うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
気がついたら、3か月ぶりの更新になってしまいましたね…


5歳の娘は心臓手術で重い脳障害に 両親が慶応大病院を提訴へ
産経新聞 7月21日(木)7時55分配信

 慶応義塾大学病院(東京都新宿区)で心臓手術を受けた女児(5)の脳に重い障害が残ったとして、両親が同院を運営する学校法人慶応義塾を相手取り約2億円の損害賠償を求める訴訟を起こすことが20日、関係者への取材で分かった。21日に東京地裁に訴状を提出するとともに、高度な医療を提供する特定機能病院の承認取り消しを厚生労働省に求める。

 両親の代理人弁護士によると、女児は群馬県太田市に住む高橋心音(ここね)ちゃん。生まれつき心臓に穴が2つあいている先天性心疾患があり、生後3カ月だった平成22年12月24日、慶大病院で穴を塞ぐ手術を受けた。

 病院側は手術2日前の検査で、全身に血液を送る大動脈と肺に血液を送る肺動脈の間の壁にも穴が見つかったとして、手術内容を変更。その結果、大動脈に外部の人工心肺から伸びる送血用の管を当初の予定とは違う位置に挿入した。その際、管が脳への血流を阻害して十分に酸素が行き渡らなくなり低酸素性虚血性脳症を発症したとみられる。

 だが、実際には手術2日前の検査で見つかったとされた穴はなかった。脳の血流を見るモニターを使用した上で、管を操作して挿入の角度を変えるなどすれば、血流が改善された可能性もあるが、そうした措置も取られていなかった。手術時間は予定を大幅に超え、7時間に及んだ。

 心音ちゃんは言葉を発したり、自力で歩いたりできない状態が続いている。病院側は事前に脳障害が起こるリスクを伝えていたとしているが、手術の同意書には記載はなく、両親は聞いていないと主張している。

 特定機能病院に承認された医療機関は、医療事故防止への対応や医薬品の安全管理態勢の確保などが求められる。

 代理人の貞友義典弁護士は「存在しない穴を想定した手術によって、重い脳障害が残った。術後も院内で十分な検証が行われておらず、高度医療を提供する病院としての要件が欠如していることは明らかだ」としている。

 慶大病院総務課は産経新聞の取材に「今の時点で答えられることはない」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160721-00000067-san-soci

敢えて全文をコピペしています。

「うちにはトップクラスの技術がある。成功率97%の手術だ」
と言われたのに、重い傷害が残ってしまったご家族の心痛は察するに余りあります。

しかし、

高度な医療を提供する特定機能病院の承認取り消しを厚生労働省に求める。

というのは、いかがなものでしょうか?

先日の、群馬大や東京女子医大のように、
複数の事故があったり組織内に大きな問題があるのならともかく、
まだ『ミス』があったかどうかも確定していない「1件」の医療事故で、
『特定機能病院の承認取り消しを厚生労働省に求める』というのは、

他の患者さんや医療従事者にとっては、迷惑千万な話ではないでしょうか?


訴訟戦術なのでしょうが、原告代理人には再考をうながしたいものです。


↓↓↓ 宜しければポチっと押して下さい。m(__)m
http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_whi.gif
blogramランキング参加中!
 「あすなろの郷」では2年ほど前から、終末期の「みとり」を施設内で行っていた。嘱託医は旅行の予定があり、事前に日付が空欄となった死亡診断書を施設側に預けていたという。

 女性は3月20日午後6時55分ごろ、老衰で死亡。家族もみとった。嘱託医が施設を訪れることができず、看護師が空欄に日付を記載。死亡診断書を作成し遺族に渡した。本来であれば救急車を手配したり、市の当直医に連絡し、別の医師が死亡診断書を作成する必要があった。

 施設によると、女性が死亡したのは休日で、看護師は休日当番医に頼るのが困難と判断し、病院への搬送も行わなかった。「(死亡した)女性を連れ回したくなかった」と診断書を作成した理由を説明したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160428-00010007-saitama-l11

特別養護老人ホームなどの施設でみとるのは国策ですが、
この施設のように、嘱託医が少なく夜間・休日は呼ぶのを躊躇してしまう施設は、
全国的にも多いと思われます…
(昨年三重でも同じような話がありましたし、少し前には宮崎でもありましたね…)

個人的には、こういう事件性のない場合は、
見ず知らずの(初対面の)医師に看取られるよりも、施設の看護師などで看取れるように制度を改正すべき
だと考えています。(議論は始まっているようですが…)

