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最近買ったマンガでヒットがありました。ちょっと紹介させて頂きます。
少年画報社のヤングキングアワーズで「それでも町は廻っている」連載中の石黒正数さんが著者。
7年前のデビュー以降発表の短編を集めた本です。
短編集なのですが、書籍名になっている「Pesent for me」がかなりお奨めです。
O・ヘンリーの短編「賢者の贈り物」というお話をご存知でしょうか?
ある若い夫婦の話で(20世紀初頭のイギリスが舞台でしょうか?)
夫は愛する妻のために自分の大切な懐中時計を売り、妻の美しい髪に合うクシを買う。
妻は愛する夫のために自分の大切な長い髪を切って売り、夫の大事な懐中時計に合うケースを買う。
お互いが贈り物を秘密にしあっていたため、結局無駄になるがしかし無駄ではなかった…
というお話(細かい所は違ってるかも…スミマセン)
何かを誰かに贈るということは、相手が喜ぶ気持ちを贈られるということでもある。
本当に素敵で大切な関係の中では、喜びなどの感情は増幅されていく。
そんなことを感じさせてくれるお話です。
表題の「Present for me」は、賢者の贈り物と全く違う舞台設定ですが、
贈り物のもつ喜びや意味を同じように考えさせてくれます。
舞台は人類がほとんど死滅してしまった未来。
一人で荒野を行く少女が、意識はあるが動けなくなったロボットと出会います。
そのロボットの頼みをきいて修理してやるのですが、
油が無く修理を完全にできません。
そこで油のある家をロボの案内で二人?で目指すのですが…
この先は是非読んでみてください。タイトルになっている、私への贈り物の意味も
分かる結末が待っています。
作者もあとがきで書いていますが、ロボの台詞だけが吹き出しで示される
演出もラストまでの静寂を引き立てる効果を上げています。
こんな話が読めるからマンガはやっぱりいいなぁ。
そんなお話です。
すでに読んでご存知の方、ここで知って読まれた方など
感想をコメントで書いていただけるとうれしいです。
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