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医師不足の大きな要因、専門分化に疑問 [10/10/15]
https://aspara.asahi.com/column/yomoyama/entry/kaHpK9h24g田辺功(医療ジャーナリスト) 今回は、大阪府の70代男性からご質問をいただきました。 「高齢になると内科でも、消化器、循環器などいろいろ病気を患うのが当たり前になり、いわゆる家庭医(かかりつけ医)が必要です。しかし、近頃の医療教育は極めて専門化しつつあるようで、たとえば循環器科では消化器の治療は『専門外』だと診てもらえないとのことです。過疎地医療の観点からも誤った方向へ進んでいるように思えます。このような状況を変える動きはないのでしょうか」 まったくおっしゃる通りです。消化器専門医も「消化器全般」ならまだいいのですが、肝臓専門とか、胃・大腸の内視鏡専門とか、もっと狭い専門医もいます。 医療が進むと、高度な技術や知識が要求されます。習得に時間がかかれば、いくつも兼ねることは無理になります。万一、自分の自信のないことをして事故が起き、患者さん側から訴えられたら大変と考えると、手を広げたくない気持ちもわかります。「専門医がいない」との理由で、救急患者さんの受け入れ拒否が珍しくありません。 むかし「大外科」という言葉がありました。以前の外科医は頭から足の先まで、あらゆる手術をしました。ところが今は、脳外科、心臓外科、呼吸器外科、消化器外科、整形外科と、臓器別の分業になっています。かつて一人の外科医の仕事を今はその何倍もの外科医で分担しています。病院の勤務医が不足しているのは、専門分化が進んだことも一因です。 医師養成の要は医科大学ですが、日本の大学は基本的に研究優先で現場医療を軽視する傾向があり、30年ほど前からはさらにその傾向が強まり、専門分化が進みました。分野が狭いほど簡単に論文が書けるのも一因です。欧米では専門医と、幅広く診る救急医や家庭医、総合医が半々といわれますが、日本には後者を育てる部門がほとんどありません。一時期注目された、大学病院の総合内科も廃止されたところが少なくありません。 医科大学の定員を増やし、地方医師枠などを設けても、今のままでは医師不足は永久に解決しないでしょう。国民の強い要求で、国や大学、医療人の誤った方向を正さなければなりません。 病院の勤務医が不足しているのは、専門分化が進んだことも一因です。確かに一因ではありますし、専門医も自らの裾野を広げる努力は大切だと思いますが、同じ文中にこうあります。 医療が進むと、高度な技術や知識が要求されます。習得に時間がかかれば、いくつも兼ねることは無理になります。「専門分化」は医療の高度化に伴なって進化した結果であって、医療需要が医師の増加数(率)を上回っているだけではないでしょうか?テレビドラマや漫画では「どんな病気でも治療できる外科医」が出てきますが、現実医療でそれをすると『どんな分野の知識も中途半端』な医師に普通はなります。 かつて一人の外科医の仕事を今はその何倍もの外科医で分担しています。それでしたら、個々の勤務医の仕事はずいぶん楽になっていてもおかしくないと思うのですが、どうして一向に楽にならないのでしょうかね?(笑) 一時期注目された、大学病院の総合内科も廃止されたところが少なくありません。どうしてでしょうか?何でも相談できるが、治療をできない『総合内科』は(大病院では)患者さんや家族に求められていないのではないでしょうか?「家庭医、総合医」の役割は、地域の開業医が担うべきであり、大きな病院に求めるのは間違っているのではないでしょうか? こういう「訴訟リスク」を何とかしようという動きは、 「医療ジャーナリスト」の方々からは、ほとんど聞いたことがないですが… |
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2010年10月16日
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