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民主党埋没の危機

衆院愛知6区補欠選挙を巡り、民主党は公認候補擁立を断念する方向となった。東日本大震災の対応に追われているといういいわけだろうが、与党第1党の候補者見送りは極めて異例である。菅民主党政権の不戦敗志向は今に始まったことでない。この衆院愛知6区の補欠選挙、沖縄知事選、そして東京都知事選、単なる一地方選挙、一補選ではない。民主党が政権与党として、それぞれ政党の理念、政策そのものをかけた、党存亡をかけた重大選挙のはずである。それがすべて不戦敗とはなんたるていたらくか。

候補を立てて破れるのはまだいい。少なくとも民主党支持の有権者は民主党が立てた候補に投票する。投票できるのだ。最悪でもその選挙では3割、4割の有権者が民主党に対して支持であったことが確認できる。それは次回の選挙にも活きてくる。ところが候補者がいなければ、おそらくそうした有権者は棄権するか、民主党支持をやめて、完全に無党派層としての投票行動になる。それまでの民主党支持の気持ちが消滅してしまうことは必然である。

菅首相の愚かさ加減はもう十二分に分ったとして、党の選挙など仕切る最高の責任者の岡田幹事長がここまで無能とは想像すらできなかった。参議院選挙の敗北は彼の責任ではないが、その後の名古屋市長選、愛知県知事選、沖縄知事選、東京都知事選などの敗北は政権与党として全くどうしようもない敗北ぶりなのだ。不戦敗はあらゆる意味で実際に戦って敗れるよりもっとひどいという認識が全くないようだ。こんな政権与党の存在などかって見たこともない。

どうしてそうなるか、要するに菅首相および、その取り巻き、岡田幹事長は政権延命しか念頭にないからだ。選挙で負けたら内外特に党内からさらなる責任追及がされることは必至だからだ。とにかくその言いがかりだけは避けておきたい、そんなちゃちさ加減なのだ。

これは決して不遜な話でもなんでもない。もし東日本大震災が起こっていなかったら菅内閣はもうとっくに終わっていた。菅政権、予算案を通し、子育て手当つなぎ法案などを通して恰好をつけ解散戦略に出るつもりだった。6月までに社会保障制度改革、税制改革などをまとめた上で衆議院解散という戦術だったかもしれない。

それはそれでよかった。それでも民主党は真っ二つに割れるが、それはそれで例の民主党A、民主党B、そして自民党ほか野党の対決という形で選挙が行わるはずであったのだ。そして選挙後の政界再編という形になったはずだ。ある意味、増税か減税か、中央集権か地方分権かなど根本的な政策の方向をめぐっての対決になるという意味もあった。それがどういう形になるわからないが、はっきりしているのは管氏が民主党党首、さらに首相として復帰できる可能性は限りなくゼロに近いということだった。

ところが不幸なことに、あの災害が起こってしまった。まずは国をあげてその対策に取りださなければならないことは自明だ。結果菅無能内閣の延命となってしまった。この非常時、とりあえず現政権が災害対策に当たらなければならないことなど否定できようがない。

待ってましたとばかり、連立を持ち込まれた自民党の動きは興味深い。当初それを拒否したものの、あの中曽根長老のアドバイスもあって党内は急速に連立論に傾いてきたようだ。もちろんある程度復興のメドがつくまでの時限連立である。当初は4Kをやめることが条件などと言っていたが、そんなこと今はこだわることなどない。そんなもの再び政権の座につければなんとでもなるということが分った。だからこその戦術に転じたのである。
連立になった以上、こと復興に関わる予算執行に関しては自民党の主義主張はまちがいなく最低半分は通ることになる。それで野党ながら責任政党としての役割は十分果たしたという大義名分もできる。こんな一石二鳥があろうか。

かくて自民党は、ある程度復興のメドがついたところでさあ本格的国づくり政策実行のための政権作りが必要、そのための総選挙だというつもりなのだ。いや、それ自体なんら非難されるべき言い分ではない。それが大義名分というものだ。

