんな感じ(PDF)です。 重要そうな部分をコピペしておきます。 1、医師キャリア支援センター
(1)各大学に「○○大学医師キャリア支援センター(仮称)」を設置する。 (2)すべての医学生は当該大学、卒業生は各出身大学の「医師キャリア支援センター」に登録する。「医師キャリア支援センター」は医学部入学から、卒業後も、生涯にわたって医師の異動を把握する。そして、学部教育、診療参加型実習、研修医マッチング、臨床研修、専門医、生涯教育にわたって医学生・医師のさまざまな相談に乗り、キャリア形成を支援する。医師の異動を把握するため、現在の医籍登録番号を有効に活用する仕組みを検討する。 後略 2、出身大学がある地域での臨床研修
(1)「医師キャリア支援センター」は臨床研修希望者と面談し、研修先の相談に乗る。臨床研修は原則、出身大学の地域(出身大学の関連病院のある範囲を含む)で行う。臨床研修医の需要が均衡しない地域では、「医師キャリア支援センター連絡協議会」で各地域の情報を共有し、需要調整を支援する。 後略 3、病院・診療所の管理者要件への医師不足地域での勤務経験の導入
4、地域ごと診療科(基本領域)ごとの医療需給の把握 5、医学部入学定員の削減と新たな医学部設置認可の差し止め まあ、実現すれば、大学医局や医師会はかつての権力を取り戻せますね。(笑) 同窓会の連絡も楽になるでしょう。 言ってる内容は、2010年からまったく進歩がありません。 医師の人権無視なところまで同じです… 万が一、この制度が機能して、大都市に医師が流れなくなったら大変なことになるでしょう… まあ、実現可能性はほぼゼロですが… |
全体表示
[ リスト ]



医師の臨床研修先の選択や勤務先の情報提供に関して、法律上の権限をなんら持っていない団体が、こんな提言したところで、無意味かつ無益でしょう。
医学部の設置許可にも法律上の権限は持っていません。
病院の機能別の整理統合化や病床数の制限にも権限がありません。
両組織の主張、厚労省から否定されてきました。
文部省だけが地域枠入試、拡大しましたが。
そんな連中がいまさらデータもないのに、妙ちきりんな提言したところで、厚労省から相手にされないでしょうに。
しかも、医療需要が逼迫して、医師の流入が必要な地域への理解がゼロ。
医療需要の逼迫した地域で働く個々の医師の多くが、失笑している提言内容です。
両者ともに、国が進める医療計画や医療需要を分析できるブレーンがいないのでしょう。
2015/8/21(金) 午後 8:12 [ 鶴亀松五郎 ]
連投すみません。
うろうろドクター先生の以前のブログ記事
「育てた医師に逃げられて…、仕方ないと思われますが。」( //blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/35736578.html )
にも書かせて頂きましたように、
『国公立大学医学部医学科の大学別一般入試枠入学定員(2014年度 www.ajmc.jp/pdf/24.7.19-2.pdf )を各都道府県別人口で割ると、大都市を持つ人口の多い自治体でその比が低く、人口が減少傾向でかつ絶対数も少ない自治体で高い。
人口の少ない自治体は人口あたりの国公立大学医学部医学科一般入試枠定員が高く、大都市を抱える人口の多い自治体は低いという結果。
卒業後に前者から後者に医師が流出する。
つまり人口あたりの国公立大学医学部医学科定員の格差が、根底にあります。』
というような、日医/医学部長病院長会議にとって不都合なデータを示していません。
医療需要を考えず、地方に残れと従来通りの主張を繰り返すのは、両者に物事を客観的にみる姿勢がないのでしょう。
2015/8/24(月) 午前 11:11 [ 鶴亀松五郎 ]
鶴亀松五郎さん、
>人口あたりの国公立大学医学部医学科定員の格差が、根底にあります。
医学部定員が人口と乖離していることは、
千葉県にも島根県にも、医学部は一校ずつある現実を、客観的に考えれば
理解できそうなものですけどね…
医学部は参議院議員定数とは違うので、簡単には潰したり新設できません(笑)
卒業後の流出は、僻地ではなく都市部の医療を保つ為には必要不可欠なのですが、
既得権益を守ることしか考えられない方々には、現実を認めるのは無理なのでしょうね…
2015/8/25(火) 午後 5:04