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腹膜炎を便秘と診断後に死亡…病院が遺族に謝罪
読売新聞 9月8日(木)22時17分配信 名古屋大学医学部付属病院(名古屋市昭和区)は8日、2009年2月に救急外来を受診した名古屋市の70歳代女性の腹膜炎を発見できずに帰宅させ、翌日に死亡する医療事故があったと発表した。 同病院によると、女性は同月10日、腹痛や吐き気を訴えて来院。医師になって3年目の40歳代の男性研修医がレントゲン撮影などをしたうえで「習慣性の便秘」と診断し、薬を処方して帰宅させたが、女性は翌11日朝に自宅で意識を失い、別の病院で死亡した。 女性は来院した時点ですでに大腸に直径1・5センチ程度の穴があいていた疑いが強く、レントゲンにも腹腔(ふくくう)内に空気が漏れ出ている様子が写っていた。 外部識者らによる事故調査委員会は「研修医の知識・技量では発見できなかったのはやむを得ない」とする一方、「経験豊富な医師なら異常に気付いた可能性が高い」と指摘。国の指針を基にした当時の救急外来部門の取り決めでは、研修医でも3年目からは一人で診療を行い、患者の帰宅の可否を判断できることになっていたため、「救急専門医らが研修医の経験不足を補ったり、指導したりする体制を強化すべき」などと提言した。 名大病院は体制の不備を認めて遺族に謝罪し、今年8月に示談が成立。救急部門の指導医や専従医師を事故当時の3倍の計21人に増やすなどして再発防止を図っているという。女性の長女は8日、弁護士を通じ、「同じことが起きないように委員会の提言を守ってほしい」とコメントした。 研修医が異常見落とし女性死亡 名大病院の救急外来 2011年9月8日 21時06分 中日新聞 名古屋大病院(名古屋市昭和区)は8日、2009年2月に嘔吐(おうと)と腹痛を訴えて救急外来を受診した70代女性が帰宅翌日に意識不明となり、別の病院で腹膜炎で死亡したと発表した。経験の浅い担当の研修医が異常を見落として便秘症による腹痛と判断、かん腸をして帰宅させていた。病院側は救急外来の診療体制が不十分だったと認め、家族に謝罪した。 病院によると、病理解剖の結果、死因は結腸に1センチ以上の穴が開いていたことによる腹膜炎だった。事故調査委員会は、3年目の40代男性研修医がエックス線写真に写った異常を読み取れず、上級医への相談や連携がなかったことなどを問題視。「緊急手術すれば救命できた可能性がある」と指摘した。 遺族側の代理人によると、今年8月に3千万円で示談が成立した。 救急専門医不足は全国的に深刻な問題となっており、総合病院でも夜間は置いていないところが多い。 名大病院も事故当時、救急専門医は7人しかおらず、研修医が診察をする機会が多かったという。事故後、3倍の21人に増やし、集中治療室(ICU)を救急・内科系と外科系の2つに分割、拡充した。 松尾清一院長は「高度先進病院として期待される救急診療・指導体制になっていなかった。この事例の公表で、多くの救急診療の現場に警鐘を鳴らし、再発防止を呼び掛けたい」と話した。http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011090890192835.html お亡くなりになった女性のご冥福をお祈りします。m(__)m 国の指針を基にした当時の救急外来部門の取り決めでは、研修医でも3年目からは一人で診療を行い、患者の帰宅の可否を判断できることになっていたそういえば、「後期研修医は一人前」という読売の記事が昔ありましたね…悪いのは国の指針か、それとも読売新聞か?(笑) 冗談はさておき、腹膜炎の診断はそんなに容易ではありません。 『エックス線写真に写った異常』『レントゲンにも腹腔内に空気が漏れ出ている様子』は、 後からじっくり時間をかけて複数の人間が見れば「ここにフリーエアが…」と解る場合が多いですが、 救急医療の現場にそんな余力がないのは、ご存知の通りです。 次は、私が見逃して訴えられるかもしれません… この事故は示談が成立してますので、刑事事件にはならなそうなのがせめてもの救いですね。 |
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2011年09月09日
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