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未受診妊婦に虐待傾向…38人中22人、乳児死亡例も
産経新聞 6月21日(火)15時2分配信 大阪府内で昨年、妊婦健診をほとんど受けずに出産した未受診妊婦38人について、大阪産婦人科医会と府が調査したところ、このうち22人に児童虐待の傾向があり、ネグレクト(育児放棄)が原因で死亡したとみられる赤ちゃんもいたことが21日、分かった。病気の赤ちゃんを置き去りにしたり、最初から自分で育てる気がないなどのケースもあった。未受診妊婦と出産後の虐待の関連性が浮き彫りになり、対策が求められている。 妊婦健診の受診回数が3回以下か、最終受診から3カ月以上が経過していた未受診妊婦148人のうち、医療ソーシャルワーカーが関わるなどした状況が深刻な38人について、出産した病院を通じて調査した。 この結果、20人に育児放棄、2人に身体的虐待が確認された。また38人中、11人に赤ちゃんの兄姉への虐待が疑われた。 育児放棄の20人のうち、出産後に死亡した赤ちゃんは1人。母子を支援していた保健師らが家庭訪問した際、赤ちゃんはネコのふんやたばこの吸い殻が散らかった床の上で泣いていた。母親は本人が自覚していない精神疾患があり、夫と別居、実家との関係も破綻していた。このケースでは児童相談所などの支援にも関わらず、赤ちゃんは生後4カ月で吐いたものをのどにつまらせて窒息死。母親の育児放棄が疑われたが、府警は事件性なしと判断したという。 育児放棄の別のケースでは、母親が重度の先天性の障害がある赤ちゃんを残して産後3週間で病院を抜け出した。出産前から友人宅やネットカフェを泊まり歩き、病院は母親に携帯電話の電源を切られると連絡を取れなくなった。 これとは別に虐待を受けた経験がある母親のケースでは、出産後に母子支援施設に入所。手続き上の問題で入所を継続できず、生活保護を受けてアパートへ転居すると、4カ月後に友達に赤ちゃんを預けたまま行方不明になった。その後、赤ちゃんは乳児院へ預けられた。 身体的虐待では、母親と赤ちゃんが退院してから4カ月後に、この赤ちゃんが病院に運ばれ、体を強く揺さぶられた際に脳が傷つく、揺さぶられっ子症候群(SBS)と診断された。 もう一つの身体的虐待は生後3カ月で実父によるSBSが判明。頭に急性硬膜下血腫ができており、乳児院で保護されたが、後遺障害があるという。 ◇ 【用語解説】未受診妊婦 出産までに14回程度受けることが望ましい妊婦健診をほとんど受けず、いきなり病院に来て出産する。母子ともに健康上のリスクが高く、医療費の未払い率も高いことから社会問題化した。大阪産婦人科医会と府の調査で平成22年に確認された148人の平均年齢は28・6歳。子供の26%が低体重で生まれ、27%は何らかの合併症を起こした。適切な健診や医療で防げたケースもあり、同医会は、妊婦健診の未受診は「胎児虐待」と指摘している。 未受診妊婦の問題では今後、虐待予防の観点から、児童相談所など行政の支援の充実が求められる。 大阪産婦人科医会の光田信明医師によると、未受診妊婦の異変を察知できるのは、出産入院中などのわずかな機会に限られ、医師からの虐待疑いの情報に行政が敏感に反応し、支援を始めることが重要という。 同会の調査では、未受診妊婦のうち何人かは妊娠初期に産婦人科を受診し、市町村などで母子手帳を受け取っていた。府は、この時点で支援の連絡先やホットラインを伝え、薬局で妊娠検査キットを購入する人に啓発パンフレットを配布することを検討中という。 これまで未受診妊婦と児童虐待は別々の問題として扱われ、行政内部でも担当者間の連携は十分に行われてこなかった。光田医師は「未受診妊婦と児童虐待が同じ一つの家庭で起こり得るという事実認識を、共有することから始めなければいけない」と話している。 妊婦健診の未受診は虐待リスクが高いという記事と、ほぼ同じ内容ですね。 非常にデリケートで難しい問題ですが、 行政の支援などで一人でも多くの子供や妊婦さんが幸せになることを、心から願っています。 琴子の母さまの記事も、是非ご覧ください。
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2011年06月23日
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