ED治療薬 ネット入手の6割偽物 専門家「医療機関で受診を」
12月8日7時57分配信 産経新聞
インターネットで入手したED(勃起障害)治療薬の6割近くが偽造品−。こんな調査結果が判明し、ED治療薬を製造・販売する4社が注意を呼びかけている。偽造品は色や形状が本物に似ており、見た目だけで真がんを見分けるのは難しい。偽造品を服用した場合は健康被害を受ける可能性もあり、専門家は安易にネットなどで購入せず、医師の処方を受けての服用を勧めている。(森本昌彦)
◆タイで購入の7割
調査は平成20年12月〜21年4月に実施。ファイザー、バイエル薬品、日本イーライリリー、日本新薬の4社が製造・販売するED治療薬「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3種類をネット上の販売サイトから購入し、真正品か偽造品かについて鑑定した。購入は日本国内からだけでなく、タイで日本人が偽造ED治療薬の販売に関与しているケースがあったため、タイでは現地でネット購入した。
その結果、購入品の55・4%が偽造品で、真正品は44・6%だった。国別では、日本で購入したものは43・6%が偽造品、タイで購入したものについては、67・8%が偽造品だった。
偽造品は色や形状が真正品と酷似。外見からは本物との区別が困難なほか、海外で製造されたジェネリック医薬品と欺いて販売されているケースもあった。さらに偽造品の中には、有効成分の含有量が表示と異なり、含有量が多いものや有効成分を含んでいないものも存在していた。
シンガポールでは昨年、本物には本来入っていない血糖降下剤が多く含まれるシアリスの偽造品を服用した2人が低血糖状態になり、死亡した。日本国内でも、レビトラの偽造品を飲んだ患者から「視力が低下した」との訴えが寄せられたという。
◆不純物で副作用も
こうした偽造品はどこで作られているのか。4社によると、中国や南米、中東などで偽造工場の存在が確認され、不衛生な環境で製造されている実態が明らかになっている。
ED治療薬の偽造品がネットで氾濫(はんらん)している背景について、東京歯科大学市川総合病院泌尿器科の丸茂健教授は「EDは人に相談しづらい病気で、病院に行くのも気が重くなるからではないか」と、EDに悩む患者の心理面を指摘する。
偽造品の中には、有効成分の量が本物より多かったり、本物には含まれない成分が入っていたりするため、注意が必要だ。偽造品を服用した場合に考えられる健康被害として、丸茂教授は(1)有効成分の含有量が多いときの副作用(2)不純物が混入しているときの副作用(3)効果がなかったときの自信喪失−などが挙げられるという。
丸茂教授は「バイアグラなどは注意を守って服用すれば、非常に安全で役に立つ薬。危険なサイトからは購入せず、適切な医療機関で診察を受けてほしい。それがED治療の安全な早道だ」と話している。
◇
【用語解説】ED(勃起障害)
性交時に十分な勃起が得られない、十分な勃起の状態が維持できないため、満足な性交ができない状態。平成10年の「成人男子の健康と性に関する調査」では、中等度以上のED有病者は約1130万人と推定されている。日本で販売されているED治療薬はバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類。国内でED治療薬を製造・販売する4社によると、20年の国内販売額は約120億円。一方で、医師の処方を受けないネット販売などによる売買額は正規の2〜3倍に上ると推定されている。
確かに、ヤフーメールでは山のようにスパムメールが来ますね…(笑)
医師の処方を受けないネット販売などによる売買額は正規の2〜3倍に上ると推定されている。
確かにウチのような病院には、バイアグラ希望の患者さんはめったに来ません。
心電図や採血に同意されないと、処方しないせいもあるでしょうね…(笑)
丸茂教授が仰るように、
ニトログリセリン等の硝酸製剤などと併用しない限り、割合安全で役に立つクスリですが
一応、心臓の状態を病院(医院)でチェックしてから、処方してもらった方が良いと考えます。
|