まいにちまいにち

百聞は一見にしかず、百見は一験にしかず。

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昨日の正午TV朝日のスクランブルに元ソニー会長の出井伸之氏が出演して、最近なにかと悲観論をぶつ評論家の多い中、2030年、これから20年後日本は必ず復活するという超楽観論を展開していた。いや、そうあって欲しい、そうなるかもしれないと、思った視聴者は多かっただろう。とりあえず私もその一人である。

出井氏はもっとさまざまな悲観論を展開した上で、日本の政治経済、それに携わるリーダー、国民はこうあるべきだというべき論を展開されるものと思っていた番組キャスター、コメンテーター達も意外だったのだろう。番組の最後に「いや元気の出る話を聞かせていただきました」みたいな形で終ってしまったのには、視聴者の一人として少々落胆を感じたのだった。

氏は冒頭、最近訪れた中国、ヨーロッパ、その政治も経済については、日本に比べてもはるかに多くの不安定要素を抱えており、日本ほど平和で、安定した国はないという話から始められた。いや、それはなるほど、なるほどと頷ける、頷いていいことだった。しかしだからそれでいいのか、なのである。問題は。

そして問題はその後、日本の現状、政治経済面での停滞、問題点について、いい点、まずい点など、今この国の現状がどうなのかについて、分析的な見解、コメントもなにもなかった。それがなく、いきなりこれから20年後、日本は必ず復活するという話に飛んだのだった。復活とおっしゃる限り、現在一体今何が、どう悪いかということがあり、そして、それが20年後、2030年にはどうなるという話でなければならないはずだ。

ずいぶんといい加減というか、大雑把な話があったものだ。日本がその「復活」を遂げるためには、まさに戦略が必要だともおっしゃった。それについては、成長戦略という形で今の菅政権もそれについて述べているではないですか、それと出井氏がおっしゃる戦略の中身はどこがどう違うのですか、というキャスターの質問にも、特に明確な答えはなかった。

もちろんたかだが30分位のTV番組の時間で、この国の成長戦略がそう簡単、明瞭に語れるわけがないことはわかる。しかしその中身の概要、具体的内容、数値目標など何も語られないまま、「戦略」が必要だなどと言われても、その評価もコメントもしようがないという印象であった。

そこにいたコメンテータもコメンテータで、ゲスト出演者が語ることについて、その本意、重要な論点を引き出すべく、適宜自らコメントを加えたり、質問したりすることが役割のはず。そんなことも殆どなかった。それはあまりにもテーマが大きすぎて、どうしようもないと言えばそうなのだが。

ここで問題にしたいのは、この出井氏の発言うんぬんではない。今この国の20年後にとって一番必要なのは、まさに国家成長戦略なのだ。それが最も重要な国会での論戦テーマであるべきことなど言うまでもない。

菅内閣のていたらくはごらんの通りだが、しかし、その中身の是非ともかく少なくとも菅内閣、「国家成長戦略」なるものを国民の前に提示しているのである。与野党でその中身を徹底的に議論することこそが今の国会の最大の役割ではないのか。

それを北海道での補選で勝った、負けた、その原因が「政治とカネ」の問題だなどというやりとりばかりやっているのである。それで小沢氏を招致するかしないかが、最大の政局のテーマになっているしている国会の現状を国民は一体どうみているのかである。どうしてマスコミはそうした国会のあり方、与野党の責任をを厳しく追求しないのか。

出井氏はそれを担当するのが民主党であろうと自民党であろうと、政治の役割などたいしたものでないような発言もされていたが、果たしてそうであろうか。

tad

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