問題は菅首相およびその取り巻き執行部連中だ。連立を志向するのはいいが、やがてそれが民主党の致命的地盤沈下につながり、次回選挙で政権の座を追われることはしかたないとして、場合によっては現在の党内事情、全国の各地選挙事情からしても党消滅の危機すらあるという認識がないようだ。そしてその結果は日本の政治は再び自民、公明の連立政権が復帰、継続して日本の政治を支配するという体制になる可能性が大なのだ。

自民党の長老連中、さらにその最ある代表の中曽根長老がしゃしゃり出て谷垣総裁にアドバイスしたのはそのことである。それが果たして日本の政治にとっていいことかどうかは疑問である。

この中央政治状況が盛りあがりを見せている地域主権政党の台頭、そしてその政治的が意味とどうからんでいくか、いかないか、見極めたいところである。菅政権など消滅は必然だが、問題は民主党自体の存在である。日本にもようやく二大政党政治が始まろうとした矢先、菅直人はその潮流をぶっ壊してしまった感がある。

それではダメだと、仮に自民党との連立になったら民主党はその中で埋没しかねないという危機感は民主党内にも当然巻き起こってこよう。さてそれがどのような形で出てくるのかこないのか。災害復興の連立政権の中で政権奪取をめぐっての新たな権力闘争が起こり始めたようだ。

tad

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今朝のツイート

自民党の連立志向は急速に高まりつつある。菅首相、渡りに船とばかりそれに飛びつく。自民党の思惑は明白だ。今災害復興予算に関わっておけば、責任野党の大義名分ができる。その後の本格的国家再建策のためには政権再奪取すればいい。民主党はそれで完全に埋没だ。その図式が菅首相には見えていない。

2011/4/5(火) 午前 5:40 tad

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>そんなもの再び政権の座につければなんとでもなるということが分った。だからこその戦術に転じたのである。

自民の策略に乗ったら、菅はアホだけじゃなくクレージーだ。

2011/4/5(火) 午前 6:58 [ わいわいがやがや ]

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民主党政権は戦後左翼の唱えていた空想的現実的不可能政策政見の全ての駄目さを証明したので、その役割が完璧に終わったのです。

2011/4/5(火) 午前 11:48 [ takubo ]

国政選挙で候補が出せないとは民由合併以前の民主党に戻ってしまいましたね。何よりも有権者がかわいそうですよね。

2011/4/5(火) 午後 1:25 JUN

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ここは自分の主張だけでは無く、議員全体で復興に勤めるべきだ。

2011/4/5(火) 午後 3:37 さんりゅう

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tadさん 自民にとりこまれた社会党の様に消滅する様な気がしますが、今回は民主党の中に小沢派がいますので、簡単に自民にとりこまれるとは思われません。
また菅内閣は左翼政権と云う人々もいますが、全然左翼では無いと思います。ただの第2自民党政権と云うの正しい見方だと思います。

2011/4/5(火) 午後 4:21 [ 如月 ]

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愛知6区で党本部は、同選挙区で三回当選の実績が有る前田雄吉元衆議院議員を、擁立したかったようですが、県連がスキャンダルで離党した彼の擁立を拒んだ様です。県連が推した人物は党本部が拒んだとか。減税日本が既に候補者を擁立しているので、県連としては河村市長に擦り寄りたいという意図も感じられますね。

2011/4/5(火) 午後 10:28 [ 憂国烈士 ]

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民主よ国民を巻き込むのやめなさい
民主だけ沈没するなら歓迎します
道連れになりそうで怖いですね

2011/4/6(水) 午前 6:58 [ - ]

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まず、管内閣、及びその執行部は、今の日本にとってまったく必要としていませんね、それどころか3次災害えを引き起こしつつあって、これほど危険な内閣は、世界中で必要とされないでしょう。早くやめさせなければ、日本が滅んでしまいそうです。どうすれば、いいんでしょうね。管内閣、およびその執行部は、まったく気ずいていませんし。こうなれば、自衛隊をけしかけてクーデターでもやりますかねー。それほどの馬鹿らしさですね、

2011/4/6(水) 午前 10:52 [ アラーキー ]

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左翼・反日韓国人総理大臣菅、幹事長岡田、金権力小沢、総理大臣とか国会議員は国家を護る人がなるべきなのに、この国は反日韓国人が国家を運営しているのだから、日本が崩壊しますね。

2011/4/7(木) 午前 2:42 [ サイタニ ]

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