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パソコン専門誌Engadget誌7月16日に掲載されていた記事がある。「Windows10の付属ソフトの一つである「メモ帳」が大幅アップデートされる」という
タイトルのものであった。そのタイトルと内容について、大いなる違和感を覚えた。
記事が書いているように、Windowsのメモ帳など使うユーザーはあまり
いなかっただろう。私ももちろんその存在は知っていたが、実際に使ったことなど殆どない。
それは、パソコンで、文章書きをするための一つの機能として「メモ帳」が重要でないからでない。文章書きの上で、メモ帳の本来の役割は大きいのだが、Windows付属の「メモ帳」はその本来の役割を殆ど果たしてくれるものではなかった。だから使わなかった。
そもそもメモ帳の文章書きのための機能とはなにか。それが問題の原点である。文章書きのためには、本来Wordなど文章書き専用のソフトを使うのだが、メモ帳、まずはそのベースともなるべき「テキスト文」を書くために使うものなのだ。
そのために、Windows付属の「メモ帳」が役立たないわけではなかったが、
テキスト文をすいすい書くための目的には十分でなかった。テキスト文書きのためには、一般的には、「秀丸」とか「WZ」その他サードパーティのソフトが使われることが多かった。私自身ははもっぱらシエアウエアの「秀丸」を愛用してきた。
「メモ帳」のもう一つの目的は、その名のごとく仕事上、実生活の上でちょっとした事項をさっとメモっておくことだ。例えば、備忘録とか、ToDoリスト(必ずやらなければならない事項のリストアップ)作成などのため、まさに簡単メモ作成のために使うものだ。
そうしたメモ作成のために、Wordなどワープロソフトを使うことなどない。それもやはり先にあげた秀丸ほかテキストライターを使うことが多かった。
もう一つ、メモ書きと、その記録・保存のためのものとして、「付箋」なるソフトもあってこれは結構重宝して使った。これは文房具として使う現物をイメージしていただければ、その役割ご理解いただけよう。パソコン画面に貼りつけて使うものだから結構実用性は高かった。
そういう意味でも「メモ帳」は本来重要性の高いソフトであるべきであったが、実際にはそうではなかった。長年の懸案事項であったのが、今回その
機能内容が大幅にアップグレードされるというのだ。
それで、おっ、それはと関心は持った。ところがさしたる期待はなかった。
というのは、今日現在、すでにそうしたメモ機能に適う、アプリソフトが
存在し、パソコンワークの中で満足して使っているからだ
パソコンの世界のオンライン化、クラウドコンピューティングが進む中で、そうしたメモ取り目的をさっと果たしてくれるようになったのが、Google Keepなるアプリなのだ。これがメモ取り、その記録保存のために超便利な定番アプリソフトとなった。使い始めてからもう6,7年にもなる。
このソフト、上述の長文テキストライティング向きではない。その目的のためには、相変わらず秀丸を使ってきた。
しかし今や再度云うが、オンライン。クラウドコンピューティングの時代である。文書作成となると、直接Gmail、SNS、BLOGなどに文書を書き込めば
いい。それで目的が果たせるようになった。いちいちワープロソフト、Wordなどで文書を書く必要がなくなった。
テキストライティグなど通じなくても、Wordなどオフラインソフトは一切使用する必要もなく、あらゆるネットでの文書の共有、公開のための投稿が可能になったのである。
もちろん文書作成そのものの必要性がある場合は同じGoogleのドキュメントなどGoogleドライブのオフィスアプリを使えばいい。どうしてもそれを紙の文書として作成したい場合は、ドキュメントからのプリントアウトも可能だが、その時はWordやLibreOfficeWriterを使ってやればいいことだ。
要するに、今や、オフラインでのテキストライティングとしての「メモ帳」の使用場面など殆どない状況のなのだ。
もう一つ求められる「メモ帳」の機能。さっと必要な事項のメモを取り、それを後ほどさっと閲覧することが出来ることだ。その目的のために、GoogleKeepに勝るアプリなど他にない。
その入手の仕方、使い方などあえて改めて解説などする必要もないはずだ。
KeepはChromeでGoogleアカウントにログインすれば、Googleアプリ一覧から瞬時に呼び出し、メモを取れる。それは自動的に、クラウドに記録保存される。そしてその内容、何時でも、何処からでも、パソコン、スマホから閲覧できるのである。
これ以上のものの他に一体何が必要なのだろうか。
最初冒頭のEngadget誌の記事に気づいた時、マイクロソフトはこのGoogleのKeepと同じようなものを開発し、発表するのかと想像したのだった。
ところがその新機能なるものを見て、驚愕したというか、少々呆れて少々呆れてものが云えなくなったところがある。
「ようやく進化の時を迎えた「メモ帳」は、ついにズーム機能をサポート。メニューから選択、ないしCtrl-+(プラス)やCtrl-−(マイナス)、Ctrl+マウスホイールでズームインおよびズームアウトでき、Ctrl+0でデフォルト表示に戻せます。」 Engadget
その機能の動作の実際は引用記事の中でら見ることができる。見ていただきたい。その機能の説明自体なんだかよく分からない。それはいいとして、問題はその、そのズームインとかズームアウトなる機能だ。このようなもの、一体誰がどんな場面で使うと云うのだろうか。
これが「メモ帳」の進化発展の形なのか、なるほど、なるほどなるほど、感心しかねる内容なのである。この説明には納得どころか、大いなる違和感を覚えてしまった。
tad
参考資料
Windows10メモ帳の大幅アップグレード:Engadget
GoogleKeep:Google
秀丸とは:Wikipedia
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