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新生児ICU、常に満床…緊急入院余裕なし
昨日の読売新聞で大きく取り上げられていました。10月25日3時8分配信 読売新聞 重症の妊産婦や新生児の緊急治療にあたる全国の総合周産期母子医療センターに対し、治療態勢などについて読売新聞がアンケートしたところ、早産児などを受け入れる新生児集中治療室(NICU)の今年4月〜9月の平均稼働率は93・7%で、「ほぼ100%」「100%以上」などと答えた施設も20施設にのぼった。 脳出血を起こした妊婦が8病院から受け入れられず、東京都立墨東病院で死亡した問題から1年たつが、受け入れ困難の背景となっている病床不足の実態が改めて浮き彫りになった。 調査は今月、全国のセンター77か所(4月時点)に行い、64施設(回収率83%)から回答を得た。1施設当たりの平均病床数(13床)からみると空き病床は0・8床程度しかないことになり、緊急入院を受け入れる余裕がないことが分かる。 青森県立中央病院(青森市)では、新たな入院がある時には、比較的症状が軽い患者を、本来は退院や一般病棟への転棟を控えた時期に入る「回復室」に移し、やりくり。また鹿児島市立病院では、新生児専用のドクターカーで医師らが現場に急行し、応急処置をしながら他の協力病院に搬送するなどして対応している。 |
医療崩壊(小児科)
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新こども病院 PFI方式を可決 福岡市議会 病床数など課題も
ネタ元は中間管理職先生です、何時もお世話になっています。9月19日7時8分配信 西日本新聞 福岡市立こども病院の人工島移転をめぐり、施設建設などにPFI方式(民間の資金と手法の活用)を採用する議案について、福岡市議会(定数63)は18日、賛成多数で可決した。市は2014年3月の開院を目指し、今年12月にPFI事業者の公募を行うなど作業を本格化させるが、課題も少なくない。 議案成否のカギを握ったのは、最大会派の自民党市議団(19人)だった。市議団内には「PFIの規模が中途半端でメリットがない」「市の説明が不十分」との意見があり賛否が拮抗(きっこう)していたが、最終的には「開院が遅れるのは望ましくない」として賛成に回った。 議会側が懸念するのはPFIのリスクだ。PFIは公共施設の建設や運営を民間に委ね、行政が対価を払う仕組み。長期契約で一括発注するためコスト削減につながるとされたが、公立病院が経営難に陥り、契約を解除するケースが相次いだ。 このため、市は当初計画を大幅に見直し、PFI対象を施設建設や飲食店運営などの8業務に限定。コスト削減効果は30年間で約85億円から、15年間で約17億円に下方修正した。議員の一部には「事業者の収益見込みが減ったため、入札に応募がない可能性もある」との懸念もくすぶる。 また、市は新こども病院の病床数を当初計画通り小児病棟(190床)と周産期センター(70床)の「260床」で整備する方針だが、県の医療審議会は「233床」が適切であると知事に答申している。県は開院時に233床しか許可しないこともありうるが、市は「医療環境は変化しており、再度の増床申請も可能」と強気の姿勢だ。 =2009/09/19付 西日本新聞朝刊= 最終的には「開院が遅れるのは望ましくない」として賛成に回った。リンク先の中間管理職先生の記事に人口島移転の経緯を含む、インチキ計画の概要が載ってますが 最後まで引き返す事は出来なかったのですね… 開院をやみくもに急ぐよりも、長期的な視点を持つべきではないのでしょうか…こうして税金がまた無駄に使われる… こういう時にこそ、市長をリコールして欲しいものですが… 福岡市議会第2委 こども病院PFI見直し 「試算、信用できぬ」の声 不採用 コンサル基に積算 9月17日7時7分配信 西日本新聞 福岡市立こども病院の人工島(アイランドシティ)への移転計画をめぐり、16日の市議会第2委員会は施設建設などに採用するPFI(民間資金・手法の活用)方式に関する議案を審査。市が現地建て替え費用の見積もりを委託し、“不採用”にしたコンサルタント会社の情報を基に、PFIのコスト削減効果を試算したことなどに対し、議員側から「信用できない」との声が上がった。 市側は、PFIの対象業務から長期契約にリスクのある病院運営業務を外し、施設建設など8業務に絞り込む大幅な見直しを計画。それに伴い、コスト削減効果も当初の「約30年で約85億円」から、「約15年で約17億円」に下方修正した。 