うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

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以前のMRICの記事(その1その2)と、合わせてお読み下さい。
病院外出産の悲劇 ブログで警鐘 母子の安全、まず考えて
2010.11.25 14:18 MSN産経ニュース

 医療介入をなるべくしない助産院や自宅での分娩(ぶんべん)は、“自然なお産”として美化して伝えられることが少なくない。しかし、実際には医療介入があれば救えたはずの命が失われたり、負う必要がなかった重い障害を負っているケースもある。こうした悲劇を減らそうと、助産院の出産で長女を亡くした女性が“自然なお産”に警鐘を鳴らすブログを開設。「母子の安全を守るという観点で助産院や自宅分娩の問題点を広く考えてほしい」と訴えている。(平沢裕子)

 この女性は北関東に住む「琴子の母(琴母)」さん(39)。平成15年8月に助産院で出産した長女、琴子ちゃんは妊娠中に逆子(さかご)(骨盤位)と分かった。最初に予約していた実家近くの助産院では「逆子なら病院」と断られたが、知人から「逆子直しの名人」として別の助産院を紹介される。

 助産師から「逆子の方が簡単」と言われ、また、ネットで「逆子でも助産院で産んだ」という情報が多かったこともあり、助産院での出産を決める。


病院へ搬送されず

 逆子直しを3度したが、分娩時に逆子だった琴子ちゃんは、意識のない状態で生まれてきたのに病院への搬送をしてもらえず、2時間後に亡くなった。

 琴母さんは「最終的に助産院を選んだのは私で、自分が一番悪いのはよく分かっている。ただ、日本助産師会が『逆子を助産院で扱ってはいけない』と言っているのを知ったのは出産後。もっと早く知りたかった」と悔やむ。

 もちろん病院での出産でも赤ちゃんや母親が命を落としたり、重篤な障害を負ったりすることはゼロではない。しかし琴子ちゃんの場合は、病院で帝王切開で産んでいれば助かった可能性が高く、1年後に起こした民事訴訟でも助産師の過失が認められている。


子供を救える場所か

 病院でのトラブルは医師らの過失として大きく報じられるが、助産院や自宅出産でのトラブルを目にする機会は少ない。病院に比べて出産数が少ないことや、病院以外の出産を選択した自己責任と考える人が多いためだ。一方で、自然なお産を無条件にすばらしいとするテレビ番組やネットの情報は氾濫(はんらん)している。

 「同じ過ちを繰り返してはいけない」との思いから、琴母さんは出産から2年後の17年、「助産院は安全?」というブログ(http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/)を開設。助産院や自宅出産の問題点をはじめ、妊娠・出産する女性に知ってもらいたい情報を発信している。

 琴母さんは「順調な妊娠経過でも、突然危険な状態になることがあり、そのときの対応で子供の生死や障害の度合いが異なってくる。これから出産する人には、出産する場所が万が一のときに子供を救える場所なのか見極めて選んでほしい」と話している。
 
こういう言葉は、お産は「エクスタシー」!!などという方には通じないのでしょうね…
 
「生命の誕生への感動」を「自然分娩の感動」にすりかえてんじゃない!
と私は思うのですが…


最新医療も奈良の「魅力」 中国の旅行社に県PR 奈良
産経新聞 11月26日(金)7時56分配信

 県は25日、「医療ツーリズム」に焦点をあて、中国の旅行会社を対象にファムトリップ(下見旅行)を実施すると発表した。医療ツーリズムは海外で最新医療を受診する渡航形態で、今回は県内の医療機関の視察を行う。県は「東京や大阪など買い物がメーンの『ゴールデンルート』に対抗する新たなプランとして打ち出したい」としている。

 政府や各自治体が新たな成長産業として推進する医療ツーリズムで、県は中国人富裕層の需要を見込んでいる。

 訪問を予定しているのは人間ドック専門の医療機関「グランソール奈良」(宇陀市)で、これまでに米国人やタイ人などの受け入れ実績もあり、宿泊施設も備えられているという。

 県国際観光課は「寺社だけでなく、最新の医療設備も中国でPRしてほしい。医療ツーリズムを奈良観光の魅力の1つに加えたい」と話した。

NHKの記事です。
医療ツーリズムで視察団招致
11月25日 20時16分 NHKニュース

 病気の治療や検査を目的に訪れた外国人に観光も楽しんでもらう医療ツーリズムに注目が集まるなか、奈良県は、外国人が県内の医療機関で人間ドックなどの検査を受けるため来日するツアーを作ろうと、近く中国の旅行会社を招き県内の医療機関を視察してもらうことになりました。
 医療ツーリズムは、病気の治療を目的に日本を訪れた外国人に観光を楽しんでもらうもので、国は新たな経済成長戦略の1つと位置づけています。
 このため奈良県は、奈良を訪れる外国人観光客の中でも特に増えている中国人観光客を主な対象として、県内の施設で人間ドックなどの検査を受けてもらう考えで、今月末から来月初めにかけて、中国の北京と大連の旅行会社8社の担当者らを招いて視察旅行を行うことになりました。
 県では、宇陀市の医療法人が運営する人間ドック専門の検査機関をはじめ、中国人が好む温泉施設がある信貴山や吉野の山を案内する計画です。
 県によりますと、視察旅行の費用を県などが負担する代わりに、中国の旅行会社は奈良での医療ツーリズムのプランを企画するということです。
 奈良県は「中国の富裕層をどれだけ呼び込めるかが課題だ」と話しています。

県国際観光課は「寺社だけでなく、最新の医療設備も中国でPRしてほしい。医療ツーリズムを奈良観光の魅力の1つに加えたい」と話した。

担当は『県国際観光課』だそうですので、
「奈良産科医時間外訴訟」県医療政策部とは担当が違うようですが、

自県民にまともな医療を提供できないのに、中国から客を呼んで医療を提供しようとはね…

その能天気さに、私はあきれてしまいました。

どうやら、提供するのは民間病院での『人間ドックなどの検査』だけのようですが、

医療ツーリズムというのは、
医療ツーリズムは、海外で高度な治療や手術を受ける、または安価に手術を受けるなど、
自国以外の国で医療サービスを受けることをいう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101103-00000002-sh_mon-bus_all

医療ツーリストの渡航目的を見ると、
「最先端の医療技術」や「より良い品質の医療」を求めて渡航するツーリストが約7割を占めている
http://www.dbj.jp/topics/report/2010/files/0000004549_file2.pdf

という感じで、検査だけでは片手落ちのはずですけどね…(笑)





skyteam先生の記事や、ssd先生の記事も合わせてご覧下さい。m(__)m

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さすらい泌尿器科医
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