うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

腎臓移植

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最近、暗い話ばかりでしたので、たまには豆知識ネタを。


■アイスティーは40歳以上の男性の腎結石リスクを高める

専門家によると、40歳以上の男性が腎結石のリスクを低減するには、
アイスティーをやめてレモネードを飲むべきであるという。
腎結石は、腎臓や尿管内に形成される結晶で、米国人の10%に認められ、
発現リスクは女性に比べ男性で4倍であり、40歳以降に腎結石のできる確率が急増する。

シュウ酸塩は腎結石を形成する主要な化学物質であるが、
アイスティーにはこれが高濃度に含まれている。
米ロヨラLoyola大学シカゴストリッチ医学校泌尿器科のJohn Milner氏は
「アイスティーは、腎結石ができやすい人にとっては間違いなく最も悪い飲料の1つである」
と述べている。

腎結石の一般的な原因は、水分補給状態を保てないことである。
夏の暑さと湿気は過度の発汗と脱水症状を引き起こすとともに、
米国ではアイスティーの消費量も著しく増加し、腎結石のリスクが高まる。
米国紅茶協会(Tea Association of the U.S.A.)によれば、
米国では、アイスティーは炭酸飲料やビールよりも健康的であると考えられており、
年間約19億1,000万ガロン(約717万キロリットル)が消費される。

Milner氏は「適切な水分補給状態を保つには、水を飲むのが最も良いが、
腎結石ができやすい人は、レモンを多量に入れたレモン水やレモネードが有用。
レモンには腎結石の成長を阻害するクエン酸が高濃度に含まれている。
実際に、腎結石ができやすい人に人工的に風味を付けたレモネードを投与すると、
腎結石の発現が遅くなることが示されている」としている。

また、腎結石ができやすい人は、シュウ酸塩を高濃度に含むホウレンソウやチョコレート、
ダイオウ(大黄)、ナッツなどを避けたほうがよい。
シュウ酸塩の吸収を抑えるため、塩分を控えめにする、肉の摂取量を減らす、
1日に何杯か水を飲む、カルシウム含有量の多い食品を摂取することも有用である。
http://health.yahoo.co.jp/news/detail/?idx0=w20808052

腎・尿管結石の約80%が、『シュウ酸カルシウム』を主成分とするものです。

水分を多く取ったり、バランスの良い食生活をしてもらうくらいしか予防法の無いタイプです。

http://www.kiichi.com/hinyouki/stone/stone.html
http://kesseki.yu-nagi.com/kesseki/reason.html
http://www.asahikawa-med.ac.jp/dept/mc/urol/text_10.html

よく誤解されるのですが、

『シュウ酸カルシウム結石』だからといって、カルシウムを制限するのは間違いです。

カルシウムは腸管中でシュウ酸と結合しシュウ酸の腸からの吸収を抑制し、
尿中へのシュウ酸の排泄を減少させます。
(もちろん、過剰摂取はダメですが…)

そして、本文中にあるように
シュウ酸の摂取は控えめに、レモンなどのクエン酸を多く含む食品を摂取するのが大切です。

じゃあ、アイスレモンティーはどうなのか?と聞かれると、ちょっと返答に困りますが…(笑)


まあ、基本は水分摂取です。
これからも暑い季節が続きますが、くれぐれもお身体には気をつけて下さい。

本日の23時頃、拙ブログの来訪者が15万人を越えました。


応援して頂き、どうも有難うございます。
6月13日に、しょうもない記事を書いてからも、
時々ファンは増え、現在105人です。
ほとんど訪問もできず、申し訳ありませんm(__)m。

国民の医療を守るため、未来のある子供たちの為に日本を良くするため

これからも微力ながら頑張っていきます。

これからも宜しくお願いしますm(__)m。

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がんでない前立腺摘出=検査報告書を取り違えか−佐賀大病院
5月29日22時30分配信 時事通信

 佐賀大学医学部付属病院(佐賀市)は29日、
60代男性のがんではない前立腺を全摘出する手術をしたと発表した。
別の患者の検査報告書を基に、誤ってがんと診断した可能性があるとして、
2人の病理組織診断を行い報告書を作成した検査会社に事実関係についての調査を依頼した。
 付属病院によると、別の医院で前立腺がんと診断された60代男性が昨年11月、付属病院を受診。
医院での所見や、医院から依頼され病理組織診断を行った検査会社の報告書から、
付属病院もがんと診断し、1月に全摘出手術を行った。
不幸な出来事です。
同じ泌尿器科医としても、残念でたまりません。

しかし、医療を人間が行なう以上は、検体取り違えや病理組織検査での誤診の可能性はゼロには出来ません。


誤って手術を受けられた患者さんにはきっちりと補償をすべきですが、

執刀医が刑事罰を問われるようなことは、あってはならないと考えます。


手術の適応となる早期前立腺癌の殆どは、
PSA(Prostate Specific Antigen(前立腺特異抗原))高値で発見され、
前立腺生検により『がん』と診断されます。

そのほとんどは、触診やMRI・CTなどの画像検査で異常所見の無く、
手術中に『がんの有無』を調べる事はできません。
前立腺がんに、部分切除という術式は存在しません。