市側は同日、従来方式と比べたPFIによる施設建設費のコスト削減効果は、アドバイザー契約を結んでいるコンサル会社からの情報を基に、神戸市など4病院の成功例を参考にして10%とした点などを説明。 中山郁美議員(共産)は「市は現地建て替えの見積額を採用せず、ゼネコンから意見聴取をして1.5倍にした。そのようなコンサル会社の意見に正当性はない」と追及。コンサル会社が、失敗例とされる高知市の病院PFIにもアドバイザーとして関与している点にも、疑問を呈した。 これに対し、市側は「コンサル会社からは客観的な情報を集めたが、PFIの中身は主体的に、より安全な形で検討した」と答弁した。 また、中山議員は、試算の前提となる病床数が「260床」であり、県医療審議会が答申した「233床」としていない点も「増床の現実性があるのか。(PFIを検討する以前に)233床で作れば、全体コストは大幅に削減できる」とただした。市は「小児・周産期医療をめぐる環境は変化が予想され、新病院の機能を最大限発揮するには、260床が必要。今後も、県に増床を働きかける」と答弁した。 =2009/09/17付 西日本新聞朝刊=http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000003-nnp-l40 どう安全なのでしょうか…
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昨日(8月4日 22:00〜22:50)のNHKの放送 「たったひとりの反乱 娘はなぜ死んだのか 医療の壁と闘った夫妻の8年」 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20090715et08.htm を見ました… あまりの酷い内容に怒りを通り越して、呆れ果てました。 この国の国営放送は(小児)医療を滅ぼしたいのかと…まずは、原作であるご遺族の主張です。http://www.naxnet.or.jp/~takaoka1/saiban/miss.htm 2005年5月16日 新宮市の「上告断念」という記者発表により私たちの裁判は終結した。
裁判が終結しても、沙彩は帰ってこないという現実は変わらないし、 私たちの悲しみも消えることはない。私たちのこの10年間は一体何だったのだろう・・・。 助けることができた命を私たちは守り助けることが出来なかった・・・。 この裁判は沙彩を救命できたかもしれないということを確認する作業だったように思う。 沙彩を返してほしい。5歳のままの沙彩でいいから返してほしい・・・。 押さえきれない感情に心が揺さぶられ裁判は確定したのに虚しさがこみ上げてくる。 しばらくは脱力感で何もするのにも気力が続かなかった。 私たちが願っていたものは裁判で闘うことではなく、 率直に事実を認め謝罪し再発防止を約束することだった。医療機関と敵対することが目的ではなかった。 怒りや恨みの感情を背負いながら生きていくことはとてもしんどいことだ。 忘れることは出来ない・・・でも、いつまでも今のままでは何も始まらない・・・ 今日を堺に新しい1歩を踏み出そうと思う。 これまで心に穏やかな風が吹くことはなかったが、今、心はとても満たされている。 「沙彩、長い間待たせてごめんね・・・」 お父さんとお母さんが今、こうして穏やかな気持ちなら沙彩は安心してくれるかな? 今、やっと大きな荷物を下ろせたような気がしている・・・。娘を亡くされて辛い思いをした、ご遺族の心情は十分理解できます。 これらの主張に文句を言うつもりはありません。 判決後、医師から寄せられる意見の多くは
http://www.naxnet.or.jp/~takaoka1/saiban/saibanend.htm「小児科は面倒になるから、なりたくないと思う医学生が増える。 今回の判決に対し、心筋炎と即座に診断できなければ、 裁判で負けるのなら小児の救急患者を怖くて診察できない」というものでした。 私たちが起こした裁判によって小児科医が激減するといった半ば脅しのようなメールが多く、 判決の内容に対する抗議を私たち個人に向けてくる先生方には驚きました。 私たちは心筋炎を診断できなかったという理由だけで裁判を起こしたのではありません。 小児科の先生を困らせようとして起こした裁判でもありません。 期待していた医療を受けることが出来ず沙彩は一晩中苦しみ、 その苦しみを必死で伝えたのにまともに相手にされず放置され、 翌朝別の医師によって異常が発見された時にはもう手の施しようがなく、 まるでテレビドラマのような光景が目の前で起こっていることを、 夢とも現実とも区別がつかない状況で過ごすしかなかった無念さと、 その後の病院とのやりとりによって、一つの疑問が不信感に、不信感が怒りへと移行し、 「恐らく多くの患者はこのような病院の圧力によって泣き寝入りを余儀なくされてきたのだろう…。 