うろうろドクター

日本の医療現場は、訴訟リスクにおびえ、過重労働で疲弊しています。少しでも良くなることを願ってブログを書いています。

医療崩壊(産婦人科)

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かなり遅くなりましたが、今年も宜しくお願いします。m(__)m

 三島市谷田の公的病院「三島総合病院」で、新生児集中治療室(NICU)に準じた最新の設備を持つ「周産期センター」の開業のめどが立っていないことが分かった。センターは病院敷地内に昨年8月に完成し、同10月にもオープンする予定だったが、産婦人科医ら医療スタッフの確保が出来ていないためだ。子育て支援を進める同市にとって、中核施設として期待が大きいだけに、関係者は不安を募らせている。

 病床は24床で、このうち3床は疾患を抱えた新生児を集中的に管理・治療できるようにする。24時間態勢で、出産や診療などに対応するため、少なくとも産科医3人、小児科医2人の常勤医師が必要だが、年が明けても確保できていないという。

 同病院の樋川洋一事務長は「計画段階では医師が確保できる見込みだったが、全国的な産科医不足の影響で難しくなっている。年度内にはオープンできるよう努力を続けている」と話す。
http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20160117-OYTNT50303.html?from=ycont_top_txt

24時間態勢で、出産や診療などに対応するため、少なくとも産科医3人、小児科医2人の常勤医師が必要

こんな条件で働いたら、間違いなく過労死しますな。
医師が寄り付かないのも当然ですが、理解できないのでしょうね…

『全国的な産科医不足』を、言い訳にして欲しくないものです。


まあ、新潟県加茂市にも、身の丈を考えない愚かな多選市長がいるようですし、
どうしようもないのでしょうね。

建築業者を喜ばせても仕方がないのですけどね…



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 簡裁は同日、罰金50万円の略式命令を出した。

 起訴状によると、助産師は13年4月27日夜、女性(当時33歳)が出産後に大量出血したのを確認したが、すぐに医療機関で治療を受けさせるなどの対応を怠り、翌28日に搬送先の病院で死亡させたとされる。

 助産院と助産師は、医療法で定められた市長の許可を受けず、緊急時の嘱託医療機関も確保しないで助産院を経営したとして、医療法違反容疑でも書類送検されたが、同容疑については不起訴となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00050111-yom-soci

この話の続報です。
罰金刑ですが、行政処分も続いて出るかと思われます。

ただ、今回の母体死亡は、氷山の一角に過ぎず、
搬送先病院の尽力で不幸な転帰を逃れたケースや、新生児のみが死亡した事例は、
この何倍もあります。

他ならぬ今回の搬送先である、北里病院病院の論文に、
『助産所からの搬送例の実状と周産期予後』というのがあります。(少し古い話ですが…)

『助産所からの搬送例は有意に死亡率が高い』のは間違いありません。
そして、論文の考察にもありますが、

助産所分娩には適さない妊婦が経過中に医療機関を受診せずに,助産所で分娩していることもある

妊婦の,あるいは助産所のあまりにも強い「自然」分娩指向があるためなのか,搬送時期が遅れ重症・予後不良となった症例もみられた

のは、おそらく今も大差ない現状かと思われます。

助産師会の指導に従わずに退会したこの助産所・助産師が特に悪いのは事実ですが
(まさか、いまだに分娩を扱ってはいませんよね?)

人手が絶対的に足りず(緊急事態に対応するスキルも低く)、
緊急時の搬送に時間のかかる、助産所や自宅での出産自体が危険だと私は以前から思っています。


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まあ、今も昔も「自然」指向の強い方や、(標準)医療を忌避する方は多いですが、
順調に進んでいても、いつ何時急変するか解らない分娩くらいは、なるべく安全な場所を選んで欲しい、
と私は思います。
最終的には元気に生まれれば何でもいいです♪。よく帝王切開だとダメだという人もいますが、もちろん理想が自然分娩なのも分かります。ただ、帝王切開だった自分を反省し生まれた子供を全身全霊をかけて守りましょう。障害の子どもも同じです。障害の子どもさんが生まれるというのは、いかに産む前妊娠前に両親が食と生活が乱れているかの証、それは一生かけて反省しなければなりません。それを抱えてその子を一生守り続けていくことが、真の親に課せられた試練なのです♪。
https://m.facebook.com/photo.php?fbid=825664310850657

