また昨日はこれからはAIが作曲する曲がすごいもので、それが普及すると、この世から、音楽アーティスト、作曲家が不要になる時代がくるとか、こないとか、そんなニュースが報じられていた。
一般のサラリーマンにとって深刻な話題は、これから数年後、ビジネスの現場、職場の世界では人間がやっている仕事の30%、40%はAIにとって代わられるようになるとか、ならないとかいうのがある。
まさに、「すずめの子、そこのけそこのけお馬が通る」、どなたかの皮肉を込めた句の風情ではないか。
AIの進歩自体はまぎれもない事実であり、それぞれの分野において、各界、業界、またそこにいる人々がそれぞれAIなるものにどう対処するか、対応するか、それを見ているのは実に興味深い。
例えば日本には、ゲームの世界、囲碁だけでなく、将棋というジャンルがあり、それぞれの世界でAI囲碁、Ai将棋にどう対処してているかがある。
私は将棋ファンで囲碁のことはあまりよく知らない。囲碁の方は今のところAI囲碁に何か積極的に対応しているようには見えない。
一方将棋界の方は、名人を含めたトップレベルの棋士が、ボナンザという現在最強とされる将棋ソフトと闘い、大きく負け越しの結果となっている。
そうしたソフトの利用をめぐって将棋界全体に一騒動あったりしたが、総じて将棋界の棋士達、将棋ソフトに負けても、それはそれ、それで特に悲観したり、卑屈になったりはしていない。そうしたAIソフトの存在を受け入れ、その強さも認め、その中でこれまでと同じように、人間棋士同士の闘いを正々堂々進めて行こうという姿勢なのだ。
私は一将棋ファンとして、それがうれしいというか、その
姿勢が正しいと思うのである。佐藤名人がボナンザに
負けても、それはそれでその事実は受け入れる。「なる
ほど確かに強い。その内容もっと研究してみよう」という
スタンスなのである。
現在、棋界では今年度の名人戦の最中、佐藤名人が挑戦者の稲葉八段に三勝二敗の王手を掛けているところだ。
中学二年でプロ棋士となった藤井聡太四段が公式戦で19連勝中、さらに連勝を伸ばし、新記録、ひょっとしたら、名人は無理だが、竜王を含めたなんらかのタイトルを取るのではないかという話題でもちきりなのだ。特にAI将棋のことと無関係で、将棋界全体が盛り上がっている。
多くの将棋棋士たち、おそらく自宅では、パソコンでボナンザをダウンロード・インストして、戦ってみているだろう。そしてその強さの根源を研究しているに違いない。
第一そうした強いソフトが存在するといういことは、将棋というゲームがそもそも極めて高度に論理的なゲームであることの証拠なのだ。 そのそのソフトとの闘いで敗れることなどなにも情けないことでも、不甲斐ないことでもないと考えているに違いない。
そうしたAI自体、他でもない人間がその論理プロセスを徹底的に追求して作りだしたもの、その論理プロセスを自分達も追求していけばいいのだと考えているのだろう。それでいいはずだ。
名人戦を主催しているのは朝日、毎日新聞、竜王戦は読売新聞だが、AI将棋が登場したからと言って、その棋戦をやめたり、スポンサーであることをやめたりすることはなさそうだ。
その一方で、AI将棋を入れたの棋戦の企画もあるようで、それはまた人間だけ参加するのと全く別の棋戦ととらえてやるところが正解、素晴らしいではないか。
AIソフトがいくら素晴らしいと言ってもそれを使いこなす
人間がいて、それが勝負できるようセットして始めてその存在を主張できるものなのだ。それ自体が人格を持って、存在し、活動できるわけでない。
将棋ソフトを例にとれば、ボナンザ一つとっても人間の手によるさまざまなアレンジ、補助があって始めてその強さを発揮出来るものなのだ。
それはなにも将棋に限らずあらゆるAIソフトに共通することではないか。
幸いパソコンなるものをやっているおかげで、さまざまな話題のソフトに触れたり試してみることが出来るのは興味深いことである。ボナンザも無償でダウンロード出来るようだが、まだやっていない。そのうちぜひ試してみたいものだ。
もっともボナンザなど、トップクラスのプロ級、強すぎて
話にならない。20年前、パソコンを買うと入っていた
ソフトとレベルが天地の差があるようだから実際の相手にはならない。飛車角二枚落としてもらって戦っても勝てそうにない。それを実感することだけでもいいではないか。
パソコン用のさまざまなAIソフト、ゲーム関係の他に最近は、お絵描き関係、音楽関係などなどさまざまなものが出てきている。まだまだそれは名前だけで、中身が全くたいしたものでないものもある。音楽関係など実際に使えたり、応用できたりするものはいくらでもある。是非使ってみたいが、こちらにその知識、技能が備わっていないのだ。それを使いこなすというのはまずそれが必要なのだ。
が、そうしたものを試してみることの楽しみますます増えてきていることは楽しく、うれしいことだ。
パソコンをやっているおかげで、そうしたソフトの一環、
ほんの一環に触れることが出来る。出来る可能性がある。
そうしたプロセスのほんの一端だが、実際にやってみて感じる。すごい時代になったものだ。
AI社会がこれからどのように展開して行くか、分からないし、分かりそうもない。そんなことはどうでもいい。これからもどんどんいろんなものが出てくるのは、わくわくするし、実に楽しみなことにはちがいない。
tad