救急搬送時間が過去最悪、10年前より9分遅く 読売新聞 11月26日(金)11時10分配信 総務省消防庁は26日、2010年版「消防白書」を発表した。119番通報を受けてから患者を病院に搬送するまでの時間の全国平均は、09年は36・1分と、前年より1・1分遅く、統計を開始した1984年以降最悪だった。10年前より9分遅い。 同庁は「軽症での救急出動要請や搬送先の病院がなかなか見つからないケースが増えたことが遅れにつながったのでは」と分析している。 救急出動件数(ヘリコプター出動も含む)は全国で512万5936件(前年比2万5566件増)で2年ぶりに増加した。6・2秒に1回の割合で出動した計算になる。9月にあった速報と、ほぼ同じです。 詳しくは、消防庁のHPをご覧下さい。(まだ詳細なデータはなさそうですね) さらに、最悪になった搬送時間をさらに遅らせかねない訴訟がありましたが <医療事故裁判>専門外の診療で急死 当直医の責任どう判断 福岡高裁で控訴審判決
毎日新聞 11月26日(金)8時2分配信 胸痛を訴えた男性が大分県宇佐市の病院で当直医の診断を受けた後に急死した医療事故を巡り、1審大分地裁中津支部が病院の過失を認め遺族に約5100万円を賠償するよう命じた訴訟の控訴審判決が26日、福岡高裁(広田民生裁判長)で言い渡される。病院側は控訴審で「地方の病院は当直医の確保がやっと。夜間・休日の救急医療を担う当直医に専門医と同レベルの注意義務を課せば、地域医療の崩壊が加速する」と主張しており、高裁の判断が注目される。 1審判決によると05年11月18日夕、胸部に痛みを訴えた男性会社員(当時42歳)が救急病院を受診。病院は当直態勢で、内科の医師が心電図などを基に逆流性食道炎の疑いと診断し、胃薬を処方した。男性は病院を出た約10分後に倒れ、別の病院に搬送されたが、急性心筋梗塞(こうそく)で死亡した。内科医は急性心筋梗塞の治療経験がなかったという。 心電図の自動解析装置は「異常なし」と判定していたが、1審は、心電図検査が急性心筋梗塞の所見を示していたと認定。循環器の専門医への相談や血液検査、超音波検査をすべきだったとして病院側の過失を認めた。病院側は判決を不服として控訴した。 控訴審で病院側は循環器病の専門医、木村剛・京都大教授の鑑定書を提出。木村教授は当時発症していたとみられる心臓疾患と逆流性食道炎などの症状が酷似しており「専門外の当直医に、専門医でなければ気づかない軽微な心電図の変化などから診断を要求するのは無理」と指摘した。病院側の弁護士は「高裁の判断が1審同様なら、専門医がそろわない救急病院は難しい患者を引き受けづらくなる」と話している。 一方、遺族側の弁護士は「事故が起きた病院には循環器の医師もおり、適切な措置を講じていれば救命できた」としている。【岸達也、高芝菜穂子】 控訴審では、こうなりました。 <医療事故>当直医に専門性要求は酷 福岡高裁 毎日新聞 11月26日(金)23時54分配信 胸痛を訴えた男性が05年、大分県宇佐市の病院で当直医の診断を受けた後に急死した医療事故を巡り、遺族が病院に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、福岡高裁であった。広田民生裁判長は「当直医は内科医で、急性心筋梗塞(こうそく)の診断や治療経験がなく、循環器の専門医と同等の判断を要求することは酷」と指摘。病院側の過失を認めて遺族に約5100万円の賠償を命じた1審・大分地裁中津支部判決を取り消し、遺族の請求を棄却した。 地方の救急病院の当直態勢にどこまで専門性が求められるかが争点になった。病院側は控訴審で「当直医の確保がやっとで、当直医に専門医と同レベルの注意義務を課せば地域医療の崩壊が加速する」と主張していた。判決後、病院側の山本洋一郎弁護士は「地域医療の限界をくみ取ってくれた画期的判決」と評価した。【岸達也】若くして亡くなった男性の、ご冥福をお祈りします。m(__)m ご遺族の無念も察するに余りありますが、この1審判決はあまりにも酷です。 事故が起きた病院には循環器の医師もおり、適切な措置を講じていれば救命できたのかもしれませんが、普通の病院では夜間・休日に当直以外の医師を簡単には呼び出せません。この1審判決のように、休日・夜間にも「専門医」レベルの医療水準が求められるのなら、全科の医師が当直している大学病院や救命救急センター以外では、救急患者は受け入れられません。地方の病院は当直医の確保がやっと。夜間・休日の救急医療を担う当直医に専門医と同レベルの注意義務を課せば、地域医療の崩壊が加速する瀬戸際だったのかもしれません。都会では『専門外の受け入れ拒否』が増えて、大幅に搬送時間が延長した可能性がありましたね。妥当な判決に安堵しています。 |
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2010年11月27日
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