絶対に泣き寝入りだけはしない…。このまま泣き寝入りをすればきっとまた同じことが繰り返される…」 そんなやり場のない思いが原点でした。 狂った病院体制を社会に問題提起したかったのです。 命の貴さを医師や看護婦に訴えたかったのです。 全ては、「過ちから学ぶ医療を求めて」の裁判でした。 数少ない情報の中から、軽症患者の中にいるたったひとりの重症患者を見つけるのには、 親からの情報が何より重要な鍵を握ると思います。 ありふれた病気の中に、重篤な病気を抱えて受診している子供がいるということ、 日々の診療の片隅にでも思いながら患者と接してほしいと願っています。 判決後、担当医は臨床の現場を離れたそうです。 しかし診療を離れても医学生に教鞭を執っているという担当医には驚いています。 自分が犯した事故の判決にショックを受け、臨床が出来なくなった 担当医師に教えられる医学生のことを思うと、こんなのでいいのかという思いでいっぱいです。 自分が犯した過ちを医学生たちに教え、未来ある子供の命を救おうとする情熱のある小児科医を 1人でも多く育てること、担当医にはそういう形で医療と向き合ってほしいと心から願っています。 自分の犯した過ちを医学生に語り続けること… それが沙彩に対して出来る唯一の謝罪の形であると思っています。 新宮市立医療センター院長としての私たちに対する誠意は、「上告を断念したこと」だそうです。 上野市長がぽつりと言った言葉が印象的でした。 「いくら市長でも医者を押さえつけることは出来ない…彼らは自分たちが一番偉いと思っているから。 病院関係者も市の職員も今回の僕の判断に賛成する者は誰ひとりいなかった…」 声を震わせ、私たちに深く頭を下げ「忘れることは出来ないけれど、 許すことなら出来るという言葉があります。どうか私に免じて許していただきたい…」 と涙ながらに語った市長の姿を見た時、市長の苦しみをも理解出来たような気がしました。 沙彩のかけがえのない命が失われたこと、これまで病院が過失を認めず 不誠実な対応をとり続けてきたことなどの事実は変えることが出来ないとしても、 起こしてしまった過ちを認めて謝罪した新宮市長の姿勢によって 私たちは10年間に渡る遺恨から解放されたような気がします。 私たちの30代は医療の改善を願って過ごした闘いの日々でした。 長く苦しく、怒りと涙の中で過ごした10年でした。 これから始まる40代は、沙彩の分も幸せに家族みんなが健康で暮らせるように努力していきたい と思っています。 そしていつの日か、沙彩のもとに行った時は、胸を張って沙彩に会えるように、 これからの人生を沙彩に恥じぬよう精一杯生きたいと思っています。 いつの日か天国で再会しこの胸にしっかりと沙彩を抱きしめ、 仲良く永遠に暮らせる日が来ることを信じて・・・ これまでご支援・ご心配下さった皆さま、ありがとうございました。 1つの形を残せたことを心の支えに、これからの人生を歩んでいきたいと思います。 まずは、お亡くなりになった沙彩ちゃんのご冥福を改めてお祈りします。m(__)m 期待していた医療を受けることが出来ず沙彩は一晩中苦しみ、その苦しみを必死で伝えたのにまともに相手にされず放置され…『病院に行けば、すべての病気は後遺症もなく治る』という「医療万能信仰」が全ての発端だったのでしょうね… 不幸な話です… 『劇症型心筋炎』というのは稀ですが、非常に恐ろしい病気です。 ウイルスなどによって心臓の筋肉が炎症を起こす病気で、症状が風邪と似ているため、見過ごされやすく、命に関わる劇症型の発症率は4%前後と低く、医師の認識が低いのが現状である。 しかし、早期診断・早期治療によって決して救命が不可能な病気ではない。これは上記ご遺族のHPからです。 有名な原告側から出された鑑定書でも 小児科領域における急性心筋炎はまれな病気ではあるが、
『死亡率17%』というのは非常に高い確率です。1981年には7年間の全国アンケート調査集計がなされ総患者数102名、 全体死亡率17%の報告がある。 診断前に急死する症例を含む疾患群であり発症メカニズムに不明な点も多かった。 致死率1%未満の新型インフルエンザと比べてみると、良く解りますよね。 「風邪症状から突然心停止へ 劇症型心筋炎 救命例が増加」 劇症型心筋炎4例の臨床的特徴と治療的転帰について 小児地雷:心筋炎の2例 という記事もあります。 早期診断・早期治療によって決して救命が不可能な病気ではない。上記の記事をご覧になってもらえれば解りますが、少なくとも『必ず救命が可能な病気』ではありません。早期診断・早期治療とも非常に困難な病気なのです。(「劇症心筋炎って何?」という医師も相当数いるでしょう…(爆)) われわれは、こういう稀で致死的な疾患を見逃さず、救命できるように日々精進していますが、 現在の医療費削減政策下の人手不足の状況で、何時いかなる時でも完璧な医療を望むのは無理難題だとしか思えません。また、番組中に『劇症型心筋炎』の病態についての、専門家からの説明があったでしょうか?ご遺族が「不運な病気」を受け入れられないのは仕方がありませんが、 マスコミが遺族感情に必要以上に同調して不当に医療者をバッシングする、このような番組を放送するのは許せません。現場の医療者の心を折るつもりで、番組を作ったのでしょうか? |