検体の取り違えがあっても、執刀医は「神でない限り」手術中に解るはずがないのです。

また取り違えたのは、生検を行なった医師か、標本を作った検査会社か、病理診断を行なった医師か?
今の時点で判断を下すのは不可能です。

しかも、ごく小さいがんで、生検では陽性と出たが、
全摘標本にはがんは無かった可能性さえもあります。

完全なシステムエラーであり、一定確率で起こり得るのですが、

医者嫌いのマスコミに理解して頂くのは難しいでしょうね…
記事のコメントも『ミスをした医師は許せない』という論調が多いですね。

どこかでミスがあった可能性は高く、原因を究明し再発防止を行なう事は重要です。

その為にも、個人の責任を問わず、正直に話させることが不可欠です。


もちろん、患者さんへの補償は十二分に行なうべきです。(民事もしくは調停でね)


西日本新聞の記事がありましたので、追記しておきます。
がんないのに前立腺摘出 佐賀、検査結果取り違え
2008年5月29日 西日本新聞

 佐賀大病院は29日、前立腺がんではない60代の男性から
手術で前立腺を全摘出するミスがあったと発表した。男性が最初に受診した民間医院で、
同じ日に組織検査を受けて前立腺がんが疑われた別人の検査結果と、
データが入れ替わっていたことが原因という。

 佐賀大病院の釘宮隆患者サービス課長は「再発防止策を考えたい」と話している。

 佐賀大病院によると、男性は昨年10月、腫瘍マーカーの数値が高いことから、
かかりつけの医院で前立腺の組織検査を受けた。
組織を調べた検査会社は「がんが認められる」と医院に報告。
男性は医院の紹介で今年1月、佐賀大病院で全摘出手術を受けた。

 ところが男性と同じ日に前立腺の組織検査を受け「異常なし」とされていた人物に今月、
再検査でがんが見つかり、昨年の検査結果を調べ直したところ、
検査会社が2人のデータを取り違えていたことが判明した。

 ただ、間違って摘出された男性の前立腺からは、
がんになる恐れがある病変が偶然見つかったという。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/25588

昨年の検査結果を調べ直したところ、検査会社が2人のデータを取り違えていたことが判明した。

昨年10月に陰性の結果が出て、5月に再生検ですから、間隔はかなり短いですね。
(普通は1年くらいは開けます)
「『異常なし』とされていた人物」は、臨床的にはかなり強く癌を疑われたのでしょう…
(PSA測定値とか、MRI所見などで)

再発防止に努めるしかありません…

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<フィリピン>外国人への腎臓移植の全面禁止を発表
4月29日19時0分配信 毎日新聞

【マニラ矢野純一】フィリピンのデュッケ保健相は29日、記者会見し、
同国内での外国人への腎臓移植を全面的に禁止すると発表した。
フィリピンでは日本人など外国人への腎臓売買が横行しており、
国内外の団体の批判を浴びていた。3月に発表したばかりの、
外国人への移植を条件付きで認める省令を改正し、5月にも発効させる。

 保健相は会見で、アロヨ大統領から外国人への移植を禁止するよう
指示を受けたことを明らかにした。違反した場合は、以前からある反人身売買法を適用し、
腎臓売買の仲介者だけでなく、移植に当たった病院や医師も罰する。

 同省によると、06年に行われた腎臓移植690件中、63%が外国人の患者に対して行われ、
中東諸国のほか、日本の患者も含まれるという。腎臓提供者の多くは貧困層で、
比腎臓学会やカトリック教会などが「非人道的」などと批判していた。

 外国人への腎臓移植に反対してきた非政府組織「健康民主同盟」のニスペロス事務局長は、
「政府の決定は歓迎するが、腎臓の売買が水面下に潜る可能性もあり、実効性には疑問もある」
と話した。  
自国民を守ろうというフィリピン政府の対応は賞賛すべきでしょう。

自国民をアメリカの民間保険会社に売り渡そうとしている、わが国の政府関係者とはエラい違いです。


さて、これからどうなるのでしょうか?
少し前に「非人道的」な厚労省は
『生体腎移植 報酬4割下げ』などという移植医療の破壊を行なっていましたが…

あくまでも『目先の』医療費を削減したい厚労省は、大幅に脳死判定例を増やして国内移植を増やす方向には活動しないと私は考えます。


日本で脳死移植が進まないのは、
(家族の)突然の死を認めない(受け入れられない)国民が多いこと
遺体が傷ついたり欠けたりするのをとても嫌う(死んだ時の姿であの世に旅立つという考え方)
などの、国民性によるものなどでしょう。

キリスト教などの「絶命した瞬間に魂は肉体から分離する」という死生観は
日本では受け入れられていませんからね。

そういった死生観を変えるには、多額の広告費用と国民への粘り強い説得が必要です。

臓器移植:提供者への支援充実を厚労省に要請 患者団体:毎日新聞 2008年4月24日という記事もありましたが、

今の「死に体」の厚労省にそれを望むのは無理でしょう。

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