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【主張】耳かき殺人判決 極刑回避は妥当だったか
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101102/trl1011020259000-n1.htm2010.11.2 02:59 MSN産経ニュース 裁判員裁判で初めて死刑が求刑された耳かき店員殺害事件の判決公判が東京地裁であった。女性2人が殺された事件で判断が注目されたが、判決は極刑を回避し、無期懲役を選択した。 裁判員らの結論は悩んだ末の苦渋の判断といえる。今後も死刑求刑の裁判員裁判が全国で控えており、裁判員の精神的負担をどう克服していくかが課題となる。一方で被害者遺族らの感情がどこまで反映されたかも問われよう。 事件の被告は昨年8月、耳かき店員の女性と祖母の2人を刺殺したとして殺人罪などに問われた。被告は起訴事実を大筋で認めており、争点は量刑をどうするかに絞られていた。 「極刑にしてほしい」という遺族の強い願いを反映させて死刑とするか、「事件後、被告は反省している」と極刑回避を求める弁護側に理解を示すか。女性4人と男性2人の裁判員計6人が審理に加わり、5日間の公判と評議を重ねて結論を出した。 評議では、死刑選択の参考基準とされてきた「永山基準」(昭和58年7月の最高裁判決)を詳しく検討したという。罪質、動機、犯行態様、前科の有無など9項目について「やむを得ないと認められる場合に死刑が許される」というのが主な内容だ。 判決は、死刑回避の理由について「前科もなく偶発的な犯行で、事件後深く後悔、反省している」とし、「人生の最後の瞬間まで内省を深めていくことを期待する」としている。 証拠調べや被告人への直接質問などを通じ、一般人である裁判員が事件と真摯(しんし)に向き合い、遺族らの声にも耳を傾けて下した最終判断である。裁判員が体験する精神的負担や重圧は、経験してみなければ理解はできまい。 だが、今回の結果は、今後の同様な裁判にも影響を与えるとみられる。判決を軽々には批判できないにせよ、一方で「やはり死刑判決を避けたのでは」という意見もあり得るのではないか。 裁判員は判決後、記者会見したが、「無期か死刑かでどこに判断の重点を置いたか」の質問には、地裁職員が「評議内容に触れる」と制止した。だが、国民参加の制度だからこそ、国民により多くの情報が開示されてしかるべきだ。守秘義務の範囲の緩和を含めて議論を深めていく必要がある。 |
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2010年11月02日
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