まいにちまいにち

百聞は一見にしかず、百見は一験にしかず。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

ついに辻西武ライオンズが10年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた。

今年の西武ライオンズは本当に強かった。圧倒的な攻撃力で、奇跡的な逆転劇を何度もやってみせた。3点,4点の逆転など当たり前、いつかは8点のビハインドゲームを終盤で逆転したのには驚いた。

私西武ライオンズ誕生以来のファンだが、昨年まで10年のあまりの低迷ぶりに、すっかり愛想をつかしていた。しかし昨年、辻発彦氏が、監督に就任した時は、これはひょっとしていけるのではないかと、ひそかに期待を膨らませた。その経緯をBLOGにも書いた。

案の定、今年の辻監督の采配は見事なもので、チームをまとめリーグ優勝へと導いた。

西武の黄金時代、その辻発彦氏、秋山、清原、デストラーゼと云った強力打撃陣の中にあって、ゴールデングラブ賞8度という、どちらかというと守備の人であった。その人が監督に就任したら、てっきり堅実な管理野球、守りの野球を展開するものと予想していた。

ところが辻監督の野球、その想像とは全く違うものであった。とにかく三番浅村四番山川、7番中村の派手なホームラン攻勢、一番秋山、二番源田、そして栗山などの足を絡めた攻撃の破壊力は見事なものであった。

ライオンズの全試合を見たわけでないが、TV中継は結構見た。その辻野球、管理野球どころか、辻監督ベンチの奥で座っているだけ。一体何をどう采配しているのか、采配など何もやっていないではないかという印象なのである。

とにかく今年のライオンズ戦、バントなる作戦を一度も見たことがない。バントだけでない、ヒットエンドランなる監督采配も見たことがなかった。今年のライオンズの攻撃力の一つ、盗塁を含めてそうしたさまざまな実戦における作戦はどうやら監督の采配でないらしい。

主として選手達が個々に状況判断しながら互いに連携し自主的判断でやっているようなのだ。結果としてその成功率が高く、あのすごい攻撃力を生んでいる。

どこかのスポーツコラムで読んだ。辻監督その采配のことを聞かれてこう答えていた。「監督の一番の役割は、個々の選手が気持ちよくプレーできる状況を作ることだ。」 

結果それが選手個々の優れた個性を育て、活かし、発揮することにつながっている。それがあの攻撃力を生む最大の要因になっているようだ。今年のライオンズの圧倒的な強さ、攻撃力はまさにそうした監督の采配であったのだ。選手個々の個性、力、そしてその総合力をまとめあげた。

選手達個々にその戦況で何をどうすべきか、それぞれの役割を認識、自分は一体なにをすべきかを考えてそれを実行する。それが総合的な力となってあのすごい攻撃力を生む背景となっていたのだ。

外見から見る限り今年の辻監督、スタメンを決め、投手交代、選手交代を審判に告げるくらいのことしかやっていないように見える。それが采配と
云えるのか。ちょっと難しい言葉で云えば、それでマネージメントをやって
いると云えるのか、である。

実はそれ、とにかく選手を気持ちよくプレーする状況を作ることこそが、まさに最善のマネージメントなのだ。選手個々のモチベーションやる気を最大化し、チーム全体のやる気ベクトルを最大限にまとめる。それが勝利という結果に結びつく。それがある意味最も理想的なマネージメントなのである。それが今年の辻ライオンズだったのだ。

西武ライオンズが誕生した初期の頃の監督はかの有名な広岡達郎氏であった。氏は徹底的な管理野球、選手の私生活まで管理することで徹底していた。それはそれで一定の成果をあげ、それが西武ライオンズのその後の黄金期につながっていく。

その間のプロセス、経過を見ていると単にプロ野球チームが勝った敗けたのことでなく、それを「リーダーシップマネージメント」「マネージメントのあり方」に敷衍してみると実に興味深いものがある。

経営学にマグレガーのマネージメントX理論、Y理論というのがあるが、そうした理論を大学で学んだことが私の脳裏をかすめたのである。

今年の辻西武野球の勝利、性善説、まさに選手の自主性モチベーションベーションをベースにしたY理論のそれであった云っていい。

それは、かっての広岡野球、性悪説、X理論に基づく管理野球と対照的なものである。

それに対する辻監督の野球、繰り返すがそれとはまさに対照的だ。性善説に基づく、目標管理、Y理論に基づくそれなのである。

いやややこしい話だ。その意味内容をやりだすと長くなるからやめておく。が、その内容の基本的違いはご理解いただけよう。最近スポーツ界で論議さかんな監督、コーチと選手の関係論にも及ぶ。

これからの辻西武ライオンズ、クライマックス戦、そして日本シリーズに向かうのだが、是非この辻監督の采配ぶり、個人の個性を最大限に引き出し、結果チーム力のベクトルを最大化するマネージメントスタイルで日本一になってくれることを期待しているところなのである。

西武ファンの中にも一人くらいこんなややこしいことをいう人間がいても
いいだろう。

tad

参考資料:
マグレガーX理論、Y理論:leadershipsite
注:マグレガー理論について、その意味内容概要をお知りになりたい方のためにあげてみたものです。

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事