移ろう季節の中で

これまでに皆々様から頂きましたお心籠もる言葉の数々、何よりも大切に思います。

旅行記

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紀州小旅行

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海を見たくて久し振りに紀州への小旅行です。




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高速道路を広川で出て、佇んだのは広村堤防。
津波が村を襲った安政元年(1854年)、村の有力者浜口梧陵が私財をなげうち3年10月の歳月をかけ、築いた堤防は高さ5m、全長600m、基礎の横幅は20m、今は潅木の茂みの中に紛れています。



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浜口梧陵の功績を語り伝える資料館。
梧陵翁は高台の自宅から海水が沖へ引いて行くのに気がついて、危険を知らせるために刈り取ったばかりの貴重な稲に火をつけて村人たちに急を告げたと伝えられてます。
その出来事は後に小泉八雲の『生神様』(Aliving God)という作品を生み、更に書き換えられて『稲むらの火』の題名で、戦前の小学校の国語教科書で語り継がれていたようです。

昨年の地震以降はじめて訪ねた紀州の旅は、こんなところから始まりました。




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醤油発祥の地、湯浅の町を歩いてみました。




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醤油蔵の裏手から海へ通じる大仙掘を

かつては醤油船が頻繁に

行き交っていたといわれています。

今は車の往来激しい道路沿いで

ひっそりとした佇まいを見せています。











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再び高速道路で田辺へと向かいました。
紀州も今年は春が遅いのか、南部、田辺の梅林もまだ花の咲く気配は見られませんでした。
そんな中で1本見つけた3部咲きの梅。



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夕暮れ時に白浜の円月島へと向かいました。
円月島の真ん中に日が落ちて行くのを見ることが出来ました。



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夕日は下の部分が伸び、海に吸い寄せられるように落ちて行きました。

太陽がダブって見える・・・だるま型?



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波の浸食により出来た円月島の形と沈む夕日、いくつかの自然現象が重なって見せてくれた風景の美しさ。
地殻変動や気象のどうしようもない事情によって時には牙をむき、」時にはこんな美景を見せてくれる、それが地球なのだなあと思いつつ、日が完全に沈みきるまで眺めてました。

鯖街道・熊川宿

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若狭の小浜へ向かう北川沿いの国道303号線の滋賀から福井に入ったばかりの宿場町、熊川まで車を走らせて行きました。




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若狭の海で捕れたお魚を京都へ運んだ鯖街道を辿って行きました。
京都からは逆走の形になりますが、大原を過ぎ、比良山系の花折峠を越えて滋賀県へ、安曇川沿いに朽木の宿へと向かいます。




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安曇川沿いの朽木の辺りの山間は木々も色づき始め、川原に穂芒靡く風景でした。




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福井県との県境を過ぎれば、直ぐに熊川宿に到着です。




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複雑に入り込む通りは「まがり」と呼ばれ、敵の突進を防ぐためのもの、戦国時代を潜り抜けてきた町の面影がしのばれます。




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家の前に立てかけられた

芋洗い車でしょうか。




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家々の前を流れる前川は百名水にも選ばれていて、かつては馬に水を飲ませたり、芋を洗うのに利用したとか・・・




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ここまで来れば昼食は鯖寿司で・・・3人で鯖寿司一本を分け合って食べました。
若狭の魚類の保存食、糠漬けのへしコなど、土産物として売られてました。




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山間から流れる河内川、かつては川の上流にひなびた温泉宿があったのですが、今はダム建設のため、移転してモダンな施設になっているようです。




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川の畔に建つ旧逸見勘兵衛家は伊藤忠商事の2代目社長の生家とのこと。

京へ15里、60kmほどの道程でしょうか。
食欲の秋のひと時に、ふと立ち寄った宿場町でした。

虹と朝焼け(八ヶ岳)

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焼け付くような暑さに居た堪れなくなり、涼を求めて信州の高原に行きました。
僅かな余暇でも八ヶ岳を眺めながら過ごせたらいいなとの思いで、出掛けた小旅行です。
蓼科山の麓を巡る道路から見上げる空がくっきりと澄んでいて、日差しは強いものの木陰を吹き抜ける風が心地よく気分は爽快でした。




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八ヶ岳はと視線を移すと、山にはどっかりと夏の雲。
移動する気配もなくて更に高く成長し、やがて雷鳴が轟いて雨が降り出しました。
雷嫌いの私は建物の中に逃げ込んで、ひたすら雷雨の通り過ぎるのを待つばかりです。




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雨が上がると八ヶ岳の峰々がぼんやりとしたシルエットを見せ、権現岳の辺りに虹がかかって阿弥陀岳、赤岳の姿を浮かび上がらせていました。




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冷気漂う雨上がりの夕暮れ時、虹のかかる八ヶ岳の風景に暫し見入ったひと時でした。



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一夜が明けて、朝焼けの空に浮かぶ八ヶ岳、この日もまたシルエットのみ。
長く延びる裾野の向こうの幽かな富士山の姿が見えるでしょうか。




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朝焼けにほんのり染まる遥かな富士の影。





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高原の斜面にはフジバカマの仲間のヨツバヒヨドリが花の盛りを迎えてました。
秋にはフジバカマの花をお目当てに、京都にも姿を見せるアサギマダラが目の前を2度ほど飛んで行きました。
カメラで捉えられず、残念でした。

この日も山が姿を見せたのは早朝のこの時のみ、午後はまた雷雨に怯える羽目になりました。




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帰途につく日の朝も辺りは深い霧に包まれて、くっきりとした八ヶ岳の雄姿を見ず終いの旅になりました。
京都に帰れば、また暑いこと。

幻を見ていたような旅でした。

高原にて

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今日から9月

相変わらずの猛暑で

旅の写真の整理も

捗りません。

霧が峰の中空を飛ぶ

グライダー

雲の多い空模様には

まだ夏の気配も感じます。





休日の霧が峰にはグライダーの飛行を楽しむ人の姿をよく見かけます。






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時折雲が切れ、遠い山並みを見ることもありました。南アルプスです。

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遥かな北アルプスも。




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信州も山を下りれば暑さが厳しく、秋の気配が漂う八島湿原でもまだ夏の花が入り混じって咲いていました。



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モンキチョウ(?)とウラギンヒョウモン(?)
湿原のナンブアザミやノハラアザミには飛び交う蝶の姿がありました。


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←ジャノメチョウ(?)

→ウスバシロチョウ(?)


















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 オオハンゴンソウの咲く牧場風景。





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 旅の終わりに見た富士山です。

夏の終わりの高原の花

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連日の猛暑に居た堪れなくなり、

僅かでも涼しさの中に身を置きたくて、

信州へと向かいました。

蓼花のお次は信州の蓼科(たでしな)です。

マツムシソウの咲く車山の日中気温は24度。

快適でした。














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オミナエシとマルバハギ、高原はすっかり秋の装いです。


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ワレモコウ、アカバナ科のヤナギラン、フジバカマと同属のヨツバヒヨドリの周囲にはアサギマダラの姿がありました。
京都でフジバカマに群れ遊ぶアサギマダラを見るのはまだ一ヶ月以上も先のことだなあと、その光景を見入っていました。



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霧が峰に近い八島湿原ではサラシナショウマの白い花穂が目立ち始めていました。




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滞在中は雲の多い空模様で、八ヶ岳もあまり姿を見せてくれませんでしたが、垣間見た山の姿を背景にススキの穂が風に揺れる風景は、やはり秋の気配を感じさせてくれました。

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