子供が小さい頃は、お好み焼きとかやきそばをする時は、ホットプレートを持ち出して、やったものだ。お好み焼きにしても焼きそば、焼肉にしても、熱々が食べれておいしいし、なにしろ楽しい。
それも夫婦二人の食事になってからは、ホットプレートを使うことなども
なくなってしまっていた。第一ここしばらくは私が病気で家にいなかったこともこともある。ホットプレートなどどこかにいってしまったそうだ。どこにしまったかわからなくなってしまったようだ。
でもせっかくだからと、数日前久しぶりにお好み焼、焼きそばホットプレートでやってみようということになった。妻が、ホットプレーの新しいもの、まだ一度も使ったことがないものを物置で発見したという。それは、結婚式の記念で親戚の人からいただいたものだと云う。
結婚式というから、私はてっきり娘か息子の結婚式のことだと思っていた。いやそれは全く新しく一度も使ったことがないものだった。形だって全然悪くない。本当に真っ更だった。
で早速その夜、材料を揃え、お好み焼きを始めた。すると、そのとたんブレーカーが飛んで停電してしまった。過電流だからと、部屋で使っているコタツのヒーター他部屋で使っている電気器具を切っても駄目なのだ。あげくの果て、TVの電源まで切っても駄目だった。とにかくそのホットプレートの電源を入れたとたんブレーカーが飛んでしまう。
こりゃ駄目だ、となった。お好み焼きも急遽ガスコンロになった。
念のため私は妻に聞いてみた。「結婚式の記念でもらったというが、それは何時のこと? どの結婚式のこと?」
妻は平然と答えたものだ。「もちろん私達の結婚式ですよ。」
私は絶句した。なんとそれ、55年、いや、60年も前の家庭電器製品だったのだ。
ブレーカーが飛ぶのはそれだけが理由ではないだろう。しかしもう60年も
前の電器製品などもはや使うべきではないですよ、と警告していることは
間違いない。
そうしなさいよと、現在我が家の配電盤がお願いしているのでしょ、と私の冗談半分、本音半分。妻はキョとんとしていた。どうも納得がいっていないようである。なぜ新品の電器製品が使えないの!?
まあたいしたことでもないが、この一件一つとっても自分達、我々すでに如何に時間的、社会的、生活的感覚が現実からずれているかを痛感した一件ではあった。要注意である。
なんと、安いもの、2、000円くらいから、高いものでも10、000円前後だせば結構いいものが買える。お好み焼き焼きそばはもちろん、たこ焼き
焼肉なんでもできるものがある。しかも節電省電が行き届いている。
まあ、我々の場合せいぜい焼きそばとか、お好み焼程度が出来れば十分だ。そのうちじっくりり選んで安いのを一つ買うことにした。
そう云えば、子供の頃、よく家の電源ヒューズが飛んだものだ。あの鉛製のヒューズ、消耗品で時々在庫が無くなってしまう。で、仕方なくその辺にある針金を代用で使ったりしたこともあった。
ひどいことをしたものだ。その時代漏電火災が多発したのも無理はない。今はもうそんな漏電火災など滅多に起こらなくなった。
我が家の電気配電盤、PHV200Vの自動車充電装置もあって万全のシステムになっている筈なのである。
tad