だそうです…
その他にも、水中出産賛美や、ワクチンやビタミンK忌避も入っています。


まあ、彼やその信者には、何を言っても無駄でしょうけどね…
この話の続報ですが、開業助産師も起訴されなかったようです…

 二宮町で2010年5月、自宅分娩(ぶんべん)で生まれた男児が呼吸障害から低体温症に陥り、治療中のやけどで足の指3本を失った事故で、横浜地検は23日、業務上過失傷害の疑いで書類送検された二宮町の女性助産師(68)ら3人を不起訴処分とした。地検は処分理由を明らかにしていない。

 ほかの2人は、男児が搬送された総合病院の小児科に当時勤務していた女性医師(39)と、研修医だった男性医師(32)。

 県警によると、男児は分娩途中に羊水を飲み、呼吸障害を発症。立ち会った女性助産師が自分の車で二宮町の男児宅から秦野市内の総合病院に搬送した。医師2人がヘアドライヤーで保育器を温めた際、男児は対流した温風で足にやけどを負い、右足薬指と小指、左足小指の一部を失った。

 女性助産師は、男児が呼吸障害になったのに医療機関に救急搬送せず男児を低体温症にさせたとして、医師2人はドライヤーで加温処置をした際に男児の足の指3本を失わせたとして、それぞれ13年2月に県警が書類送検していた。

 男児の両親が県警に事故の被害を申告。医師2人については刑事告訴していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150424-00000622-kana-l14

医師の不起訴は当然です。

仮に

医師2人がヘアドライヤーで保育器を温めた際、男児は対流した温風で足にやけどを負い

というのが事実だとしても、

呼吸不全や低体温になったのは開業助産師のずさんな管理のせいです

命が助かっただけでも良かったと、私は思うのですけどね…

この助産師は除名後も助産業務を続けていたそうですが、今はどうしているのでしょうね?
ブログは昨年9月まで更新がありました)


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旧奈良病院の当直訴訟 二審も「全て労働時間」 産科医に割増賃金 大阪高裁
2014.12.19 22:33更新 産経WEST

 県立奈良病院(現奈良県総合医療センター)の産婦人科医の当直時間帯すべてが「労働時間」に当たるかが問われた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は19日、一審奈良地裁と同様に労働時間と判断し、病院側に未払いの割増賃金など計約1280万円の支払いを命じた。

 病院側は、患者の急変など業務に携わる時間だけを割増賃金の対象としてきたが、水上敏裁判長は判決理由で「当直の全時間を通じ病院長の指揮命令下にあり、十分な休息を確保する見込みはない」と退けた。

 訴えていたのは産科医2人。2006−07年、当直勤務をそれぞれ1200時間以上こなした。

 昨年9月の一審判決は奈良県に約1900万円の支払いを命じたが、控訴審は「医師数の増員など、病院側も労働密度の低下にある程度努力している」として、付加金(制裁金)を減額した。訴訟を引き継いだ県立病院機構は「判決を精査し対応する。今後も医師の処遇改善に取り組む」とコメントした。
http://www.sankei.com/west/news/141219/wst1412190071-n1.html
(縮めようがないので、そのままです…(汗))

この話のさらに続報です。
付加金(制裁金)は減ったものの、

産婦人科医の当直時間帯すべてが「労働時間」に当たる

という根幹は揺るぎません。

その後の、2008−09年分、2010−11年分の訴訟が続いているそうですし、
その一方で、奈良県は提案を出していたそうです…

そんな奈良県に関する報道も、減ってきてますよね…


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