うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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産科医療を守ろう!

はじめに、お亡くなられた方、そしてご遺族の皆様方に深甚なる哀悼の意を捧げます。

本日は、奈良大淀病院、妊婦死亡事例の民事訴訟の初日です。
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/11962525.html

私達は、医師として、この国の産科医療を憂う一国民として、大淀病院の産科医師を支持します。
この裁判は、我々医師達が、よりよい医療を社会に提供していくため、
日本の未来のため、自分達の子孫のために、
元産婦人科部長の無実を信じ、大淀病院側の勝訴を信じ支援を続けます。

次の要因がこの訴訟の背後にあると私達は考えるからです。
1)政府・厚労省が強いてきた医師の劣悪な勤務体制・・・当直明けの連続勤務、医師不足など 
2)マスコミによる報道被害 ・・・・・あまりにも公平中立性に欠いた、家族寄りの扇情的な報道
          ・・・・・・病院側にあたかも怠慢や過失があったことを思わせる報道表現
          ・・・・・・多くの医療者がリスクから逃散しようと思うに至った報道結果
3)ご遺族の「死」の受容プロセスのありかたに対する疑問
4)「陣痛促進剤による被害を考える会」の問題
5)9ヶ月の赤子を原告に立て、病院ではなく医師個人と町を訴える悪徳弁護士の姑息な訴訟戦術
2006年8月8日、その事件は起こりました。
御遺族の方々の無念の思いは察するに余りあります。

しかし医師個人の責任を追及することは、何も得るものがないものだと思います


日本の将来の医療のため、自分たちの子供・孫のため、100年後の日本のためにも、
今回の事件にかかわられた産科の先生方が、多大な賠償金を支払うことは
日本の将来の医療のため得策であるとは思えません。

本来非難されるべきは、

厚労省や財務省による、医療費削減政策と医師数抑制政策です

この事件は、現在の国の医療費削減政策により綻びがでてきた
医療システムの破綻が表面化して起こった事件です。

今、地域の病院だけではなく、中核病院でも医師が逃散し続けています。
それにより、重症患者さんを受けられるような高次病院への搬送システムが破綻してしてしまうと、
現場の医師がどんなに頑張ったところで、患者さんを救命することは不可能なのです。
次の「大淀病院事件」が起こるのは時間の問題でしょう。

人はいずれ亡くなります。今回のケースは非常に残念ですが、
その生死を完全にコントロールするのは残念ながら現段階では不可能です。

医療には不確実性と限界があるのです

その中、産科の先生方は自分の命を削られて日々診療にあたられております。
世界に類を見ない、低い周産期母体死亡率を実現した日本の産科の先生方を、
同じ医療者として尊敬してやみません。

今回の件は、医師と病院に非難の目を向けさせたことによって、

政府の無理な医療費削減のために医療システムが破綻してきていることから、国民の目はごまかされています

このままでいけば、年金問題と同様に、

国民の多くが気が付いた時には、この国の医療制度が完全に破綻してしまっているかもしれません


国民の皆様方の理性のある御理解を願ってやみません

次の「大淀病院事件」を防ぐためにも、御賛同頂ければ幸いです。

ご意見、ご感想お待ちしています。批判、疑問も広く受け付けてます。

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