本来であれば救急車を手配したり、市の当直医に連絡し、別の医師が死亡診断書を作成する必要があった。

『市の当直医』というのは謎ですね…、どこの病院の医師ですかね?
それとも市役所に常駐しているのでしょうか?(笑)

ただ、

救急車を呼ぶことは、誰も望まない延命治療に繋がってしまうことが多い

のですから、絶対に止めて欲しいと、もう一度強く主張しておきます。


しかし、いくら医師が居ないからといって、『ニセ医者を演じる』のは問題です…
 女性は同20日に心肺停止状態となったが、施設は積極的な延命措置をしない運営方針で、白衣と聴診器などで医師のふりをした若手職員が遺族の前で死亡を確認。看護師が死亡診断書に死亡年月日と発行日を記入した。看護師は内規に違反して嘱託医が指定した医師に連絡を取っておらず、3月末で退職。嘱託医は5月末で施設の担当を辞めるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160429-00000034-san-l11

どうなりますかね…orz


↓↓↓ 宜しければポチっと押して下さい。m(__)m
http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_whi.gif
blogramランキング参加中!
 末期がんなどで心肺が止まった患者を救急隊員が運ぶ際、人工呼吸などの蘇生処置を家族らが望まない場合の対応について、日本臨床救急医学会は、統一的な基準作りを始めた。主治医の指示が確認できれば処置を中止する方向で検討し、年内にもまとめる方針。朝日新聞の調査では、4県で中止できる独自ルールを定めていた。

 総務省消防庁の基準は、生命に危険がある場合、隊員に応急処置を求めている。蘇生を望まないのに、家族らが救急車を呼ぶ背景には、死の迎え方について事前の意思表示が広がる一方、自宅や高齢者施設でみとる態勢が不十分なことがある。容体が急変した時に主治医と連絡が取れなかったり、慌てたりして119番通報につながっている。

 こうした状況を受け、日本臨床救急医学会は統一された基準を作るための委員会を設置。救急隊からの連絡で中止を的確に指示できるよう、本人や主治医が事前に意思表示する書面のひな型を作ることも検討している。

 委員長の丸川征四郎・医誠会病院名誉院長は「医師の判断と合わせ、現場で患者や家族の希望に応えられる仕組みが大切」と話す。

 本人や家族が蘇生処置を望んでいない時の対応について、朝日新聞が47都道府県の担当者に聞いたところ、36都道府県が「国による統一のルールが必要」と回答。岐阜、広島、長崎、大分の4県では、主治医に確認した上で蘇生処置をやめることをルール化していた。

 4県のルールは、隊員が患者らの意思と、職責との板挟みになって困らずに、意思に沿えるようにすることが狙い。救急隊の対応を助言・指導するために自治体が設ける「メディカルコントロール(MC)協議会」が2003年以降に作った。埼玉県や千葉県の一部地域でも、同様のルールを設けていた。一方、沖縄県では、家族らが中止を希望しても必ず蘇生処置することを明確にしていた。

 救急業務の法律問題に詳しい橋本雄太郎・杏林大教授(医事法)は「現状では、救急隊には応急処置が求められており、家族の範囲も法的にあいまい。隊員にとっては処置を続ける方が後でトラブルになりにくい」と指摘している。(阿部彰芳、石倉徹也)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160414-00000006-asahi-soci

なかなか示唆に富む話です。

蘇生を望まないのに、家族らが救急車を呼ぶ背景には、死の迎え方について事前の意思表示が広がる一方、自宅や高齢者施設でみとる態勢が不十分なことがある。容体が急変した時に主治医と連絡が取れなかったり、慌てたりして119番通報につながっている。

国は相変わらず、在宅医療や施設での看取りを推進していますが、
家族の負担は甚大ですし、それをサポートする態勢は不十分なことが多いです。

『容体が急変した時に慌てて119番通報』しないように、
家族を十二分に指導しておくのが、一番大切な医療者側の責務ですが

「医療者側の説明が足りない」「家族がパニックになる」ことにより、
救急車を呼んでしまうケースが多々あるからこそ、
こういう指針策定が必要なのでしょうね…

現状では、「救急車を呼ぶということは、蘇生処置を望むという意思表示」と見なされる

ことは、この機会に多くの方に知っておいて欲しい話です。


また、「岐阜、広島、長崎、大分の4県」の独自ルールは自然で妥当かと思われますが、
沖縄の『家族らが中止を希望しても必ず蘇生処置する』方針には驚きます。

隊員にとっては処置を続ける方が後でトラブルになりにくい

のは間違いないのですが、何かトラウマになった事案があるのでしょうね…



↓↓↓ 宜しければポチっと押して下さい。m(__)m
http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_whi.gif
blogramランキング参加中!
4年前、東京・羽村市の介護施設「あかしあの里」で、当時84歳の認知症の男性が2階の食堂の窓から転落して死亡し、遺族は施設を運営する医療法人に賠償を求める訴えを起こしました。