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私のマニフェスト 医師の長時間勤務禁止
http://www.asahi.com/politics/update/0804/TKY200908030387.html2009年8月4日2時12分 朝日新聞 薬剤師の中原のり子さん 10年前の99年8月、小児科医だった夫・利郎は、勤務先の東京都内の病院の屋上から飛び降り、命を絶ちました。医師不足の中、当直を月に5〜6回、多い時で月8回こなしていました。当直明けでも休まずに働き、32時間連続で働くこともよくありました。 事務机の上にあった「少子化と経営効率のはざまで」と題した遺書は、国の医療費抑制で小児科が切り捨てられ、人員削減で医師が過酷な労働に押しつぶされている実態を訴えていました。「閉塞(へいそく)感の中で私には医師という職業を続けていく気力も体力もありません」。悲痛な叫びもつづられていました。 これ以上、医師、特に勤務医を殺してはいけない。夫が残したメッセージを伝えるのが務めだと思い、講演などで勤務医の労働環境改善を呼びかけていますが、過重な負担を強いる状況は依然として続いています。 娘は夫と同じ小児科医になり、勤務医をしています。小さな子どもを抱えながら、当直は月7回。現場の過酷さを覚悟していた娘でさえ、「辞めたい」と弱音を吐くこともあります。各地の勤務医からも長時間勤務や当直の多さ、ミスが許されない緊張下での大きなストレスを訴える声が続々と寄せられます。 選挙になれば、各候補はこぞって「子どもの医療費無料化」を掲げます。でも、実際に子どもを診るのは医師なんです。勤務医を疲弊させる労働環境を良くしようという訴えはほとんど聞こえません。 国は医師総数の不足を認め、医学部定員の増員を進めています。重要な前進ですが、一人前の医師になるまでに10年はかかります。その間、現場の医師は犠牲になれと言うのでしょうか。 32時間眠らず、疲れ切った医師にあなたの子どもを安心して預けられますか? まずは勤務医の交代勤務を確立し、長時間の連続勤務を禁止するよう徹底する。患者の命を守る医師こそ、健康で人間らしい働き方をさせてください。(聞き手 島康彦) 厚生労働省によると、小児科医は80年代前半の3万5千人台をピークに減少して06年は3万1009人に。子どもは診察や検査に時間がかかり採算性が悪いことなどが原因とされる。 個人的にも親交のある、中原のり子さんの発言です。 本日の朝刊の社会面にも出ていましたので、ご覧になった方も多いかと思われます。 選挙になれば、各候補はこぞって「子どもの医療費無料化」を掲げます。でも、実際に子どもを診るのは医師なんです。勤務医を疲弊させる労働環境を良くしようという訴えはほとんど聞こえません。まったくです。負担増とならんで、こうしたアクセス制限策は国民に嫌がられますので 選挙公約として言いにくいのは理解できますが、 「子どもの医療費無料化」は医療現場にとっては、夜間などの受診回数を増加させ、親の権利意識の増大を招き医療者を疲弊させます。せめて、無料なのは『時間内』だけにして、時間内に親が子供を病院に連れて行けるような、休みの取り易い環境作りに力を注いでもらいたいものです。32時間眠らず、疲れ切った医師にあなたの子どもを安心して預けられますか? まずは勤務医の交代勤務を確立し、長時間の連続勤務を禁止するよう徹底する。患者の命を守る医師こそ、健康で人間らしい働き方をさせてください。以前から中原のり子さんが主張されていたことですね。小児科医療の充実あってこその少子化対策だと、私は考えます。(周産期医療もね)蛇足ですが、こういうアンケートがあります。
ご協力頂ければ幸いです。m(__)m 医師&患者のご意見拝聴 どうする?日本の医療 医師は働き過ぎ? 日経ビジネスオンライン 2009/08/04 木村 憲洋http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090728/201089/?P=1 |




