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医師・助産師 体制整わず 1日分娩開始 練馬光が丘病院
2012年8月29日 東京新聞 地域医療振興協会が運営する練馬区の練馬光が丘病院は、今年3月の日大医学部撤退後に受け付けていなかった分娩(ぶんべん)を9月1日から再開する。ただ、産科医や助産師の当初予定数を大幅に下回ったままで、28日には市民団体が病院などに診療体制の改善を訴える要望書を提出した。 (宮畑譲) 光が丘病院は現在、二十人の妊婦が産婦人科を受診し、分娩の予約をしている。九月以降の分娩は、当面この二十人を対象としたもので、救急などを含めてそれ以外は受け付けない。九月に出産予定はなく、十月に三人が出産予定となっている。 日大が運営していた当時は、助産師が約二十人おり、年間四百〜六百件の分娩が行われていた。当初、協会が区に提出した企画提案書では、産科医六人、助産師三十人で体制を組む予定だった。しかし、産科医は現在二人で、九月一日以降も一人増えるだけ。助産師も四月に九人いたものの、現在は七人に減った上、夜勤ができる助産師は三人だけ。 このため、時間外に産科医や助産師が常駐できない。九月は時間外は自宅などで待機して必要な時に呼び出されて登院する「オンコール」と呼ばれる体制で対応する。 要望書を提出した「練馬の医療を考える区民の会」の国枝さきの代表は「出産はいつ何が起こるか分からない。今の体制では妊婦は不安」と訴える。要望書では、助産師のオンコールをやめ、質の高い分娩ができる体制の確保を求めている。 指摘に対し、病院の高瀬健事務次長は「九月は多くの分娩が発生する可能性は低く、安全に対応できると判断した。ただ、リスクの高い分娩も受け入れられるようドクターと助産師を増やすことは課題」と話している。 昨年9月に地域医療振興協会が日大の後継に決まって以来、数限りない約束違反が表面化しており、 地域の住民、医療機関からの信頼を得られてないようですが、 今回も表面だけを整えて、強引に突き進むようですね… 毎度のことですので、私は今さら驚きませんが…(苦笑) その先に何があるのか? 今後とも注目して行きます。 「練馬の医療を考える区民の会」の緊急声明もご紹介いたします。
《緊急声明》 ――新・練馬光が丘病院での分娩取扱い開始を目前にして―― 日本大学医学部付属練馬光が丘病院(以下、日大光が丘病院)が本年3月31日に閉院し、地域医療振興協会(以下協会)が運営する練馬光が丘病院が新たに開院して以来5ヶ月、新病院では分娩・産科入院受け入れ休止状態が続いていました。日大光が丘病院時代は年間400〜600件の分娩が行われていたことから、休止の影響も大きく、分娩取扱い開始が待ち望まれていました。 その新光が丘病院で、ようやく9月(実質10月)から産科病棟が開設され、分娩取扱いが開始されることになったとのことです。地域にとって重大な意味をもつことは論を待ちません。 しかし、伝えられる新病院の状況は、医療安全面でも、医療現場のスタッフに過酷な労働条件が強いられ取り返しのつかない事態を招きかねないという点でも、大変に不安のあるものです。 私たちが把握している新病院の状況は次のとおりです。 ・ 企画提案書で30名、開設許可申請書では11名と予定されていた常勤助産師は、現時点で7名であること。 ・ そのうち夜勤が可能な職員は3名のみであり、今後1名採用予定とのことであるが、現有職員で夜勤体制を組むのは至難と思われること。 ・ この事態を打開するため、「助産師のオンコールでの対応」が検討されており、その人員としては、同じく協会が運営する北社会保険病院(北区赤羽台)の助産師も想定されていること。 (※オンコールとは、自宅や他施設に職員を待機させ、必要が生じた際電話で呼び出し、臨時登院させることと思われる。) ・ 企画提案書で6名予定されていた産婦人科常勤医は、現時点で2名、採用予定は1名で、計3名となり、北社会保険病院からの非常勤医師の応援を受けても、当直体制を組むのは困難が予測されること。 ・ 新生児を支える側の小児科常勤医数は、開院から3名減って現時点で6名。現在光ヶ丘病院はひとり体制で小児科当直業務を行っており、救急外来で急患対応中に新生児蘇生が必要となった場合の対応に不安があること。逆に、緊急の分娩や帝王切開への対応が必要となった際には、小児救急がとまる可能性があること。 こうした状況では、さまざまな懸念を抱かざるをえません。不適切な体制のままで、産科病棟を開設し、分娩取扱いを開始すれば、妊婦や赤ちゃんを危険にさらすことになりかねません。また、長時間連続勤務等、医療安全上不安な状態が生じたり、過酷な勤務ゆえにさらなる離職者が出て体制が維持できなくなったり、ひいては、北社会保険病院の産婦人科にまで影響が出たりすれば(いわゆる「ドミノ倒し」)、状況は現状よりさらに悪化します。そして、利用者は、この状態を知らされているのでしょうか。 私たちは、以下を求めます。 (一)協会は、安全で質の高い分娩体制を確保していくために、早急かつ計画的に万全の準備を整えること。 (二)とりわけ、助産師のオンコール体制はあらため、助産師が必ず加わったシフトとすること。 (三)練馬区ならびに練馬区議会、東京都は、病院の準備状況、産科運営の具体的な体制について、しっかり検証するとともに、練馬区の地域医療を 担う重要拠点病院にふさわしい安心・安全の医療体制を確立するための指導と援助の方策を検討すること。 (四)練馬区及び協会は、地域の医療機関や関係者の参画を得て、光が丘病院の産科機能の在り方を広く検討する場をすみやかに設けること。 出産する妊婦や産まれてくる赤ちゃんの安全のために、ここに緊急声明を発し、関係各位に早急な対応を求めます。という、住民の願いが叶う日は来るのでしょうか… |
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