|
「ドクターヘリは背伸び」導入に消極的な県
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121003-OYT1T00677.htm2012年10月3日15時41分 読売新聞 全国で「ドクターヘリ」の運用が進む中、石川県は導入に消極的だ。 県議会は定例会最終日の2日、早期配備を求める請願を賛成多数で採択したが、谷本知事は「地上(病院)での受け入れ態勢を充実させることが最重要課題」としている。 救急医らを患者の元に運び、治療しながら医療機関に搬送するドクターヘリは、2007年に全国的な整備を目指す特別措置法が制定された。9月末現在、30道府県で35機が運用され、13年度中までに新たに6県が導入を予定している。国の財政支援を受けられるため、県が導入した場合、年間の運行経費は約5000万円と見積もられる。 「運用に向け、半歩でも4分の3歩でも踏み出してほしい。それが部長の責任だ」。9月28日の県議会厚生文教委員会。紐野義昭委員(自民)は、三宅邦明健康福祉部長の「情報収集している」との煮え切らない答弁に語気を強めた。同委では公明、新進石川の各会派も質疑に立つなど高い関心が示されたが、県の姿勢に変化はなかった。 県が導入に消極的な理由は、「患者の受け入れ態勢の充実が優先」(医療対策課)というものだ。南加賀医療圏では救急患者の約16%が圏外搬送で、金沢市など中央圏の1%(いずれも2009年度)を大きく上回っていることから、圏内の受け入れ強化に向け「南加賀地域救急医療センター」(小松市)を整備中だ。 また、奥能登では人口10万人あたりの医師数が全国平均の約6割(10年12月末現在)と医師不足も深刻で、県は「ドクターヘリ導入にデメリットはないが、足元の課題が優先で、ドクターヘリは背伸び」と表現する。 ◇ 県は現在、防災ヘリに医師を乗せる「ドクターヘリ的運用」も行っているが、少ない出動実績から需要を見定めている状況だ。防災ヘリは過去5年、1年間に約30〜70回出動したが、このうちドクターヘリ的運用は年6回以下。09、11年度は1回だけだった。 こうした点から、県側は先の委員会で「防災ヘリに十分に余力がある」と、兼用を念頭に置いたような答弁をした。 ただ、防災ヘリには専用の医療設備がないうえ、ドクターヘリと比べ機動力も劣る。また、年1回、2か月の定期点検の間は不在となる。 このため、「余力があるとか意味が違う」(紐野委員)「そんな認識では導入は難しい」(公明の増江啓委員)と怒りの声が相次いだが、議論はかみ合わず平行線のままだった。 谷本知事は「地上(病院)での受け入れ態勢を充実させることが最重要課題」としている。相変わらず徳島や山形など全国各地で、「ドクターヘリ導入」の報道が続く中、地に足がついた、素晴らしい見識だと思います。 医師不足の解消の方が、先決課題ですよね。 今後とも頑張って欲しいものです。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2012年10月17日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