男性は窓が開くのを制限する器具を自分でずらしたとみられ、1審の東京地方裁判所立川支部は「転落は予想できなかった」として訴えを退け、遺族が控訴しました。

23日の判決で東京高等裁判所の水野邦夫裁判長は「自宅に帰りたいという願望のある認知症の患者が無理にでも外に出ようとすることは、認知症の知識があれば通常は予想できる」と指摘しました。

そのうえで、「窓の器具は簡単にずらすことができ、危険を防止するうえで不適切で安全性を欠いていた」として、医療法人に1900万円余りの賠償を命じました。

医療法人の真愛会は「医療介護の実務に与える影響が極めて大きく、内容を十分精査して対応したい」とコメントしています。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160323/3925171.html

水野邦夫裁判長は「自宅に帰りたいという願望のある認知症の患者が無理にでも外に出ようとすることは、認知症の知識があれば通常は予想できる」と指摘しました

確かに、認知症の患者さんは『本能のままに』行動しますので、
なにをしでかすかわかりませんけどね…

他のほとんどの患者さんは、窓の器具があれば危険な行動を起こさなかったのに、
今回だけ事故が起きてしまったことを、『認知症の知識があれば通常は予想できる』と判決され、
1900万円もの賠償命令を受けるのは厳しいですね…

この厳しい判決は、他の介護施設や病院にとっても、他人事ではないかと思われます…


先日のJR事故の件も最高裁で逆転判決が出ましたし、ぜひ施設側には上告して欲しいものです。


↓↓↓ 宜しければポチっと押して下さい。m(__)m
http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_whi.gif
blogramランキング参加中!


(追記です)
安価な事故対策である「閉じ込め」をすると、こういう処分が来るようです…orz
大阪府東大阪市の介護サービス事業者が、認知症のお年寄りの女性がはいかいしないよう自宅の玄関の外側に鍵を取り付け、外出できないようにしていたことが分かり、市は、虐待に当たるとして、この事業者の指定を取り消すことを決めました。

東大阪市によりますと、東大阪市新庄東の介護サービス事業所「ケアサポートロータス」では、去年9月から11月にかけて、訪問介護を利用している70代の認知症の女性が住む自宅マンションの玄関に、外側から鍵を取り付け、外出できないようにしていたということです。

女性の知人からの通報を受け東大阪市が調べたところ、緊急でやむをえない措置とは言えず、虐待に当たる行為だったと判断し、今月31日付けで事業所を運営する会社の指定を取り消すことを決めました。

市の調査に対し、事業者は「認知症によるはいかいがひどく、危険を防ぐためだった」と話しているということです。

東大阪市は、介護サービスの利用者の人権を守るため、事業者を対象にした研修などに力を入れていきたいとしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160324/k10010455241000.html

人手や資金の乏しい施設はどうしろと…
この訴訟の判決が出たそうです。

毎日は読めないし、NHKは消えるのが早過ぎです…orz

NHKのキャッシュからですが…
遺族は慰謝料などおよそ1億4000万円の賠償を求めていました。
25日の判決で、奈良地方裁判所の木太伸広裁判長は「病院が当初の検査で胃がんだと告げ、すぐに治療を受けていれば、石田さんはあと10年あまり生きることができた可能性が高い」と指摘し、病院の告知ミスが石田さんの死亡につながったとする判断を示しました。
一方、石田さんが受けた免疫療法などの「先進治療」の治療費については、有効性が立証されていないとして損害として認めませんでした。
そのうえで、石田さんや遺族の精神的苦痛や経済的損失などの賠償として病院側におよそ6200万円の支払いを命じました。
判決について遺族の56歳の女性は、「病院の告知ミスが死亡した原因だったと認定されたことは評価できますが、生きる望みをかけて受けた先進医療の治療費が認められなかったのは残念です」とコメントしました。

明らかな病院側のミスですので、(金額はともかく)賠償命令自体は妥当だと、私も考えます。

また、川島なお美さんの時にも話題になった、
高額でありながら有効性が立証されていない「先進医療」の治療費を認めなかったことも評価します。


そういえば、刑事告訴の話はどうなったのかな?(爆)



↓↓↓ 宜しければポチっと押して下さい。m(__)m
http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_whi.gif
blogramランキング参加中!

.
さすらい泌尿器科医
さすらい泌尿器科医
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事